江ノ島と鎌倉と

私は会社を休み、彼は保育園を休み、ふたりでランデブー

目指すは江ノ島

もうひとりの彼に気付かれぬよう出発はいつもの登園時間と一緒なので通勤ラッシュの電車で移動

いつもはひとりで会社へ向かう電車に彼とふたりで乗っているとドキドキしてしまう。このドキドキは周りの出勤組と自分の対比による浮かれ度への恥ずかしさと彼が押し潰されたり周りの圧に不安にならないかの2種類によるもの

都心を抜けてから少し空いた電車にホッとしながら、彼と並んで座り大船まで行く

バスに乗り江ノ島まで向かったのだが途中モノレールと並走していて、初めて見た宙ぶらりんのモノレールにちょっと怖さを感じた

江ノ島は入口まできたことはあった気がするけれど、登るのは初めてだったかも。4歳の彼には大変だったに違いないのに、途中疲れたと何度も言いながらもちゃんと参拝し自分の足で降りてくれて感謝

ソフトクリームで休憩　暑くて溶けてしまうのでついつい小言を言ってしまう……反省

体力回復させて橋を渡り江ノ電へ

江ノ電が観光客で混んでいる……（鎌倉高校前で一気に空いた）中国語の飛び交う車内から海を見る

かつて仕事で精神的に病んでいた時勇気を出して休みを申請してひとりやってきた鎌倉の海　パソコンを持参して途中対応したりしていたなぁ（休んだんだからそこまで頑張らなくても良かったのに）なんだか世界がいつも曇って感じていたあの頃を思い返した

あれから20年弱、今大好きな彼と平日仕事を休んでデートしている　一緒に乗りたかった江ノ電に乗っている　なんで幸せなんだろう

鎌倉で降りて、かき氷を食べて、豊島屋で買い物をして帰路へ（又大きくなったら大仏も見にこようね）

贅沢にグリーン車を使い、のんびり快適に都心へ戻ってくる

ふたりで移動している間、しあわせの時間

疲れて寝てしまった彼の顔を見て噛み締める

こどもファーストになりきれないけれど、彼が楽しんでくれて嬉しい

帰宅したらもうひとりの彼を迎えに行き、いつもの日常に戻るけれど、今日の時間がもてたことに感謝です