退院したい気持ちと、不安な気持ちを感じた言語聴覚士の1日
覗いていただき、ありがとうございます😊
言語聴覚士として経験したことを、勝手ながら私の思いものせて、綴っていきたいと思います。
退院希望
ちょっと不器用な昭和の男。と言うとピッタリなイメージの患者様です。
入院してもうすぐ1年に差し掛かっていますが、リハビリも頑張って、家族との会話もスムーズにできるところまで改善されてきています。
ただ、口からものを食べれるようになるかは、なかなかハードルの高い状態です。
認知症がなく、意思もしっかりしており、退院をずっと希望され、家族も迎えてあげたいけど、まだ不安が多く、文句を言われても食いしばってリハビリを応援してきた経過です。
退院の方向で動き始めます!
リハビリの甲斐あって、退院して自宅介護の方向に動き始めることになりました!
支えるご家族さんには、頭の下がる思いです。
と言うのも、なかなか昔気質の性格なので、まさに亭主関白、奥様も王様のような旦那です😮💨とおっしゃっていました。
それでも本人の希望を叶えてあげようと、決心する事は大変な思いだったと思います。
私だったら受け入れられるかなぁ😖
難しいだろうなぁ、なんて思います。
ご本人に在宅に向けてのお話を伝えました。
大喜びかと思っていましたが、思いの外冷静で、だいたい来月の中頃になるかな、と受け止められたので、安心しました。
なんてのは一瞬で、家に帰ったら、ご飯を食べる🍚尿道バルーンを抜く。歩く練習も奥さんがいればできる。などなど、解釈が飛躍していきます。
次々と説明して、落ち着いていただきながら、今後の段取りを組んでいきましょう。と伝えてなんとか、その場を収めました。
再度説明する覚悟で
次の日、再度説明する覚悟を持って、リハビリに向かうと、シュンとした様子。
驚きながらも話を聴いていくと、帰ることに不安が出てきたとの事🫤
本当に帰れるのか?
食べれないのに帰るとはどう言うことか?
バルーンのままで帰れるのか?
などなど😭
いつもガムシャラに頑張る方だったので、不安いっぱいな様子に、そりゃそうかと思いました。
いくら威勢が良くても、認知機能は保たれているので、どんどん想像すればするほど、不安要素が出てきたんだと思います。
自分の理想の状態と現状がかけ離れていることもより現実的に考えたそうです。
帰りたい希望と現実
そうは言いながら、不安にひとつひとつ答え、最終的な希望を聴きました。
帰宅を希望され、そこに向けた家族指導、介護サービスなどの環境設定をしていくことになりました。
これからまた、不安を感じることもあると思いますが、しっかりリハビリをしながら、支えていきたいな。退院の日に満面の笑顔が見たいなと思った数日でした😊
最後まで読んでいただきありがとうございました😊
またお会いできると嬉しいです✨