閑話 ~なぜ私は未だ自戦記を書いていないのか~

言い訳の言い訳


急激に寒くなった此の頃、皆様いかがお過ごしだろうか。
時間が過ぎるのは早いもので、指す将順位戦8th開幕からはや半年が経過し、
私も最初から予定されていた分は全ての対局を消化することができた。
楽しくコミュニケーションを取り、また広げながら将棋を指すことができたことを、まずは対局者、運営、協力者の方々に御礼申し上げたい。

さて、一番最初の記事にて、私は目標に
『順位戦「皆勤将」』と、『自戦記の完遂』を掲げた。

……
…………

――ええ。確かに『自戦記の完遂』と書かれている。

つまりこのままいくと、私は自分が立てた目標を未達で終わることになるわけだ。
なんとしたことであろうか。
いくら読んでる人がいないとはいえ、流石に意志薄弱、惰弱の極みと言わざるを得まい。

もちろん、私はまだ目標達成を諦めていない。
今年中は難しいだろうが、今期の指す順は必ずや全て振り返るべく、手元に準備はある。
直近数か月でPCが爆発でもしなければ、どうにか年を跨いで書き上げる所存だ。

ではなぜ、こんなにも更新が滞ってしまったのか。それを以下に述べたい。
以下は言い訳と個人の趣味、近況報告などを連ねる雑文のみがあり、
指す順を含めた将棋の内容は一切無いことをここでお断りしておく。

――それでは無駄話、即ち閑話を始めよう。


デレマスと将棋クラスタの接続、コンテンツの潮流と1ユーザの絶望


まず原因と言い訳を話す前に、私の趣味の話をせねばならない。
私の現行の大きな趣味の一つに「アイドルマスターシンデレラガールズ」がある。
……なぜ将棋とデレマスに関係が?と思うだろうが、私がデレマスにハマる切っ掛けは何を隠そう「盤上のシンデレラ」なのである。
デレマスのアイドル達が将棋指しの実戦心理をなぞるところは掛け値なしに名作なので、視たことがない人は是非観られたし。往年の名棋士しぐさがチラチラしたりするので棋界通にもオススメだ。
また将棋クラスタでも盤デレは当時ミームとなり、コミュニケーションに一役買っていたのだ。美濃囲いをこよなく愛するしまむーとか、楓新手とかが代表だろうか。……自分は少し遅れて動画を視たが。

そんなわけで、盤デレを経て、一人の将棋指しは無事将棋指し兼Pチャンとなり、リアルの現場へ出向いたりイベントを走ったり、二次創作でSSを書くまでになったのである。

――ここに一つ、自戦記影響ポイントがある。

もちろんイベント系でスケジュールが詰まったというのもあるが、それより大きなものとして。
私はSSを書いているのだが、推しCPにして担当アイドルの誕生日がそれぞれ8/10と8/27である。(余談だが、8/27は久保利明九段の誕生日でもあり、森久保乃々ちゃんの誕生日でもあるぞ!くぼくぼだね!
これはもう、「書かねば」なるまい。

……だが、これが思った以上に難航してしまったのだ。

デレマスというコンテンツとはもう相応に長い付き合いになる。そもそもデレマス自体が間もなく12周年を迎えようとしているのだ。
アイドルとプロデューサーというコンテンツの性質上、成長物語は必須であり、また関係性もどんどん広がっていくものだ。
ましてこのゲームは特異で、190人ものアイドルがいるのだ。
そうした時……公式として出てきたものが、特にお気に入りのキャラクターの向かう先が自分の好きなものでない方向になった時――

その精神的なダメージは、物書きの筆を大いに鈍らせる程度には大きい。
私はこのあたりの時にあわやこのコンテンツから他界するかすらも考え、既に1万字ほど書いたSSを没にしてサラから書いたりしていた。
しかしこれは強制ではないにしろ、誕生日が絡んでいる期限つきのもの、即ち最優先事項であった。当然自戦記への着手の余裕はなく、間違いなく将棋の対局自体にも影響が出ていただろう。

結果として時間は掛かったが自分の中で幾度目かの折り合いをつけ、
私は今も他界せず、デレマスというコンテンツと担当アイドルたちを愛でてはいる。
耐えている、というのが表現としては近いかもしれない。

