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診断士登録1年目の妊産婦が産休中にやったこと

まもなく令和6年度 中小企業診断士1次試験ですね!
私が参加している受験生と合格者のオープンチャットでも、受験生の方が追い込みに励む姿を見ながら、2年前の自分を思い出しています。今年は県協会の一員として、名古屋地区の試験会場のお手伝いに行きます。立場上現地での交流はできませんが、このアイコンっぽい監督補助員を見かけたら、あとからそっとコメントなどでおしらせください。

そんな時期ではありますが、大多数の受験生にはおそらく関係のない話を書こうと思います。
私は中小企業診断士試験合格後、実務補習を1回終えた後に第2子を妊娠しました。そのため、登録1年目はこれといった活動はできなかったのですが、それでも普段よりは時間的余裕のある時期だからこそできたこともあるので、書いておこうと思います。私が書かないと、多分ほぼ誰も書かないと思いますので。。。

妊娠初期:登録に必要なポイント集め

私は資格登録に必要な15ポイントのうち5ポイントを実務補習で、残り10ポイントを実務従事で取得しました。
実務従事については以前すでに記事にしているので今回は割愛します。

もともと妊娠と関係なく、実務補習は1回しか受けないつもりだったのですが、さすがに身重であのハードさは無理ですね。お取引先の皆さんのご協力のもと、さっさとポイント獲得しておいてよかったです。

なお、この時期はまだ普通に通常通りの仕事をしています。ただし、新規案件の受付を抑え始めました。

妊娠中期:登録完了・県協会入会

令和5年8月1日付で正式に中小企業診断士登録され、そのタイミングで愛知県中小企業診断士協会への入会を行いました。

なお、8月に協会に入会しても、特段の動きはありませんでした。
愛知県協会では例年、新入会員のウェルカムパーティーが6月と12月に開催されています。養成課程や2月の実務補習後に登録申請=4月登録の方々の多くが6月のウェルカムパーティーに参加するようなのですが、その後は12月まで特に会員同士の交流がある行事はなく、たまに協会事務局から会員限定の各種案内についてのメールが来るくらいでした。

なお、この時期もまだ普通に通常通りの仕事をしています。

妊娠後期:いよいよ産休入りに向けて

今さら「スタディング勉強仲間コミュニティ」に参加

10月末、2年間有効だったスタディングの受講期限を迎えました。幸い1年で合格できたので2年目は数回ログインして、前年と変わったところの講義動画(主に中小企業白書関連)を見たくらいでした。

間もなく受講期限が切れてしまうので、最後にもう一度見ておくか…と久しぶりにログインしたら、たまたま講座内の掲示板に

「令和5年度 2次試験お疲れ様会 オンライン開催!
未受験の方、合格者の方もぜひご参加ください」

という書き込みを発見。
受験生時代に一切参加したことのなかった(そもそも存在も知らなかった)スタディングの勉強仲間コミュニティに、全部終了した今さら参加するという不思議な行動を取ってしまいました。
その流れで、

  • スタディング勉強仲間LINEオープンチャット

  • 同 名古屋支部

  • スタディングOBの診断士コミュニティ(Facebook)

の存在も教えてもらい、参加しました。
これにより、ゼロだった診断士同期や近い世代とのコネクションがうっすらですが生まれました。

協会主催の理論政策更新研修を受講

11月に、県協会主催の理論政策更新研修を受講しました。まだ早いかなと思ったのですが、バタバタするといけないので早めに行くことにしました。

理論政策更新研修は、協会主催のものと民間主催のものがあり、5年間で両方受けてみようと思っています。
開催回によっても異なるでしょうが、協会主催のものは愛知県の経済動向について触れていた点が特徴的だなと感じました。

なお、この時期もまだまだ普通に通常通りの仕事をしています。11月の下旬から産休に入る予定で、各所への調整に追われていました。

臨月:やっと産休入り

情報セキュリティマネジメント勉強

11月下旬にやっとこさ産休に入りました。
空いた時間で、IPAの情報処理資格である「情報セキュリティマネジメント」の勉強をしました。

難易度的にはITパスポートの次ということで、そこまで難しくない印象だったので、特に書籍や講座などは使わず↓のサイトで過去問を解いていきました。

過去問で8〜9割くらいコンスタントに解ける感じになったので、よし受験してくるか・・・と思いきや、出産予定日前の都合の良い日にテストセンターが全然空いてなくて、結局受験できませんでした💦
CBTによる随時試験に変わった初年度だったためでしょうか…?
残念ながら今年度以降に持ち越しとなりました。

県協会主催のウェルカムパーティー参加

12月の頭に、今年度2回目の新入会員ウェルカムパーティーが開催されたので、参加してきました。

特に知り合いもいない状態で乗り込んだのですが、かなりたくさんの方々とお話ができました。

かなりお腹のでかい妊婦がきたぞ、という印象を皆様に与えられたでしょうか・・・?覚えてもらえていたらよいのですが。(その後、Zoom参加した研究会で、ウェルカムパーティーにいましたよねと言ってくださった方がいたので、よかったです)

ウェルカムパーティーに参加してわかったこと

  • 研究会の活動内容(各研究会の紹介があった)
    →内容云々よりも現実的に参加できそうな研究会(オンラインかつ時間帯遅め)を探す

  • 協会に入会する診断士は、養成課程出身の方が結構多い(卒業時に入会を勧められる、講師が協会員などの理由)

