「チア⭐︎ダン」
源田の毎日映画 11日目はコテコテの大衆映画の本作。好きじゃないタイプな映画だったけど完成度は高い映画だった。
なんと言っても実話なのが凄い。多少の脚色はあれど福井の高校が全米制覇は凄い。そりゃ映画にもなるわ。タイトルにもう全米制覇するとネタバレがされてしまっているわけで、福井のチア部がどんな紆余曲折を経て全米制覇するのかを見ていくわけだが、演出やストーリーはベタすぎるしくどいし2010年代の日本の大衆映画臭がすごかった。しかし不思議とちゃんと見ていられたのはなんと言っても俳優たちが実力派揃いだからだろう。
真剣佑はやっぱカッケェ。イケメンが過ぎる。広瀬すずも可愛い。最近は割と顔だけの女優じゃないんだぞってことを見せつけてるがなんだかんだこういう可愛さ全振りの広瀬すずもたまには良い。中条あやみも良い。山崎紘菜とかもめちゃ可愛かった。タイプである。「群青戦記」でしか見たことなかったが演技も割とできなくはないのだなと思った。富田望生は、縁起がくどくて少しイラついた。分からないけどチームのために少しは痩せようとはおもわなかったのだろうか。ありのままでは良いと言われつつも流石に毎日ランニングするくらいの努力はして欲しかった。きたろうの校長先生も小並感があって良かった。なかでも天海祐希。素晴らしかった。さすがベテラン。ずば抜けてた。広瀬すずに対して厳しく当たるシーンはかなりリアルで普通に怖くてこっちまで萎縮してしまった。作中のキャラクターも良かった。ただ、福原遥。あーー、、、もったいない。キャラクターが合わなすぎてちょっと浮いてた。メガネは絶対かけない方がいい。
ストーリーは部員の葛藤や挫折や成長など、青春映画ど真ん中って感じだった。ちょっとアレルギーが出てしまうほどだったが女優が可愛かったためなんとかなった。ただあのバレエ女はもうちょっと痛い目見てもいいんじゃないか。散々尺を咲いた割にはオチが弱かった。
演出は芸術のかけらもない酷いものだったが、大衆映画としては90点の演出だった。何も考えずにただ見れるという点においては成功だろう。
TKOの木下と伊藤健太郎というやらかしコンビが割としっかりと役を取っていたのがめちゃくちゃ面白かった。中条あやみが家に来て最初に木下と会うシーンは爆笑してしまった。テーブルの上にペットボトルがあれば最高だった。でも伊藤健太郎のキャラクターの眼鏡かければとりあえず冴えないキャラなるでしょみたいな安直さはキモかった。本当に冴えないやつは髪なんかセットしません。
好きな映画じゃないがまあ悪くはなかった映画だった。明日もいい映画に出会えますように。