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【シルクロードステークス 2024】最終予想

どうも、工藤新一です

高松宮記念(G1)に向けた前哨戦という位置付けとなっている同レース。今年は本番でも人気になってきそうなアグリ×鞍上・坂井に明け4歳世代のルガル×鞍上・西村、バースクライ×鞍上・岩田望来といった新興勢力も加わり本番に向けても注目したい一戦

近3年は中京での開催でしたが、今年からは改修工事も終わった京都競馬場での開催に舞台が戻るという点も注目。開催の暮れになり時計のかかる京都の馬場ではキレるタイプよりもパワー型に軍配が上がっており、京都での同レース勝ち馬は2020年アウィルアウェイ、2019年ダノンスマッシュ、2018年ファインニードルとなっており、いずれも勝ちタイムは1分8秒台とそこまで速くなっていないのが特徴。今年もその手のパワー型を狙ってみたいところ

シルクロードステークス 2024 予想

◎オタルエバー
○バースクライ
▲サンライズロナウド
☆ジューンオレンジ
△アグリ
△ルガル
△エターナルタイム
△カワキタレブリー
△サンライズオネスト
△ショウナンハクラク

◎オタルエバー

リオンディーズ産駒らしいパワーがあり、キレる脚を持っているというよりは上がりの掛かるような舞台で持続力のある末脚を発揮できるタイプで今の京都芝コースにもマッチしてきそうな印象。若駒時代は逃げて結果を出していましたが、近走は差す競馬もしっかり板についており、去年の暮れ辺りからは完成形に近づいてきたという印象

1年ぶりの実戦となった水無月S(3勝クラス)こそ馬体重もプラス20キロという事も響いてか16着でしたが、それ以降の1200m戦では2着→4着→1着→1着と底は見せておらず、高松宮記念(G1)出走に向けてもここでの賞金加算は必至となりますので、ここに来て鞍上・松山への乗り変わりも意欲とも考えられそうですし、陣営のメイチ度が高そうな点も良さげ

前走のラピスラズリステークス(L)は格上げ初戦となったレースながらもスタートを決めてからはスッと前目のポジションをキープして中段の好位で脚を溜める事が出来ており、最後の直線に向かってからは前が開けたいいポジションからしっかり脚を伸ばしての完勝。開幕週で前が優勢だった感じもあるのですが、ややスロー気味の流れから最後に脚を使っての勝ちタイム1分07.8秒なら好時計ですし、明らかに成長を感じさせるような内容

2走前の北陸ステークス(3勝クラス)は重馬場での新潟芝1200m戦でしたが、1枠1番の最内枠からややスタートで後手を踏んで出遅れつつもインで脚を溜めて、中団のポジションをキープ。前半600m通過が33.3秒と馬場を考えればそれなりに流れていた展開の中で最後の直線ではやや前が壁になりつつも進路を見出してからはグイグイ伸びてパワーのある脚を使っての勝利と味のある内容でした

今回は一気に相手レベルも上がってきますが、この手の格上げ条件には強いリオンディーズ産駒産駒ですし、勢いも大事になってくるスプリント戦を2連勝中で挑めるのは良さげ。枠こそ外目の8枠17番を引いてしまいましたが…そこをリカバリーしてくれそうな短距離戦には強い鞍上・松山という点も魅力ですし、ここは好位に付けてパワーで押し切ってくれるような競馬に期待です

○バースクライ

1200m戦を3連勝中と勢いならメンバー内でもトップクラスで、明け4歳で成長力のあるハーツクライ産駒が覚醒後で挑めるのであればチャンスの方がありそうな一頭

前走の南総ステークス(3勝クラス)では開幕週で高速寄りだった当時の中山芝コースでしたが、逃げたオードゥメールは600m通過を32.9秒とそれなりに流れる展開を作っており、その中でインに構えてしっかりと脚を溜めてからはジワジワと伸びきっての勝利。勝ち時計1分07.2秒は好時計ですし、もう一つ上のクラスに上がってもやれそうな手応えを感じさせるような勝利内容

2走前の北摂特別(2勝クラス)にしても昇級初戦となったレースでしたが、こちらも中段の好位で脚を溜めつつ最後は楽に抜け出してしっかり伸びての勝利。ゴール板手前ではやや手を緩めるような余裕を見せていましたし、鞍上・岩田望来も「前走から1200mを使っていますが、引き続きいい競馬をしてくれました。折り合いがつくようになってラストの脚につながったのだと思います。これだけの脚を持っていますから、上でも楽しみがあります」と成長を感じさせるコメントをしてくれているのは好感触

使える脚が短いので京都芝コースにどこまで対応できるかという点がポイントになってきそうですが、今後の大舞台を考えればここでの賞金加算は必至でしょうし、まずメイチ度は高いと見て良さそうな一戦。外寄りの枠ですがこれまでも外枠で結果は出ている点は良さげ。鞍上・岩田望来も関西圏+短距離戦での信頼度の高いジョッキーですし、十分に好走があってもいいはずでしょう

▲サンライズロナウド

今回が初の1200m戦になりますが、これまではダートでも走っていたようにパワー型で距離短縮で更に新味が出てきたという印象。タフさがあり今の暮れの時計が掛かってきそうな京都芝コースも向いてきそう

前走の新春ステークス(3勝クラス)ではそれなりのスタートを決めてからはややポジションを下げながら後方寄りをキープ。やや前が優勢のスローペースの中をその位置から届くのかというポジションから脚を伸ばしており、終わってみれば上がり34.4秒の最速の脚を使ってまとめて差し切っての勝利。上がりの掛かる舞台でこそのパワーを見せており、鞍上・横山典弘も「まだまだ隠し持っているものがある馬で、その辺が上手くいくと良いと思います」とコメント

まだ未知数な部分こそありますが、ここへの出走はそれなりの色気があっての事でしょうし、鞍上・横山典弘が「1200mの方が競馬はしやすい」と進言があっての出走なので、そこは素直に信じても良さそう。斤量55キロで挑めるのも良さそうですし、どちらかというと期待の方が高い一頭なのかなと思います

☆ジューンオレンジ

ジャスタウェイ産駒らしいパワーがあり、こちらも2勝クラス→3勝クラスを連勝で挑んでくる臨戦過程は良く、時計の掛かってきそうなタフな舞台でやれる点は好材料。1400m以下のレースは(3.1.1.3)で新馬戦を除けば全て掲示板以内でそこまで崩れた経験はなく好位から一瞬の脚を使って差してこれる脚はここでも脅威

前走の白秋ステークス(3勝クラス)では昇級戦ながらも先行のポジションをキープしつつ最後の直線に向かったところでは抜群の手応えでスッと伸びてきてからはそのまま後続を突き放す形での勝利。2着ヴェルトハイムには1馬身以上の差を付けていましたし、楽に勝ったという好内容のレースでした。鞍上・横山和生はレース後に「競馬の最中は大丈夫なのですが、返し馬やゲートの中では気持ちのゆとりが欲しいです。その他は言うことはありません」と課題を口にしていましたが、期待の裏返しともとれる印象で、その鞍上・横山和生が継続騎乗で乗れる点は良さげ

これまでのレースを見ても重馬場での勝利やタフな洋芝での勝利経験がある事からも時計が掛かったほうが向くという可能性は十分にありそうですし、勢いも大事になってくるスプリント戦を連勝中で挑めるなら抑えておいた方が良い一頭でしょう

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