SvalboardとDHSBことのは配列の運指トレーニング兼フィッティングガイドライン

 かなり長い記事(約2万4000文字)です。



はじめに

 下記のレビュー記事でも解説しているように、Datahand型のキーボード「Svalboard」は運指が独特です。

 Datahand経験者ならすぐに馴染めると思いますし、分割キーボード使用者なら習得速度は速いかもしれません。ですが、一般的なキーボードからSvalboardに乗り換えた方はかなり困惑するはずです。
 Cキー(センターキー、押し込み)はまだしも、各指をフリック入力のように上下左右へ動かさなければならないからです。
 キーの感触も独特ですし、押下圧(キー荷重、アクチュエーションフォース)も20gから25gとかなり軽量です。
 英単語タイピングゲームなら1分間で20個以下、日本語の文章なら1分間で30字……という具合に文字を打つのもままならないでしょう。

 加えてフィッティングの問題もあります。
 Svalboardの公式ユーザーマニュアルを読んでも上手く調整できない方もいると思います。

 せっかく10万円以上するキーボードを買ったのに馴染めず挫折してしまう方もいるかもしれません。
 そこで運指トレーニング兼フィッティングのガイドラインを作りました。
 記事タイトルにもある通り、使用するキー配列は「DHSBことのは配列」です。
 デフォルトレイヤー、拗音レイヤー、長音符の順番で練習していきます。
 DHSBことのは配列の詳細はこちらをご覧ください。

 これは僕がDatahandとSvalboard用に作ったかな配列で、運指もなるべく自然になるように設計しています。
 もちろん、Datahand用にカスタマイズされたQwerty配列やDvorak配列などを使用しても構いません。
 僕としては「DHSBことのは配列」を広めていきたいという思いがあるので、Svalboardを購入した方は是非こちらの配列を導入して練習してほしいです。


注意事項

 タイピングの練習になるのでメモ帳やテキストエディタを用意しておいてください。
 一応、単語や例文をたくさん用意しましたが、全て入力する必要はありません。

 このトレーニングを短期間でやろうとしないでください。
 練習のしすぎで手指を痛めては元も子もありません。
 途中でやめても全然大丈夫ですし、面倒なら飛ばし飛ばしでやっても構いません。
 爪が伸びていると入力しにくいので切っておくといいでしょう。

 SvalboardはRSI(反復運動損傷。腱鞘炎やテニス肘などもこれに含まれます)や手根管症候群を和らげるために開発されたDatahand型のキーボードです。
 タイピング速度の向上ではなく、指への負荷を減らすことを目的としています。
 なので指を早く動かそうとせずに、力を抜いてリラックスした状態を保つようにしましょう。
 このトレーニングの最終目標も高速タイピングではありません。Svalboardのキーの軽さに慣れて最小限の力で扱えるようになることと、DHSBことのは配列の配列図を見ずに入力できるようになることです。

 全てのキーボード、全ての配列に共通して言えることですが、運指は一朝一夕で身につくものではありません。筋トレやスポーツの練習と同じようにゆっくり少しずつステップアップしていってください。
 SvalboardとDHSBことのは配列の運指を習得するのにどれくらい時間がかかるかは分かりません。何しろSvalboardの使用者が日本に数人いるかいないかですし、この組み合わせで使っているのが僕しかいないので……。
 とりあえず、1ヶ月後には各指がある程度動くようになって、DHSBことのは配列のかな配置も覚えて、秒間1打鍵程度の速度が出せるようになる……という想定になっています。
 Svalboardの公式ユーザーマニュアルにも書いてありますが、一般的なキーボード(非分割型)からの移行であれば、1日30分から1時間程度の練習を行うことで、1ヶ月後には日常的に使用できる程度の運指感覚が身につくとしています。
 分割キーボードからの移行であれば1週間から3週間で身につくこともあります。
 これは海外のSvalboardユーザーのケースですし、学習速度や使用環境などは人それぞれ違うので一概には言えないものの、一つの指標と根拠になるんじゃないかと思います。

 こちらの「DHSBことのは配列の設定方法」にも書いてあるように、僕が使っているSvalboard Alphaは現行モデルのSvalboard Lightlyと仕様が少し異なっています。そのため、DHSBことのは配列のVialファイルに互換性があるかどうか分かりません。申し訳ありませんが、配列の設定はご自身で行ってください。このトレーニングは配列の設定が終わっているという前提で進めていきます。

 それと、配列の改変は自由に行って構いませんが、このトレーニングは元々のかな配置をベースにして作っています。改変後にこのトレーニングをする方は注意してください。
 こちらの記事を参考にして「っ」「。」を左手側にした方もいるかもしれませんが、この場合はほとんど問題なく進められると思います。

 Svalboardのフィッティングが終わっていない方は、このトレーニングをこなしながら調整してみてください。
 最初に掲載したレビュー記事の「フィッティング」の項目も目を通しておいてください。
 僕はフィッティングに1ヶ月以上かかりました。みなさんも根気よくやっていきましょう。


1. ステップ1(Cキーのみ)

