簡単なあらすじ
芸歴が8年にもなると、わたしがどこから来たのか分からない方も多いと思います。
簡単なあらすじ。
福井県で生まれ高校生まで過ごす。
東京学芸大学に入学しお笑いサークルGOCに入り、4年間過ごす。
卒業して2年間会社勤めをして、退職。
そこからずっと無所属のピン芸人。
です。
今、芸人をやっているのは大学お笑いと大喜利のおかげです。
この二つが無かったら絶対に芸人にはなっていなかった。
特に大学お笑いでは、そもそも「舞台に立つ」という事を経験させてもらった場所でもあるので、多大な恩と感謝があります。
2年生から大会にも出るようになり、そこで今でも付き合いのある芸人に出会ったりもしています。同期とは出会ってからもう10年以上経ちます。Gパンパンダ一平が結婚してこの前離婚していました。全部凄すぎる。
あの頃の畏怖の気持ちが強いので、大学お笑いの先輩に会うと今でも緊張します。本当に手の届かないところにいて、めっちゃ怖かったので。下北沢の王将で先輩に囲まれて自分が面白い事言えな過ぎて泣きそうになった事あります。
大学お笑いは今もずっと続いています。
自分がいた頃より、人数も舞台の数もどんどん増えています。
「大学芸会」と「イイねライブ」と「笑樂祭」しかなかったあの頃には考えられません。
本当に盛り上がっていて嬉しい限りです。
今、自分は大学を卒業して10年ほど経っていて、普通に考えたら今の大学生と関わりを持つことなんてあり得ません。
ただ「大学お笑い出身」という事だけで、ライブで一緒になったり大会のMCをさせてもらっています。
「GOCです」って言ってもらえるだけで、めちゃくちゃテンション上がります。
今日、「学生R-1」という大会の予選MCをさせてもらいました。
声をかけてもらえて本当に嬉しいです。
MCは全く上手くありませんが、大学お笑いの愛と熱だけで乗り切らせて頂きました。
全然、乗り切れてなかったらすみません。
卒業してから数年はチケットも取れたので、よく大学芸会も観に行っていましたが、今は全然観れていません。本当にチケットも取れないし。NOROSHIは配信チケット買ったりしています。
なのでMCの機会を頂けると、思う存分今の大学お笑いを見る事ができて最高です。一昨年に初めてMCをした時も袖で全組見ていました。見たことないタイプのネタをしている人が何人もいて嬉しかった事を覚えています。
今日も全組見ていました。
更に見た事ないネタをしている人が何人もいました。
ネタって本当に自由で良いんだなと大学お笑いを見るたびに思います。
元々はその「自由な側」にいたはずなのに、芸人として活動を続けるにつれてその自由さが失われていった気がします。
「この方がウケるから」「コントってこういうものだから」という風にネタが狭まってきています。
勿論、プロとして舞台に立つ以上は見ている人を楽しませる事が第一条件なので、その方向で全く何も間違ってはいません。
ただふとした時に「自由にネタを考えて、純粋に面白い事をしていたのは大学生の頃だったかもな」と思う時もあります。
戸愚呂兄弟の格好をして漫才をするのも、御輿を担ぐ集団コントも、芸人になってからは一回もしていません。
いきなり自分が「ワイガヤ」とかでそんな事をしてもウケる訳がないので、別に良いんですけど、自由な姿を見ると懐かしく、そして羨ましく思います。
今日はたまたま決勝進出者とそれ以外に分かれてしまったけど、全員そのまま突き進んで欲しいです。全員が今できる一番面白い事をしていました。
舞台に立つ人間にとって「自分の一番面白い事をする」事が一番幸せな事です。
説教臭くなっていたらすみません。
普段は老害にならないように大人しくしていますが、今日はMCをしたのでちょっとだけ書きました。
自分も頑張ります。またどこかで会いましょう。