フリー台本ショートストーリー 「アクヨウゲンキン」 #少しホラー #悪用 #暗い細道
自分はあまり寄り道をしなかったタチなので、少しばかりのちょうど良い寄り道の大事さを身に染みて感じています。歩む道のりに対して少し無機質さを感じるのです。最近になって、より寄り道をするようになりました。
今回のお話は、趣味としてよく道に迷う主人公が不気味な道に入ってしまうお話です。ホラーチックです。お化け系では無いので安心してください。それに、物語の様な道は多分無いので安心してください。自分自身、フィクションとして書いているので。生き物が死んだりとかはありません。襲われる様な展開も無いです。感想は「怖かったぁ…」と言うよりは、「え!マジで!え?!怖!」よりかな?事件性のある怖さを感じるタイプだと思っています。
何事もあまり入り込み過ぎない様にする事です。とても自分一人では処理しきれない様な深淵に出会ってしまう可能性が有ります故。
ー利用規約ー
利用フリー台本、連絡不要(任意で、していただけたらニッコリします。見に行くかもしれません。)
本文転載は… それが見合う人になってくださいね。
アドリブをされた場合、アドリブを加えた事を示して頂ければ全然okです。
極力クレジットを記載してください。雰囲気ぶち壊れそうだったり、あえて隠したい場合は…そこは良心に任せます…。
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以下コピペ用↓
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【クレジット】
利用フリー台本
(台本名) 「アクヨウゲンキン」
(作者) 妙々 みょーんみょーん
(サイト) note
(ページURL) https://note.com/myonmyon_myooon/n/n18e559662577
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(読み上げの想定 人数・情景・状況 等)
登場人物 二人
・主人公 (地の文+基本のセリフ)
・ボディーガードの服装をした人物 (セリフ少なめ)
暗い細道に主人公が迷い込み、歩いて行く。
参考読み上げ音源↓
※投稿未定
【下から本編】
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アクヨウゲンキン
「何だここ…。ダメな所入っちゃったかなコレ…。」
私は迷い癖がある。と言うか、迷いに行く。時間があって余裕がある時に色んな所を回って、新しい発見をしたいのだ。私の小さな冒険の時間。
そして、それはまれに恐ろしい物に出会うきっかけになる。
「何ここ…?薄暗い…」
電灯は橙色に光り、この空間を包む壁は少し青々としている。床はコンクリートの様でありながら、少し湿っている。足音がよく響くので、ますます自分の孤独さが自らの体に伝わってくる。
「やっばぁ…」
曲がり角がある。曲がるしかない。
「えぇ…こわぁ… 何あんのマジで、あぇ… 」
曲がった。
「何あんのかなぅぁぁぁっ!!」
人がいた。
「うわぁぁっ!あっ!やっ、あ、すみません!いや、ちょっと…え…」
そこにいた人は、テレビとかでたまに見るボディーガードみたいな見た目をしていた。この人からの返事とかがあれば、不気味さがだいぶ和らいだのだが、返事が無い。
「え?え、ボディーガード…さん?え?どうしてそんな黙ってるんですか?え?」
間違い無く反応はしているのだ。目で静かに答えている。全然生きてる。自分に押されても、バランス感をしっかり持って立っている。
「え…あれかな…?返事しない様に言われてるのかな…?ん?」
この人の隣に、「アクヨウゲンキン」と書かれた看板が立っている。
「何これ?え?」
「すみません」
「はっ?!はいっ!!何でしょう?!」
「その看板には触らないで頂いて…」
「いや、はい!すみません!あ!お喋りに…なるんですね!」
「はい…一応。」
「あ、すみません、すぐ行きますね!」
看板に触れようとした時に、すぐさま注意された。何とも優しそうな話し方と声をしている方だった。ボディーガードの服装をしていたし、あの看板の見張りだったのであろうか…?
「行くか…。いや、出口とか聞けば良かったな…。」
また聞き直しに言っても困らせそうだと思ったので、そのまま進む事にした。
「ナイフ転がってんだけど…。何で…?こわ…。」
歩いて行く。
「薬…?何で床に?何この瓶…、新品…?」
歩いて行く。
「お花!?コンクリートから!?強っ!」
歩いて行く。
「本だ…。新聞紙の上に置いてある…。」
歩いて行く。
「おぉ、犬がゲージの中にいる…。何でここに?」
歩いて行くうちに、何かが床に転がっている側とは反対側に券売機を見つけた。
「何これ!何か売ってんのかな?」
券売機の一番上には「アクヨウゲンキン」と書いてある。
「さっきの看板の文字じゃん!え!?何売ってんの?うーん?」
券売機には色んな物の名前が書いてあった。
「犬…本…花…何か色々おおざっぱに名前書いてるな…。」
物の名前が書かれたボタンが煌々と光っている。
「薬…ナイフ…、ん?え?!」
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