#10 アジア旅4カ国目「タイ王国」
アジア旅 4カ国目 タイ🇹🇭
現在の正式名称は「タイ王国」
サワディーカー(こんにちは)
私たちはタイの首都であるバンコクと王朝があったかつての都であるアユタヤに行ってきました。マーケットや美味しいご飯に加えて、遺跡を見たり、象に乗ったり、バスで子どもと戯れたりしました。タイで感じた3つのことは「バンコクは先進都市」「国王陛下への尊敬の念が強い」「生活に根付いた仏教」です。
① バンコクは先進都市
タイ王国の首都であるバンコク(Bangkok)は1600万人を超える人口を持ち、タイ国内だけでなく、ASEAN(東南アジア諸国連合)経済の中心地とも言われています。実際に行ってみた感想としては、まず道路や鉄道などのインフラがフィリピンやベトナムと比べて非常に整っていました。中心部では高層ビルが立ち並び、東京や大阪と変わらないような風景を見ることもできました。
ビジネス・金融センターであると同時に観光地としての側面もあり、東アジア・ヨーロッパから非常に人気が高いです。バックパッカーの聖地カオサン通りや仏教国ならではの豪華な寺院など、見所はたくさんあります。また、バンコクから電車を使って、他の観光地にも行くことができるので、タイに来るならまずはバンコクを経由する方も多いのではないでしょうか。
タイ経済はバンコクを中心として、1980年代に高度経済成長期を迎えました。1997年のアジア通貨危機により一時的に停滞するも、外資参入や輸出政策により現在まで高成長を記録しています。実際にタイでは、フィリピン以上に多くの外国企業があった印象を受けました。
② 国王陛下への尊敬の念が強い
タイと聞いて「プーミポン国王」も名前が出てくる方は多いと思います。2016年にプーミポン国王が崩御されてから、現在のワチラーロンコーン国王が即位されました。タイ王国は、立憲君主制国家(国王などの世襲君主が主権を持つ政治形態、でも憲法の方が権力は上)です。街を歩いてみると、国王夫妻の写真が至るところに貼ってあり、映画を見る前には国王の映像が流れて国歌斉唱をします。国王の写真に手を合わせてお辞儀をする人を街中で見かけました。
では、なぜここまで国王が尊敬されるのでしょうか。理由の一つにあるのは、タイ王国が800年近く続く国家だからでしょう。これまで、アジアで植民地とならなかった国は日本とタイしかありません。フィリピンがスペインやアメリカに、インドやマレーシアがイギリスに植民地化された中で、タイが今まで支配を受けなかったのは国王による積極的な外交政策にあったといわれています。タイ経済の発展は、政府主導の経済政策が他国と比べて安定していたことで成立したとも言えるでしょう。国王のおかげで植民地化を免れ、近代化をすることができたという事実から、タイでは国王が非常に尊敬されているのではないかと思います。
③ 生活に根付いた仏教
タイは王室を始め国民の95%が仏教徒である仏教国です。タイやカンボジアは上座部仏教(出家して修行した者のみ悟りを開く)であり、日本や中国、ベトナムなどの大乗仏教(誰でも悟りを開くことができる)とは違います。
タイでは僧侶を多く見かけます。電車や駅などに設置されている椅子には、お年寄り・妊婦に加えて僧侶専用席なるものが多く設置されていました。上座部仏教では、出家しなければ悟りを開く(仏の境涯になる)ことが出来ないため、僧侶が非常に尊敬されている社会でした。
同じ仏教とはいえ、私が信仰する宗教は大乗仏教であり、我々の「信仰・実践をした誰もが幸福境界を確立する」という考え方とは、タイの仏教が大きく異なることを認識しました。
コップンカー(ありがとう)