会社を辞めて大学に戻って博士課程の学生になった話②<生活とお金編>
「やっぱり仕事辞めよう。大学に戻ろう。博士になろう」
そう一念発起した数年前。
こんにちは、晴れて博士になりました。生物系の研究者の端くれです。
私は農学系の大学院の修士課程を経た後に就職し、2年働いた後に退職して大学院に戻り、博士号を取得しました。
(https://note.com/mypacebiomuswri/n/n0235819251f7)
一度就職した後に大学院に戻る、というパターンで博士になる人はなかなか少ないのですが。とはいえ、最近では全く0ということでもないみたいで、よーくよーく探してみると少数派でも確実に存在しているようです。
けれどもやはり、少数派は少数派。
お金のことや将来のこと、知りたいのに誰に聞いたらいいんや!とか。聞いてみたけど意味がわからん!とか。四苦八苦しながら博士になりました。
ここでは、そんな私の20代奮闘記を書きたいと思います。2015~2020年頃のお話です。
全部で5つの記事に分けて書こうと思います。
(今後も加筆訂正予定)
②「生活とお金編」では、博士課程の3年間、どのように生計を立てたのかについて書きます。(博士課程の収入、支出、卒業後の負債など)
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博士課程の3年間、生活費どうする?
博士課程の学生の収入源といえば、最もよく知られているのは日本学術振興会の特別研究員(通称 学振DC1もしくはDC2)だと思います。申請して採用されると月に約20万円もらえて、さらにこれとは別で研究費なんかももらえます。
すごい好条件だ。ということで、博士課程に進学する人はほとんど申請することになります。ゆえに、倍率がとても高い。
例に漏れず、私も会社で働きながら申請書を書いて出しました(会社員でも出せます)。が、見事に不採用。さあ、どうしようか?
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