お母さんと呼ばれたくないきもち

先日3歳になる息子が突然私のことを「お母さん」と呼ぶようになりました。
それまでは「ママ」か「○○（私の名前）ちゃん」だったのに・・・。

産まれたばかりの頃、子どもになんて呼ばせるか考えたことがありました。「ママ」と呼ばせて途中から「お母さん」に呼び方を変えさせるのは本人が混乱するのではないか？などと心配し、自分をどう呼称するか悩んでいたのですが、ふたを開ければ、親が教えなくても勝手に「お母さん」と呼ぶようになるということが分かりました。（保育園で他の子と接する中で覚えてきたと思われます。幼少期の友だちとのやり取りから受ける影響は大きいなぁ）

悩んだあの期間は何だったんだ・・・
と正直思ったりもしましたが、その他のことについてもきっとある時期が来れば本人があっさり対応する問題で、親は悩むだけ無駄な労力を費やしているのかもしれないな、という気付きにつながりました。
（いまだに取れないおむつも、その内本人があっさり卒業してくれるに違いない。それこそ友だち効果で！という切なる願いも沸き起こっています）

ここで話をタイトルの内容に移動させたいと思います。

息子が突然「おかあさん」と呼ぶようになったのはいいのですが、私の内側で「おかあさんと呼ばないで！」という拒否反応が出てしまい、この気持ちにどう対応したらよいか模索中です。

そもそもなぜ拒否反応が出ているか考えてみました。

・「お母さん」という役目を強いられている感じがする. あわせて責任を感じて気持ちが辛くなってしまう
・自分が幼少期より今に至るまで自分の母を「お母さん」と呼んできており、その母親像を意識してしまう
・自分が育ってきた環境で私も周囲も「お母さん」と呼ぶときには、何かを求めている場合が多い気がするのか、呼ばれただけで自分も何か”召使い”か”使用人”の様な提供する側に身分が置かれ、相手に拘束されている気持ちになってしまう

もっと心の中を観察してみれば他にも出てくるのだと思いますが、おそらくこれらが理由なのではないかと思っています。

「ママ」は自分に馴染みが無かったからか、はたまた対象が赤ちゃん（自分では出来ず助けが必要な人間なので、お世話をするのは仕方ないと割り切ることが出来る）と認識しているからなのか、呼ばれても嫌悪感は有りませんでした。
更に夫が私を呼ぶのを真似して名前で呼んだ時も、一人の人間という対等な立場（生きている時間的に先人という感じですが）でいられて、逆にほっとしたり嬉しかったりという感じでした。

ところがここに来て「お母さん」という呼称をぶつけられて、自分の内側にあるネガティブなイメージがどっと沸いてきたため瞬時に拒否反応が出たわけです。

「お母さんと呼ばないで！」と思うほど、母親役に縛られたくない気持ちがあり、幼い子どもに対しても私を個人として扱って欲しいという要望が沸くほど、今の自分は、親の自分に自信が無く、逃げ出したい気持ちでいっぱい。
そんな自分の心に寄り添いながら、拒否反応を取り除いていくにはどうすればよいのか。数日合間合間で考えたりしているのですが、未だに答えが出ません。（呼び方を変えてもらう、という類の解決策ではなく、私の内側の反応に対する対応方法）

私自身が自分と母親との関係性をもう一度思い返すことも必要なのかもしれませんし、自分自身が無意識に構築してしまっている親としての（あるべき）像を認識し壊していくことも必要なのかもしれません。

正解は無いと思うので、自分も子どもも気持ちよく親子関係を過ごせるように地道に自分の内側と対話しながら対応方法を見つけ出していこうと思っています。