生アマビエに会ってきました。~怪異と出会う夏~
なんと!この夏アマビエちゃんに会える!ということで行ってきました。兵庫県立歴史博物館のモンスター特別展!
http://www.hyogo-c.ed.jp/~rekihaku-bo/official/ex-2020-sp1.html
京都大学所蔵のあの
「アマビエの図」
をはじめ、怪異好きにはたまらないライデン国立民族学博物館の
「人魚のミイラ」
なども、コンプリートですから、ワクワクが止まりません。
日本の怪異、妖怪である「アマビエ」「件(くだん)」「ろくろ首」「鬼」などはもとより、海外の「ユニコーン」「人魚」など、
これでもかというばかりの妖怪変化の詰め合わせ
で、よくぞこの時期にこの企画をやってくれた!と感動すら覚えます。
そしてなんと言っても、展示の目玉は
「件(くだん)の剥製」は写真撮影OKなのだー!!!
この剥製、実は所有者の経緯も面白くて、スタジオジブリで「となりのトトロ」や「魔女の宅急便」などに関わった作家の木原浩勝さんが、30年以上探しに探しまくってようやく発見した実物。
http://shinmimi.net/smb/lib/unit.aspx?unid=213&cat=7&old=1&d=85742789
この件が発見された経緯が↑に載っているので、ぜひご一読を。あわせて読むとドキドキが倍増します。
かの京極夏彦氏もかつてこれを見た!というお話ですから、あとは西尾維新氏が会場にお忍びで現れれば、パーフェクトな怪異が出来上がります(笑 なんでやねん)
もちろん、最初に紹介したように、京大図書館蔵の「生アマビエの図」もこの目で見ることができます。こちらはすでに、この夏、大女優のブロマイドのごとくあちこちに写真が広がっていますが、やはり
「生」
にかなうものはありません。可愛かったぞ!!!
そして、妖怪剥製シリーズではこれまた有名な
「シーボルトが持ち出した人魚のミイラ」
なども一挙公開で、ガクブルです。
こちらはオランダのライデン国立民族学博物館が所蔵しているもので、もともとは日本の見世物として製作されたもの。
「人魚のミイラ」「鬼のミイラ」「四六のガマのミイラ」「ろくろ首」
などが海外からの里帰りです。
その他「ちっちゃいカッパの頭」とか、「可愛い海外のジュゴン人形」とか「ヤバイ人間の頭がなる木」とか、危ない展示物がたくさんです。
もともと、この企画、昨年の秋に国立民族学博物館での同タイトルの企画展があり、姫路はその巡回共催だそうですが、まさか昨秋には誰も
「アマビエなんて知らなかった」
ので、まさに今こそご利益を求めに行くチャンスではないでしょうか。
いっぱい人がくると密になるので、会場は人数制限、事前チケット制になっています。要チェーック!!
ところで、もちろん会場にもある「件(クダン)」の前期バージョンと呼ばれる「クダベ」の図。
(個人蔵 クダベの図 部分)
いろいろな「予言妖怪」のシリーズがあまたある中で、↑のこの図だけは、「陰陽道系」の呪符と似ていると思います。
おそらくこの図は陰陽道に詳しいものが書いたと思われ。瓦版屋などではないと思うのだが、いかがでしょうか。
特に中心部分の顔のところ。あれが陰陽道符とおなじ書き方なのです!
これらは陰陽系の呪符の書き方をしめしたものですが「クダベ」の顔がそっくりなのがわかると思います。
うーむ。謎をいつか解いてみたいぞ!
<おまけ>
会場は姫路城の北側にあるので、ちょっと散歩するとふだんは見られない
北側からの姫路城天守が見られるよ!
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