信号待ちで後ろの車からヤンキー降りてきて

帰省中の車内で、日射しが俺にむちゃくちゃ当たっててむちゃくちゃ暑くて、運転席でこれだけ暑いなら子供らの後部座席はもっと暑いし、クーラーのつまみを2から3にさせてくれと言ってもさせて貰えず、こっそり3にしてもすぐ2に戻され、暑さも助けてイライラもマックスになって信号待ちで口論になり始め、いやそれやったらお前いっぺん後ろ座ってみろやと言おうとした時にふとサイドミラーを見たら後ろの車の運転席のドアが開き、下品な金髪でキャップ後ろ向きに被ったイキりマックスくらいの男がガムくちゃくちゃ噛みながらこっち来て、こっちもこっちでイライラがマックスな時やったからハア?何やねん言いながら即効ドア開けてソイツの方見たら、ウチの車のガソリンのフタ覗き込んでパタンと優しく閉めて軽くOKサインしてニッコリして自分の車に戻って行って。ああなるほどな、俺らの車のガソリンのフタ開いてて、この人は中のキャップの閉め忘れかどうかまで確認してくれて、大丈夫やったからパタンて閉めてくれて、こっちの態度に関係なくニッコリしたという流れなワケやなと思い、よう見たら下品な金髪やのうてお洒落なヘアカラーリングでスラッとスタイルも良くてむちゃキレイなふくらはぎしてて何のコンプレックスも無いただのイケメンの完璧な紳士やんけと思い、私はクソでかい声で「スンマセンありがとうございます」と言った。ここ2、3年で一番声出てた。

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