見出し画像

#4 フィリピン大学 留学日記 vol.4(2019/10-11)

フィリピン生活13週間目

フィリピン留学13週間目も楽しいことや大変なことがありました。寮でハロウィンのイベントがあったり、色んな国の学生と遊びに行ったりと新しい経験がたくさんあったわけです。最近、フィリピンで新しくHuawei nova5Tという最強コスパのスマホを買ったのですが、私にとってそれは初めての「中華スマホ」でした。

私がフィリピンに来てから初めて知ったことの一つが「中華スマホの勢いがすごい」ということです。私はガジェットが好きなので、色んなマーケットを回ってパソコンやスマートフォンを見たのですが、その中でも中華スマホの勢いは格別です。

フィリピンにおけるスマートフォン市場の参入企業はSamsung, Cherry Mobile, Apple, Oppo, Huawei, Xiaomi, Vivoなどがあります。フィリピン全体の43%の市場シェア(2018年度)は中華系メーカー(Oppo, Huawei, Xiaomi, Vivo)であり、その影響の大きさが分かります。「(参考資料) https://www.counterpointresearch.com/smartphone-market-philippines-grew-4-yoy-2018/」 
次いでにパソコン市場を見てみても、フィリピンのランキング上位のラップトップはASUS(中華), Acer(中華), Lenovo(中華), Dell(米国), Apple(米国), Samsung(韓国), Huawei(中華)と、その半数以上が中華系メーカーであり、これは驚くべき事実でした。

中学生の時にiPhoneを購入してから約7年もの間、私は完全なiPhone信者でした。私の家族もiPhoneで統一しています。実際に日本のスマートフォン市場では、50.8%をiPhone(Apple, USA)が占めているという統計があります。「(参考資料) https://iphone-mania.jp/news-257512/」

スマートフォン市場は寡占市場ではありますが、実際にはiPhone市場とAndroid市場で分かれるのではないかと思います。何故ならiPhoneはブランド名が強く、高い値段設定でも唯一無二の存在なので破格の売れ行きを見せます。現在のiPhoneエントリーモデルであるiPhone 8は¥52,800(税別)からとなっていますが、日本では最も売れているiPhoneです。統計によれば、iPhoneは日本に加えて、アメリカ、イギリスなどの英語圏で多く使われているそうです。

では、Android市場(今回は中華スマホに注目)はどうでしょうか。iPhone 8の¥50,000という値段設定は、中華スマホのミドル〜ハイエンドモデルに相当します。私が所持しているHUAWEI nova 5Tはハイエンドモデルと言われながら、₱18,900(≒¥40,000)と手頃な価格設定です。中華端末のエントリーモデルは、新品で¥10,000未満で買えるスマートフォンすら存在します。中華スマホは競争市場化していて、特にエントリーモデルは各社同じような端末が並んでいます。Android端末はヨーロッパや新興国で市場シェアを多く占めているそうです。

此処からは私の推測ですが、日本人にとってあまり中華スマホのイメージは良くないのかなと思います。それは間違いなく教育とメディアの影響です。以前見たドキュメンタリーで、米国式イノベーションと中国式イノベーションは違うと専門家が言っていました。米国では商品の特許を独占して成長させる。中国ではオープンソースが主流で、如何に安く速く製品を開発するかが求められている。“アイデアをトレードする”という考え方があるそうです。勿論これはある一つのドキュメンタリーの解釈だけど、本質的には間違ってないのかなと思います。

私はスマートフォンの専門家では無いので、Appleが良いのかHuaweiが良いのかに結論は出せませんが、どちらのスマートフォンも長所も短所があることに、実際に使ってみて気づきました。

米中テクノロジー冷戦と呼ばれ、お互いに圧力をかけ合っている今、日本が特殊な環境(iPhone独占市場)にある事を知ってほしい。中国は一帯一路構想や中国製造2025、国家主席の任期延長などと、益々アジアを始めとした世界の覇権を握る準備をしているように思います。技術的な面から見て、中国は間違いなくこれからの時代を担う存在だと思います。まさかフィリピンに来てから、こんなに中国(特に中華系メーカー)に興味を持つとは思いませんでした。テクノロジー以外の事ももっと知りたいです。