――解釈違いというセカイの崩壊に怯えながら。

カードゲームという毒、担当アイドルという人質


引き続きデレマス絡みだが、少し毛色の異なるお話にして別の自戦記影響ポイントの話。

デレマスがあるカードゲームとコラボした。
全員でこそなかったものの、自担当2キャラを含むかなり多くのキャラが参戦するのである。せっかくなので触ってみることにした。
名を「Shadowverse EVOLVE」といい、元はスマホアプリのDCG(デジタルカードゲーム)だった。
同じCygames繋がりだからか、こちらもデレマスとコラボしていて担当2人のスキンもあったりする。
本家シャドバの動くアイドルは可愛いので是非一度ご覧あれ

で、DCGが紙媒体になったのであるが、ゲームとして遊ぶ以上高い買い物になることは確定だった。
またカードゲームのカードというのは基本的に「旬」が存在し、過ぎれば戦力に不足となってしまうものなのだ。ましてやこのゲームの「デレマスのカード」たちは、遊び方にもよるとはいえ、「旬」が明確に定められていることが半ば明示されていた。

以下で少し、「Shadowverse EVOLVE」のシステムを説明する。

各カードにはエルフとかドラゴンというような「クラス」というものが割り振られていて、このクラスが同じカード(+一部の全クラスで使えるカード)でしか同じデッキでは使えない。
先の例だとドラゴンとエルフを同居させることはできないのだ。
しかしながら特例として「タイトル構築」というものがあり、同じコラボタイトルのカードで統一したデッキを使う時に限り、クラスを無視できるのだ。
つまり、デレマスオンリーでデッキを組め!ということになる。
だがこれは、コラボパックのプールが全て、ということでもある。
即ち出た時が相対的に最強であり、それから戦力の追加はなく、新弾のカードが出るたび立ち位置は悪くなる一方ということだ。
ずっとこのゲームを遊んでいく場合でも新弾のカードと混ぜてデレマスのカードを使うこと自体はできるが、その場合はクラス制限の問題が、ひいてはデレマス以外のカード資産の問題が出てくる。

私はこのゲームにおいて、デレマスと心中することを決めた。
通用するところまで各所でデレマス構築を握り続け、いよいよパワー不足になったら、バインダーに収めて思い出とする。

……そう、なんと私は引退の青写真までを描いてこのゲームに参入したのだ。
それでも良いと思うほど、担当アイドルを始めとする好きなキャラクターのイラストが描かれたカードで遊ぶことは魅力的だった。

そうなれば、揃えたカードは早急に""減価償却""するべし。
というわけで、今かなりの優先度で各店舗大会や交流会、果てはグランプリと呼ばれる最大の大会にもエントリーした。
今週末は大阪だ。

この「Shadowverse EVOLVE」プレイ記はそのうち別のnoteのネタにでもしようと思うが、これはマジで指す順関係ない
今更か

閑話……休題


そんなわけで、大きな2つの理由と、あと書かなかった細かい諸所や指す順の対局自体/対局準備により、直近では自戦記には着手するのは難しいと考え、優先度を落とした次第だ。
まず間もなく指す順の対局自体が終了し、SSは特にノルマ的なところは終わり、シャドバも一旦最大の大会が終わるわけなので、
年末から年始あたりの休みを利用して少しずつ書き上げようと考えている。まあライブとかコミケとかあるけど

上では散々、将棋以外の趣味を優先したかのように書き散らかしたが、
将棋……指す順の対局自体も、自分としては可能な限り力を入れて準備・対局してきたつもりである。
その結果として今日までの星があり、またスパーリング相手からのフィードバックも温かいものが多いのだと思う。
(マジでスパー相手には頭が上がらない。もし近場にお住まいなら一杯奢りたいくらいには感謝でいっぱいである)

そしてその結果、この文章を書いている時にはまだ1局残っているのだ。…予定外の1局が。

――「入れ替え戦」。

初出場にしては既に僥倖な結果ではあろうが、ここまで来たら最後の将棋も勝ち切り、昇級したい。……是非とも!

文面だけでも強く意気込んだところで、このとりとめもない雑文を〆よう。

頑張ります!ぶいっ!

これは盤デレ界の羽生世代(ニュージェネレーションズ)(シャドバのすがた)


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