  • 半年間の居住費を払っても、札幌商工会議所の養成課程が安い

なお、ウェルカムパーティーの5日後に無事出産しました。

産後すぐ:せめて耳だけ自分のために使う

予定帝王切開だったので、術後数時間はまったく身体が動きません。ようやく点滴など各種の管がとれたら、あとは3時間おきの授乳マシーンと化します。スキルアップとか言ってる場合ではありません。

とはいえ、授乳を終え、赤子も眠ってしまうと夜中誰もいない部屋でただ静かに天井を見つめるのみ…。そんな中、日々習慣的に聴いていたオーディオブック(audiobook.jp)が気分転換にもってこいでした。退院後も、夜間授乳のお供として耳読書をすすめていました。

産後はなかなか読書ができません。時間の確保よりも、「目が滑る」という感覚で、内容が頭に入らないことの方が問題でした。一方、耳読書は産後でも自然に生活リズムに取り込めたのでよかったです。

産後1か月半頃〜:日中、本を読めるようになる

産後1か月を過ぎ、2か月にも近くなってくると、我が子は日中結構まとまってお昼寝してくれるようになりました。自分の身体もようやく産前に近い状態まで動くようになってきました。

さらに上の子は日中、保育園に行っています。産休中で短時間利用にはなっていますが、それでも昼間に1人の時間が多少生まれてきました。そこでようやく、積読になっていた紙の本を何冊か読めました。
そのあたりはさすがに2人目の余裕というか、1人目のときより上手に手を抜けるようになったのだと思います。

産後2〜3か月:ウェブ解析士を取得

2月くらいにウェブ解析士のテキストを購入し、勉強しました。

ウェブ解析士はわりと身近に取得者が多い資格ながらも、なかなか自分が取得するに至らず…でした。ただ中小企業診断士界隈で自分の仕事について伝える際、ウェブ解析士という名称を出せると説明しやすいという面もあり、今さらながら取得しました。
また最近、ウェブ解析士協会がオンラインセミナーを頻繁に開催していて、会員だと無料だったり安くなるものも多いので一瞬で元が取れそう、というのも取得の動機のひとつ(というかメイン)です。

本当は出産前に取るつもりでいたのですが、ウェブ解析士は毎年12月に翌年版のテキストに変わるためタイミング的に微妙で、産後落ち着くのを待ってから受験することになりました。

さすがに実務経験10ウン年なので基本的な用語はすぐに頭に入りました。さらに中小企業診断士にとっては、戦略系の内容も見慣れたもの。2週間くらいでおおよそテキストの内容の学習を終えることができました。
(さすがにGA4など、最近変わったり新しくなったものは初見の内容も多かったのですが…)

3月中旬に自宅PCから受験し、無事合格。
試験中のテキスト参照が認められているなど、不合格になる人は少ない資格ではあるのですが、それでも9割以上正答できていたので、一応面目守られたかな…と思っております。

そして産後4か月で復帰です

早いねーとよく言われるのですが、保育園に一番希望通り入りやすいのが0歳児の4月入園なので、自ずとこうなります。たまたま12月生まれなので産後4か月での復帰ですが、もし4月生まれならほぼ1歳での復帰になっていたかもしれません。上の子の時も12月生まれで同じ時期に復帰していたので、まぁそんなもんよねという感じです。

こんな産前産後を過ごしていました。

最後に断っておきますが、これは比較的経過良好、かつ家庭環境に恵まれた第2子妊産婦の一例です。
つわりも軽く、妊娠中や産後は自分にも子供にも特段のトラブルなく、夫は産後2か月育休を取得、上の子は4歳である程度ものがわかる…など、いくつもの条件や周りの協力があって、はじめて産前産後に自分のための時間が作れるものです。
体調管理が最優先。
その中で、何かしらその時の自分でもできそうなことを見つけられればラッキーですし、無理に見つける必要もないと思います。こんな記事を書いておいてなんですが、他人は他人、自分は自分でまいぺーすに生きましょう。

少数民族だけど確実に存在する、妊産婦診断士・受験生を心より応援しています💪

余談:第2子と2次試験の天秤

私は37歳で第1子という遅めの出産でした。年齢的に3人はないだろうけど40歳くらいにはもう1人産めたらいいなあと漠然と考えていましたが、あっという間に40歳になってしまいました。
そして、同じ年に中小企業診断士試験挑戦。10か月間は試験勉強に注力しましたが、2次試験の結果を待つ間、(第2子どうする?)というかなり人生の中でウエイトの重い検討を求められたのでした。

もし2次試験が不合格だったら…、何の疑いもなく来年も勉強を続けて2回目の2次試験を受けるものと思っていましたが、そこまで引っ張るとさすがに出産においては年齢的なリミットが迫ってきます。
考えた末、「可能なら身重のまま受験するが、無理なら2次試験の受験資格は放棄する。数年後にモチベーションが残っていればまた1次から受ける」と腹を括りました。

結果的に1回で合格できたので杞憂に終わりましたが、人生、何事もタイミングというのが重要で、それは往々にして自分の力だけでは動かせないものだなと感じたのでした。余談おわり。

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