これを見ている日本人に伝えたいことは「フィリピンにおいて中国の勢いは凄い」 

画像1

フィリピン生活14週間目

留学生活14週目まで来ました。毎日マンネリ化してるかと思いきや、まだまだ新しい出会いやイベントが盛り沢山で、楽しく充実した生活を送っています。

今回書きたいなと思ったのは「日々の生活と持続可能性(Sustainability)」です。SDGsを始めとしたマクロレベルな視点だけではなく、日々の生活や勉強するモチベーションなどのミクロレベルにも重要な概念じゃないかと思うわけです。

一言で言えば「現状に満足しすぎず常に成長思考でいれば、結果的に持続可能な生活を送れる」のでないかと思います。

今の状態に満足して、現状維持を続けることは決してダメなことではないと思います。しかしそれは短期的に限った話です。長期的には、やはりもっと成長して、上を目指して、向上し続ける人生でありたいです。

この思考の間には大きな差があると思います。1年後では前者の方が幸せかもしれませんが、10年後は後者の方がより高い次元の満足感を得ているはずです。童話アリとキリギリスにも出てくる話ですね。

大学生は「若い」というだけで価値があり、何でもチャレンジできる時期です。しかし20年30年後に生き残るためには、やはり「若い」以外の魅力が必要です。そのために経験やスキルを磨いて、魅力的な人間になりたいなと思っています。

私が思う「持続可能な生活」とは、スキルや経験などを通して自己成長をし続けたことにより、長期的に見て安定している状態です。ずっとボッーとしてて10年後も20年後も幸せなんて甘い世の中じゃないと思います。最初は大変かもしれないけど、少しでも昨日の自分より自分を成長させていく作業は誰しもがやるべきなんじゃないかと思います。

またキャリア以上に、健康にも気を遣うべきです。人間の細胞は数年間でほぼ100%が入れ替わると言われていますが、その基礎になっているのは毎日の食事と運動です。その時の食欲に任せるのも短期的には幸せかもしれませんが、長期的に見ればバランスよく栄養を摂取して少しは我慢をするべきでしょう。その方がより長い間幸せが続くのだから。また、少しでもいいので普段の活動に運動を取り入れるべきです。10年後20年後の自分に文句を言われないようにね。

とある実業家は「今が一番若いのだから、今から最短で自分を変えろ」と言いました。だから今この若いうちに、色んなことに挑戦して、10年後20年後に後悔しないように。これからは人生100年時代と呼ばれ、昔よりも人生が長い分、若い時に何を準備したかが、今まで以上に大切な宝物になるのかなと思います。未来の自分に「ありがとう」と言われるような現在を生きていきたいです。なんか凄く上から目線でごめんなさい。これらは何よりも私自身に言い聞かせていることです。

画像2

フィリピン生活15週間目

留学15周目が終わりました。先週末はフィールドワークや陶芸体験授業などがあり、いつもとは少し違った1週間でした。

すごく個人的なことなのですが、ショックなことがありました。ビザの関係で、旅行や一時帰国が全て中止になりました。留学前からの計画が崩れてしまって、とても残念です。私にも責任はあるし、迷惑かけた関係者各位には本当に申し訳ないと思っています。

ただ今回のトラブル(?)で学んだことが3つあります。

1つ目に、優しいって何だろう
私はよく人に「優しい」と言われます。定義が難しい言葉ですが、人に対してあまり負の感情が湧かないので、そう見えるのかなーと思います。ただ、もう一つの側面として、あまり自分の意見(特に反対意見や口論になりそうなこと)を言わないからなのかなと思います。何でも口に出すのが正しいとは思いませんが、やはり人の意見を鵜呑みにせずに自分の中に落とし込んで、自分の意見を表明することは大事です。他者からの評価を客観的に見て、なぜそう思われるのか自分で理解することって非常に大切だなと思います。

