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【日本の四端シリーズ#2】納沙布岬に行ってきたときの話~日本で国境を感じる場所~
0 はじめに
前回の記事では、一般人が到達できる日本の東西南北の端(以下「四端」)のうち、最北端の宗谷岬を取り上げました。
今回の記事では、日本の四端のうち、最東端にあたる納沙布岬に行った時の昔話をお話します。
なお、日本の四端についての説明は上記の記事をご参照ください。
※ この記事は2025年2月20日時点の情報を基に、実際に現地に行った時の様子を踏まえて執筆した記事です。
1 納沙布岬はどこにあるのか
納沙布岬は北海道の最東端の自治体である根室市にあります。
納沙布岬からは、ロシアに占領されているいわゆる北方領土の歯舞群島も肉眼で見えますし、双眼鏡で見ると、ロシアの巡視船も見える日本の中で国境を感じることができる場所です。
2 納沙布岬への行き方
私は2006年に納沙布岬に行ってきました。当時は釧路駅から花咲線の根室行きの列車に接続する定期観光バスが運行されていましたが、根室交通のホームページを見たら今は運行されていないようです。
現在は1日5往復の路線バスで行くことになります。
飛行機で行く場合は、根室中標津空港から車で行くことになります。
3 納沙布岬の実際の様子
根室駅のある根室市中心地からバスまたは自動車で行くことになります。根室市中心地を抜けると下の写真のように、何もない原野が広がっているところを通っていきます。
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バスを降りしばらく歩くと納沙布岬灯台が見えてきます。
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ここ納沙布岬は、北方領土返還に関するモニュメントが多く、このように石碑の周りには、旧島民の故郷への望郷の思いがこもっています。ちなみに、周りにある石像は「かえる」です。
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以下の写真のように、納沙布岬から海の方を見ると、島影が見えますが、これが北方領土の島になります。この海に見えませんが、実質的なロシアとの国境が引かれているのです。
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根室市には、「最東端の○○」という看板を掲げる施設が多く所在しています。こちらは、日本最東端の納沙布岬駐在所です。日本の最東端の治安はこちらで守られています。
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本記事では、あまり取り上げられない日本最東端の納沙布岬を取り上げました。次回は、日本の最南端の波照間島を取り上げようと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。