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【体験談】まるで温泉のビッフェ 5種類の泉質が一度に楽しめる登別・第一滝本館の温泉に行くべし

0 はじめに

 私が北海道に旅行に行くときに、よく行く場所が2箇所あります。1箇所目は北海道大学の札幌キャンパス、もう1箇所は登別温泉です。
 北海道大学の札幌キャンパスは、佐々木倫子「動物のお医者さん」の中で描かれている風景を見るのも楽しく、キャンパス自体もきれいに整備されており、散歩しているだけでも楽めます。

 一方で、登別温泉は新千歳空港に割と近いところにあり、新千歳空港からこちらに帰る前によく立ち寄ります。

 今回の記事では、その登別温泉の老舗旅館にある温泉の大浴場について紹介します。

※ この記事は2025年2月1日時点の情報を基に、2024年2月及び12月に現地を訪れた時の様子を交えて執筆しています。


1 登別温泉について

 登別温泉は、北海道の道央と呼ばれる地域の南側、室蘭に近く、札幌からはJRで約1時間半くらい、新千歳空港からは約1時間弱で行ける距離にあります。

 約1万年前の火山活動により生じた温泉であり、湯の自然湧出量は1日1万トンとかなりの量の湯が沸き出ています。あと、登別温泉の特徴としては、1つの温泉で多くの異なる泉質の温泉を楽しむことができることです。

2 第一滝本館について

 創業者滝本金蔵が皮膚病を患う妻のために湯小屋を設置したことで始まった登別温泉の老舗旅館です。登別の名称である地獄谷のすぐ隣にあり、大浴場から地獄谷を見ることができ、いろんな温泉ランキングでも上位にランクインされています。

 登別温泉には、いくつも大きな宿泊施設がありますが、第一滝本館は全国的にも有名な旅館でもあります。かつては本館の吹き抜けにある大金棒のカラクリ演奏が名物でしたが、2023年に終了しています。

今はこのようにかつての大金棒の映像が流れている

3 第一滝本館の大浴場の特徴

 この第一滝本館の大浴場の特徴は、1つの大浴場に5種類の異なる泉質のかけ流しの温泉が楽しめることです。
 楽しめる泉質は、火山の近くではおなじみ硫黄泉、強酸性の芒硝泉、独特のにおいのする酸性緑ばん泉、食塩泉、重曹泉を計5種類です。
 1つの源泉から複数の泉質の温泉が湧き出ている場所は、他にもいくつかあります。ただ、そういう場所でも、源泉からの配管等の問題もあるかと思いますが、建物の別々の場所に浴場が分散しているところが多く、1つの大浴場で複数の泉質のかけ流しの温泉を楽しめるところは極めてレアな存在だと思います。

このように5つの泉質の総選挙までやっている

 また、大浴場は、上下2階層で多くの湯舟があるので、それぞれの泉質を楽しみながら、サウナもあり、露天風呂もありと、とにかく日本の温泉文化の集大成のような設備であります。

大浴場の模型、大浴場は2階層になっており、プールも併設されており広い
公式ホームページより引用、登別の地獄谷を眺めながら温泉を楽しめる

 また、温泉の充実度もさることながら、大浴場から登別の名勝である地獄谷を眺めることができ、地獄谷を眺めながら温泉を楽しむという贅沢を味わうことができます。

4 日帰り入浴について

 こういう旅館の内湯は、宿泊者限定であることが多いですが、ここ第一滝本館の大浴場は、時間限定でありますが日帰り入浴ができます。

 ただし、正面玄関から入るのではなく、正面玄関から地獄谷に向かう道路を歩いて2分くらいのところに、「日帰り入浴入口」と書かれた看板がありますので、駐車場側にある日帰り入浴用の入口から建物に入り、ここで入浴料を払います。入浴料を払うとカードキーがもらえますので、館内の案内に沿って、大浴場に向かいます。

【日帰り入浴料金】
 9:00~16:00 大人2,250円  小人1,100円
16:00~18:00 大人1,700円 小人825円
※ クレジットカードで支払可

 なお、タオルとバスタオルは、大浴場前の受付で無料で借りれますので、温泉に入りたくなったら、手ぶらで行けるというのもいいところですね
 その他詳しいことは以下のホームページに掲載されています。

5 実際に入浴した

 去年は2月と12月に現地を訪れて入浴しました。
 人によってそれぞれの温泉の楽しみ方があると思いますが、この第一滝本館の大浴場では、身体を洗い場で洗った後は、ひたすら5分おきくらいに違う泉質のお風呂をはしごしていくのがお薦めです。
 建物の違う場所に浴場がある場合、いちいち服を着て移動しなかればなりませんが、ここではそういうことをしなくてもよいのです。
 上層階では、温泉をはしごしつつ、地獄谷を眺めながらのんびり入浴を楽しみましょう。
 上層階の温泉を楽しんだら、下の階への階段を降り、露天風呂を楽しみましょう。北海道の真冬の露天風呂は、ヒートショックを引き起こす可能性があるので、心臓等に基礎疾患を持っている人にはお勧めしませんが、自信がある方は気持ちいいのでぜひ挑戦してください。
 少し体が冷えたら、サウナで身体を温めて、冷水につかって身体を整えましょう。
 これは私の温泉の楽しみ方ですが、硫黄泉が好きな人は硫黄泉を中心に楽しむも良し、食塩水で身体を温めるも良し、たくさんの温泉があるので、それぞれの楽しみ方ができると思います。

6 まとめ

温泉を飲むこともできます

 この記事では、登別温泉の第一滝本館の大浴場について取り上げました。私はそれほど温泉に詳しい訳ではありませんが、北は豊富から南は宮古島まで全国いろんな温泉に行ってきました。
 いろんな温泉に行きましたが、やはりここ登別温泉は格別ですし、その中でも第一滝本館の大浴場は、オンリーワンの存在だと思います。
 北海道に行かれる際には、ぜひとも訪ねていただければと思います。
 最後までお読みいただきありがとうございました。