2つ目に、共感してもらうことの大切さ
自分が何かトラブルに巻き込まれた時に、共感してもらうことは凄く大切です。今回もインスタグラムの投稿に対して、たくさんの友人からメッセージを貰いました。そこまで落ち込んでないので心配は無用ですが、本当にありがたかったです。「自分の悩みを話すだけで、悩みの9割は解決する」という言葉があるように、何か悩みがあっても、まずはそれを誰かに話したりすることが大事です。そして逆に、自分が相談される立場なら、相手の感情に寄り添ってあげることが、お互いにとって理想的な状態なのかなと思いました。

3つ目に、人間万事塞翁が馬
これは私の地域の成人式で、市長が祝辞で我々に贈った言葉です。有名な言葉ですが、意味としては「何か悪いことがあっても、いずれ良いことに変わるかもしれないし、逆もありうる。人生の幸不幸は分からない。」です。今は不幸だなーと思うけど、この経験から色々と学んで、価値創造していって、最終的に幸せな人生のプロセスに出来ちゃえば、どんな出来事も不幸から幸運に転じることが出来ると思うのです。箕輪厚介の「死ぬこと以外かすり傷」という言葉が結構好きなのですが、まあたかが数万円損した程度で落ち込んでたら、この先は生きていけないなーと思います。

留学中に初めて、まあまあ深刻なトラブルに遭えました!色々と変更をしないといけないけど、まあこういうこともあるし、これでこそ留学だなーともはや開き直ってます!何か不都合なことがあった時に、自分がどういう感情になるかを知っておくのは、まさしく自己分析だと思います。ここまで読んでくれてありがとう!

画像3

フィリピン生活16週間目

もうフィリピンに来てから、16週間も経ったんですね。時が経つのは本当に早い。あと3週間でセメスターも終わってしまいます。次セメスターのことや就活のこともそろそろ考えないといけないなと思ってます。

就活のことを考えるといつも暗い気持ちになります。いつも思うのが、自分は他人と何が違って、何をアピール出来るんだろうということです。私の意見ですが、採用側は大学生に即戦力となるスキルは求めてないと思います(もちろん、あるに越したことはないです)。何故なら、大学は職業訓練学校でも専門学校でもなく、もっと基礎的な思考力や根性を鍛えるところだと私は思うからです。

私は経済学部経済学科なのですが、今学んでいる知識がそのまま仕事に活かせるかと言われたら、使えないと思います。アダムスミスの見えざる手が仕事を助けてくれるわけではないですし、IS-LM分析を使った営業をするわけではないです。

でも大事なことは、そういった難しい学問を通して、立ちはだかる壁を越える経験や人にプレゼンテーションする経験をすることかなと思います。それにより、論理的思考力や批判的思考力、根性を育てることが出来るのかなと思います。

就活のエントリーシートによくあるのが「学生時代に力を入れたこと(通称:ガクチカ)」です。なぜこんなこと聞かれるのでしょうか?それは、大学時代に真面目に過ごしてたかの確認という次元の低いものではなく、どれほど情熱を持って物事に取り組める根性ややる気があるのか、を見てるのではないかと思います。

私たち98年生まれの世代でも100万人弱いるわけで、その中でどれだけユニークな人材になれるかを考えてきました。こんな言葉を聞いたことがあるでしょうか「100万人に1人の人材になるのは、1つのスキルで到達するのは困難。でも100人に1人のスキルを3つ組み合わせれば、100人×100人×100人=100万人に1人の人材になる」と。

100人に1人とは、正規分布で言えば偏差値73程度必要です。偏差値73と言えば、いや東大レベルじゃんって思うかもしれませんが、大学受験の場合は偏差値50のレベルがそもそも高いです。何故なら母集団(学生)の大多数がしっかり勉強しているから。では、中国語ならどうでしょうか。母集団(学生)の殆どは你好と谢谢ぐらいしか知らないですよね、その中で偏差値73を目指すというのはそこまで難関な事ではないかなと思います(因みに10人に1人の人材は偏差値63程度必要です)。自分の好きなことや得意なことを3つ以上組み合わせて、100万人に1人、1億人に1人の人材を目指していきたいです。

今回書きたかったのは、就活でアピールすることとどうすれば人と差別化を図れるかでした。あくまで自分の意見なので、鵜呑みにはせずに貴方自身で考えてみてほしいです。もし良ければ、その考えをシェアしてくださると嬉しいです。

いいなと思ったら応援しよう!