 最も簡単なCキー(センターキー)の押し込みから始めていきます。
 とても初歩的な内容となっているので、運指トレーニングというよりはフィッティング向けになっています。
 既にフィッティングが終わっている方、問題なく入力できている方は飛ばしても大丈夫です。

DHSBことのは配列の配列図(モノクロ版)

 念のため配列図を貼っておきます。上記の「DHSBことのは配列紹介記事」にある画像と同じものです。
 最大の特徴は拗音、半濁音、外来語を除く清音、濁音、小書きを単打で入力できる点です。
 使用率は右手に偏っていて、足りない部分を左手で補います。
 各指の使用率はこうなっています。

  • 右手59%(人18%、中19%、薬15%、小7%)

  • 左手41%(人13%、中18%、薬8%、小2%)

 メインの人差し指から薬指をできるだけ均等に扱いながら小指Cキーを添える、という形になるようにしています。
 使用率の割合は大体6:4ですが、実際に使っていると7:3だっだり5:5だったりと様々です。あくまで目安として考えてください。
 かなの配置には僕の癖や感覚が反映されています。2文字から3文字の連接を片手で打てるようにしているつもりですが、左右交互打鍵になってしまうことも多いです。
 また「ことは」「こういう」「よりも」などの一部の表現はCキーと横の動きのみでできるようにしています。
 DHSBことのは配列の連接に関するデータはこちらの記事に書いてあります。
※先ほど掲載した記事と同じリンクです。

 長押し(Tap Danceのhold)の設定は、各指300msくらいにしておいたほうが感覚を掴みやすいと思います。特に小指での長押しは上手くいかないと思うので、時間を長めにするといいでしょう。
 ちなみに僕は小指は150ms、他は大体120msに設定しています。

 Svalboardを使用するうえで、Cキーを違和感なく押せるかどうかはかなり重要なポイントです。上手く調整できればNEWSキー(上下左右のキー)のフィッティングもしやすくなりますし、入力もしやすくなります。
 各クラスターだけでなくパームレストを動かすことも念頭に置いてください。
 練習中は変換キー、エンターキー、句読点を使うので、一緒にサムクラスターの調整もしていきましょう。

 フィッティングの順番はこんな感じです。

  1. パームレストに手を乗せます。

  2. リラックスした状態で指がCキーに軽く触れられるようにフィンガークラスターを調整します。

  3. 「Wキーは楽だけどEキーは遠くて……」といったことがないように、指がCキーの中心付近にくるようにしましょう。

  4. 最後にサムクラスターの調整をします。僕の経験上、高さが合っていないとDownキーがすごく押しにくくなります。

 これを何度も繰り返して位置を調整していきます。
 当たり前ですが、手指の大きさと感覚は左右で異なります。Svalboardをシンメトリーになるように調整しても上手くいかないと思います。
 ネジをしっかり締めてしまうと再調整するとき大変です。ズレないけどすぐに緩められるくらいにしておいたほうが良いです。キツく締めるのはフィッティングが全て終わってからにしましょう。
 僕の場合、各指の開き具合は1.2cmから1.5cmくらいです。小指1本入るか入らないかですね。
 このステップ1で完璧に調整することはできないと思います。「とりあえず今はこれくらいでいいかな」程度で一旦やめて、練習しながら高さ、角度、距離を調整していきましょう。

 それでは右手側からやっていきます。
 一例として、2つのキーの組み合わせで文字数が大体4文字以内に収まるワードを選びました。
 これらを全て入力する必要はありませんし、みなさんの好きなワードでやっても構いません。
 最初から正確に入力することはできないと思うので、まずはキーの感触に慣れることと、各指のCキーとサムクラスターの位置調整を優先してください。
 Svalboardの扱いに慣れてきたら正確性を高めていって、適当なところでステップ2に移ってください。


1-1. 右手側(人差し指)

 使用する文字は「こ」「ご」です。

  1. ここ

  2. 午後

  3. 五個

  4. 古語


1-2. 右手側(人差し指、中指)

 使用する文字は「こ」「ご」「と」「ど」です。

  1. トド

  2. こと

  3. 小言

  4. 五度

  5. ごと

  6. どこ

  7. ことこと

  8. ごとごと

  9. とことこ

  10. どこどこ


1-3. 右手側(人差し指、薬指)

 使用する文字は「こ」「ご」「の」「に」です。

  1. この

  2. この子

  3. のこのこ

  4. この期(このご)

  5. ここの

  6. ここの子

  7. 二個

  8. ここに

  9. 午後に

  10. ニコニコ


1-4. 右手側(人差し指、小指)

 使用する文字は「こ」「ご」「は」「ば」です。

  1. 母は

  2. 幅は

  3. 婆(ばば)

  4. ここは

  5. 古馬(こば)

  6. 小箱

  7. 母子(ははこ)

  8. 小幅(こはば)


1-5. 右手側(中指、薬指)

 使用する文字は「と」「ど」「の」「に」です。

  1. 殿

  2. 能登

  3. 二兎(にと)

  4. 二度


1-6. 右手側(中指、小指)

