ゲーム会社2社が語る「リモートワークで新卒研修はどう変わったのか?」
はじめに
今回は弊社と株式会社f4samuraiさんの2社で合同イベントを実施しました。当日はハッシュタグ #G2Xf4 にて感想を沢山つぶやいていただきました。
登壇者紹介
G2 Studios株式会社 (公式採用サイト @G2Studios_PR)
ヒューマンリレーションマネジメント
採用担当 大田 一貴 (@hrmkota)
研修担当 宮地 葉平 (note)
株式会社f4samurai (公式サイト)
CTO 松野 洋希氏
CMO 佐藤 允紀氏
採用担当 楜澤 友香氏
今回は各社会社説明をした後に、研修についてコロナの影響でどう変わっていったのかをお伝えしました。
1.G2 Studiosの場合
数年前、当時は教育体制も整っておらず、現場に入って学ぶという体制でした。もちろんメリットはありますが、最近では配属前に1本ゲームを制作し、リリースという経験を積めるよう指導をしています。今年も例にもれずその予定だったのですが、コロナの影響もあり、入社1週間前にフルリモートが確定しました。当時の状況はこちらに詳しく記載していますのでぜひご覧ください!
今年は急遽リモートになりましたが、オンライン、オフライン共にメリット・デメリットを感じる日々でした。
< オンライン >
メリット
・会社という場所にとらわれない
・画面共有等でアウトプットを活発化させやすい
・時間外も技術記事や、終わったまま皆でご飯食べる等の交流が活発に
デメリット
・安定したネットワーク環境が必要
・参加者以外のコミュニケーションは発生しにくい
< オフライン >
メリット
・研修内容の制限がない
・講師への質問がしやすい
・一度に複数の質問者への対応も可能
デメリット
・場所の確保や移動時間など目に見えにくいコストがかかっている
・講師の目の行き届く範囲には限界がある
1_2. 今後就職をする皆さんへメッセージ
研修において、オンライン・オフラインどちらがいいのかという意見が飛び交いますが、結論どちらも混ざっていくのではないかと考えています。いいところを双方からとる「ハイブリッド研修」がいいのではと話しました。このような時代で、学生さんに今後求められるものとは何か?研修担当が2つポイントを伝えます。
<1. スキル面:アウトプット >
これはオフラインでも大切なのですが、オンラインだと進捗がどこまで進んでいるか1人1人見にくいです。そのため、自分からできたことや、不明点は発信をして周りに理解度を示していくことがいつも以上に大切だと感じています。
<2. チャレンジ:学生のうちにこれだけはやってほしい >
多角的に情報を仕入れ、"なぜ"を問いかけるようにしてください。
皆さんいろんな考え方があり、過ごしてきたと思いますが、
その中で常になぜそれを選んだのか?メリットは?逆にデメリットは?と理由を考えるように習慣づけをしてほしいです。
また、沢山のゲームを触る機会を儲けましょう。
一本槍でも、色々遊ぶのもいいのですが、前者は他のジャンルに弱く、後者は強みがないとも見えます。そのため、プラスアルファとして、自分だったらどう作るのだろう?このジャンルでなぜこのゲームが売れているのだろう?というところまで想像を広げておくことが大切です。
2.f4samuraiさんの場合
「皆さんはプロとは何だと思いますか?」の問いかけからスタートするf4さんパート。コメントで「アウトプットする人?」「その分野で生計を立てている人?」などのコメントがある中で、f4samuraiさんからは「一定のクオリティの中で結果を出し続ける人。料理屋さんで味が毎回違ったら嫌ですよね?プロは毎回一定以上のクオリティで提供しなければならないのです。」と伝えました。そんな思いのf4samuraiさんが大切にしている価値観がこちらです。
f4samuraiさんで大事にしている価値観です。
簡単なように見えるのですが、常に実践するには難しい内容だと思っているそうで、まずはこの価値観に共感できるかどうかが大切です。
一つでも当てはまるものがある方はぜひf4samuraiさんにご応募ください。
< 研修内容 >
初めての新卒採用で7名採用。新人研修は3か月間で実施
オンライン・オフラインどちらも使用
会社説明会の資料作成やカジュアルゲームを制作し、会社理解と職種理解どちらも深めた。
グループワーク中心の研修だったため、同期の仲が深まった
インストラクターが通年サポートしている体制
リモート期間でできなかった分をフォローアップ研修として実施し、ノウハウを伝えるサポートを実施
< 今年の研修について難しかったこと >
・コロナ禍で入社日が2週間遅れ、1か月想定の研修スケジュールの進行も遅れた
・リモートが多かった分、先輩社員とのコミュニケーションが足りなかった
・対面のビジネスマナー研修ができなかった
2-2.今後就職をする皆さんへメッセージ
これは仕事だけでなく、すべての事柄において言えることです。G-PDCAサイクルをf4samuraiさんは重要視しており「ゴールが大切」なのです。
ゴールが大切なのは、仕事だけではありません。もちろんプライベートでも大切です。趣味も「やりたいことやるにはどうしたらいいか」を、人間関係も「この人に自分はこう思われるようになりたい」と、常に考えることが大切です。
3.2社に質問
Q:ポートフォリオを見るポイントは?
G2:自分が何が出来るのか、ツールは何が使えて、将来何をしたいのかという要点が一番前載っていると頭に入ってきやすいですね。あとはただ羅列するのではなく、学生がポートフォリオ自体を作品として意識できているかを考えています。
f4:イラストでいうと、男性女性を背景付きで描けるか、あおり・俯瞰が描けることを見ています。また、デッサンも繊細な部分だったり、地道な努力の積み重ねが現れると思っており、基礎画力が分かるので特に見ています。デザインでいうと「この作品は何をゴールにして作ったのか」を感じられるかなど目的・表現したいことがわかりやすいと良いなと思いますね。
Q:採用にコロナの影響はありますか?
G2:今のところは大きなダメージは無いですね。むしろ採用の動きは例年より早く動き出しをしている学生が多く、活発化している印象ですね。
f4:うちもそうですね。最初は伝わるかな?という戸惑いはありましたが、オンライン化が進んだことにより地方の学生にも内定が増えたので、オンラインの恩恵を受けているように感じます。
G2:最近はツイッターでも作品見てくださいと直接声かけてくださる方も居て、情報を取りにイベントやSNSで動いた方がうまく情報を仕入れている印象があります。
Q:学生面接の際どこを見ていますか?
f4:これはG2さんがどこ見ているのか興味あります(笑)
G2:うちは人柄を見てますね。今までの人生を紐解いて1つ1つ聞いていきます。そのなかでどんな一貫性をもって人生を選択をしているのか?自分の事を語るときに自分自身をしっかり理解して相手にわかりやすく語れているかを見ています。
f4:これは全く一緒ですね!うちもそうです。何を考えて一生懸命生きてきたのか見てますね。あとは弊社を受けたいという学生さんが会社への共感があるかも見ています。
G2:そうですよね、そこの価値観が合わないと仮に入社したとしても、ミスマッチが起きてしまいますからね。
最後に
この後はいつも通り人事とゆるりと飲みましょうをテーマに各企業懇親会をいたしました。今回のイベントもいかがでしたでしょうか?学生のうちの心構えや、必要なことが伝わっていたらうれしいです。
G2 Studiosは本選考の募集がスタートしました!
エントリーお待ちしております。