「もう一度あの景色を見るために、次の舞台を選んだ」
自己紹介
みなさん、こんにちは!
南相馬に移住して10日ほどになります、
北川睦深です。
私は今年の3月に大学を卒業し、南相馬へ移住しました。
4月からMYSH合同会社南相馬支社に勤めています。
この記事では、
MYSHを通して縁もゆかりもなかった南相馬と出会い、
大好きな地元神奈川県を離れて移住することになった経緯をお話しさせていただきます!
新体操生活₋感動を求めて、日々を積み上げる₋
私の価値観を作り上げた現体験として、新体操を通して得た「感動体験」があります。
3歳から新体操をはじめ、高校3年生の夏までの16年間は全てをかけたと言っても過言ではないほど新体操に熱を注ぎました。
特に力を入れた中・高の新体操生活では朝練・昼練・午後練に加えクラブチームに通い、6年の間はほとんどの時間を体育館で過ごしました。
新体操の何が私を突き動かしていたのか。
それは日々を積み重ねることで「感動体験」を作ること。
新体操の団体競技は2分半の音楽の中でリボンやボールなどの手具を用いて演技を行います。そしてテニスやバスケットボールとは違い本番は1度きり。私は5人の選手と補欠メンバー計6人でメンバーを組み、団体を中心に大会に出場していました。
大きな会場。
漂う緊張感。
日々の練習を経て信頼関係を構築した仲間とともに行う演技は鳥肌が立つほど感動します。
その感動というのは、本番に向けて壁を乗り越えるために頭を悩ませた経験やメンバー間のぶつかり合いなど、数々のストーリーから醸成されるものです。
1度しかない本番に向けて与えられる時間は全員同じ。その中でいかに時間を使って、完成度を高めて本番に挑むか。新体操生活では勝つことを目標に考えて計画し、実行する日々を積み重ねることによって感動体験を作り上げていました。
このように私は新体操を通して日々の積み重ね、そしてその先にある感動のある人生の素晴らしさを知りました。
そこに愛はあるの?-出会いと新たな目標-
大学生になり、目的がなくなってしまった時にはポッカリと心に穴が空いた気分でした。
私は次は何に向かおう。
そんなことを模索する日々でした。
多くの方々と出会う中で、
「遊べるのは大学生のうち」と言われたり、働くことにマイナスイメージを持つ方々に出会いました。逆に楽しそうに働く方々にも出会いました。
「社会人になっても目を輝かせて生きたい」
漠然とそんな思いを強く持ちました。
そんな時に出会ったのが、地域の方々のお腹を満たす飲食店兼惣菜販売で働く私の師匠です。師匠は三浦半島の新鮮・季節の野菜をふんだんに使用したおばんざいごはんを提供しています。それらを通して、金銭関係の仲だけではない地域の方々との関係を作り出していました。
その空間に魅了され、師匠に認めてもらうために1か月間ボランティアで修行したのち、アルバイトとして働かせてもらえることになりました。今ではおうちにお邪魔して料理を教えてもらうまでになりました。
飲食店でのアルバイトや休日に調理を、毎週土曜日は野菜販売を通し、師匠のもとで愛ある空間の作り方を学んできました。
一方で、飲食店経営者の関係で師匠が店長を務めていた事業を継続していくことが出来なくなり、持続可能に続いていくためにはビジネス性と組織作りが重要であることも知りました。師匠がつくってきたようなあったかい空間をビジネスで作り出すために、私は検証を開始しました。
ありたい自分になるために
南相馬との出会いはそんな思いを熱くしている時でした。大学時代に所属していたNPO先でお世話になっていた方から南相馬でのプログラムをご紹介いただき参加しました。
初めての南相馬ではビジネス×心の充足のビジネスモデルをどのように作り出しているのかを学びに行きました。
また、プログラム参加後は3ヶ月間のインターンを経てキャリア形成について考え、キャリアワークショップを開催しました。
師匠のように愛ある事業を作ることを目標に「事業化実現プログラム」に参加。
フィールドワークでの地域の方々との出会いや同じように想いを持つ仲間と切磋琢磨することを通して、少しづつ目標に向かって歩みを進めています。
そして南相馬滞在中に社長の向井とお話しし、MYSHへ迎え入れていただくことになり南相馬へ移住することが決まりました。
移住。南相馬を次の舞台に。
新卒で南相馬へ来ることを決意してから周囲に言われることがあります。
スキルがないと地域では貢献できない。
大企業で学んでから地域に行ったほうが活躍できるのに。
確かに、地域でビジネスを作るために必要なスキルはたくさんあります。
そして私はその全てを持っていません。
私にあるのは、少しづつ明確化しているビジョンへの憧れとそれに向けて少しづつでも歩みを進めたいという想いです。
現在はMYSHに就職し、社会人生活1年目が始まりました。
移住相談をはじめとし、
体験プログラムで南相馬にいらっしゃった方への現地案内、南相馬市のプロモーションなど様々な領域にかかわる業務を行っています。また、より良いまちをつくっていくためにはどんなコミュニティ作りが必要かを日々学んでいます。
また、並行してビジョン実現に向けた検証を行っています。ご協力いただいていちにち八百屋を行ったり、気になる地域の方に会いに行ったり、今後は事業化実現PGメンバーの方と共同で団欒作りのお試し営業を企画中です。
今私は、日々を積み重ねることで作り上げる感動体験を作るための一歩目を歩みだしたにすぎません。
MYSHの皆さん、そして様々な関わり方で事業を推進する関係者の方々の背中を追いながら、納得するキャリアを積んでいくために一歩一歩進んでゆきます。