ハマれないことだってある。
大好きな台湾で、ハマれなかったもの。
それすなわち、台湾芸能界。台湾音楽。
小学校時代にミスチルをよく聞いていた私は、もともとアメリカ文化に関心があったこともあり中学時代に洋楽に目覚めた。特にR&BとかHIPHOPを聞いてたけど、高校時代留学先のアメリカから帰国後、クラスメイトが大好きだった関ジャニ∞を布教されたことから私のドルオタ人生は始まった。
小学校のころ人並みにジャニーズかっこいい!とかはあったけど、あの出会いがまさか一生抜け出せないアイドル沼の始まりだったとは…素晴らしい世界に引き込んでくれた友達には感謝。人生潤った。
そんな私が大学時代の韓国旅行(これはまた別記事を書きたいと思っている)で出会ってしまった、K-POP。完全に人生も考え方も良い意味でひん曲がるほど影響を受けて現在に至る。とにかく、アイドルは良いし、アイドルを推すことでしか得られない栄養素があると思っている。
アイドル以外にもいろんな音楽を聴くけれど、私は比較的好きな音楽ジャンルが広い方なのではないかと自負している。苦手なのもあれど、割といろんなジャンルが好きだと思う。最初から好きではなくても、だんだん好きになることも多い。
けど、台湾に7年も住んでいながら、結局好きなアーティストはできなかったし、音楽もぶっ刺さるものがなかった。好きな方、本当にごめんなさい。好きなものを「そうでもない」とか言われるとイラっとするよね。
一時期、中国語の上達には推しを作るしかない!!と思って台湾の音楽シーンを片っ端からかじってみたことがあるけど、お!!!好き!!!と思ったのは台湾人じゃなかった(方大同が好きで台湾ライブは行った)。夫は五月天が大好きだけど、私はそうでもない。Jayもジョリンも、阿妹も、みんな素敵だけど色んな曲を聴くまでに至らない。
結局、努力むなしく、推しから中国語を吸う計画は頓挫した。
ドラマもそんなにハマれなかった。映画はいい作品もたくさんあるんだけど、ドラマとなるとどうもハマれなかった。
こんなに台湾のことが大好きなのに…!!
そういうわけで、私の中国語はすべて友達や夫から、そして働きながら身に着けた。中国語レッスンも週一回一時間を半年くらい通ったことがあるけど、ボポモフォ(台湾独自の発音記号みたいなもの)と基礎会話くらいしかできてないから、ほぼ独学と言える。幸い、語学は私の趣味の一つであり、特に習わなくても日常会話には困らないくらい話せるようになった。
だけど言語をある一定以上からぐっとブラッシュアップさせるための大事な要素の一つとして、「好きだから自分で理解できるようになりたい」的なよこしまな理由があると思っていて、夫の家族と英語でだいたい会話が成立してしまう環境の私は推しでもいないと真剣に取り組めない。
最近、もしかしてメジャーシーンではないところに真の「好き」が潜んでいるのでは…?と思い、久々にいろいろ掘ってみようかなと思っている。台湾って、アートとかもそうだけど所謂「メジャー」ではない規模で活躍している素敵な人がすごく多いと思うので。そういうのって、自分から率先して掘らないと出会えなかったりするよね。音楽も、まだまだ知らない素敵な人たちがいるんだろうなって、そう思っている。