 使用する文字は「と」「ど」「は」「ば」です。

  1. とは

  2. 鳥羽(とば)

  3. 母と

  4. 婆と

  5. 波止場(はとば)

  6. ドバドバ


1-7. 右手側(薬指、小指)

  使用する文字は「の」「に」「は」「ば」です。

  1. のは

  2. には

  3. 野庭(のば)

  4. 母に

  5. 幅の

  6. 幅に

  7. 婆の

  8. 婆に


 次は左手側です。
※小指Cキー「あ」の組み合わせで作れるワードがあまりにも少ないので一つにまとめました。

1-8. 左手側(人差し指)

 使用する文字は「た」「だ」です。

  1. 多々(たた)

  2. ただ

  3. 駄々

  4. ただただ


1-9. 左手側(人差し指、中指)

 使用する文字は「た」「だ」「い」です。

  1. いた

  2. 痛い

  3. 偉大

  4. 炊いた

  5. 怠惰(たいだ)

  6. 大体

  7. 代々(だいだい)


1-10. 左手側(人差し指、薬指)

 使用する文字は「た」「だ」「な」「わ」です。

  1. わなわな

  2. 鉈(なた)

  3. 灘(なだ)

  4. 綿

  5. 和田(わだ)

  6. たわわ


1-11. 左手側(中指、薬指)

 使用する文字は「い」「な」「わ」です。

  1. ない

  2. いない

  3. 内々(ないない)

  4. 祝い

  5. わいわい

  6. 言わない

  7. 祝わない


1-12. 左手側(人差し指、中指、薬指、小指)

 使用する文字は「た」「だ」「い」「な」「わ」「あ」です。

  1. 仇(あだ)

  2. 居合い

  3. アイアイ


2. ステップ2(人差し指と中指のC、N、Sキー)

 ここからは本格的な運指トレーニングをしていきましょう。
 まずは両手の人差し指と中指です。赤枠で囲ったC、N、Sキーのみを使って練習します。

人差し指、中指のCNSキー

 Nキーは指を伸ばす、弾く、突く、押す感覚です。僕の場合、短く押すときは弾き気味に、長く押すときは優しく突く感じです。
 Sキーは指を引く、曲げる感覚です。引いた瞬間に力を抜くと短めに、引き続けると長押しになる感覚です。

Nキー、Sキーの入力

 低画質なgifですみません……。
 このように、NキーとSキーは指の伸筋と屈筋を使った前後運動になります。
 人によってNキーの方が入力しやすかったり、Sキーの方が入力しやすかったりと様々です。また各指で感覚のばらつきがあります。

 赤枠で示したように、この範囲だけでも「ここ」「こと」「これ」「ところ」などの名詞や、「した」「する」「いる」「して」「られる」「だった」といった動詞が書けます。他にも助詞の「たら」「として」や、敬語の「です」「ます」も書くことができます。
 これらの表現はできる限り隣接するように配置しているので、パッと見ても連想しやすいと思います。

 それでは単純なワードから始めていきます。
 普通のキーボードとは全く違う運指なので、ゆっくりと動かしてNキーとSキーに慣れていきましょう。秒間0.5打でも十分です。少しずつ感覚を培っていきましょう。
 ステップ1と同様に、ワードはあくまで一例です。全てのキーの組み合わせを載せているわけではありません。トレーニングのため、よく使う連接と畳語(繰り返し言葉)を重視しています。例が少ない場合は熟語や他の表現も混ぜています。
 これらを全て入力する必要はありませんし、みなさんの好きなワードでやっても構いません。
 キーが入力しにくい場合は調整してみてください。
 人差し指を引くと「し」、中指を引くと「て」……といった感じで、指の動きと文字が連動するように覚えるといいかもしれません。

※『はじめに』の注意事項でも書きましたが、連接の記事を参考にして「っ」「。」を左手側に配置している方はちょっとだけ交互打鍵が混じります。といってもトレーニングの進行にはほとんど影響はないはずです。


2-1. 右手側(人差し指、中指)

  1. ゴシゴシ

  2. こらこら

  3. こっこ ごっこ

  4. 骨子(こっし)

  5. ここで こてこて ごてごて

  6. これ これと これで これら

  7. ラッコ

  8. られ られて られぬ

  9. 知られ 知られて

  10. 嫉妬(しっと) じっと

  11. 知って 十手(じって)

  12. しとしと じとじと

  13. して してられ

  14. 知床(しれとこ)

  15. どこ どこで どこどこ

  16. どしどし

  17. 年越し

  18. として

  19. とっとと

  20. とって

  21. どれどれ

  22. てらてら

  23. てれてれ デレデレ

  24. 烈士(れっし)

  25. レッド

  26. れて れぬ

  27. ぬらぬら ぬれぬれ


2-2. 左手側(人差し指、中指)

  1. たまたま

  2. タルタル だるだる

  3. 大体 代々(だいだい)

  4. だめだめ だめだね

  5. またまた まだまだ

  6. まるまる

  7. ます ますます まずまず

  8. いた 痛い 偉大 頂いた

  9. いる 衣類

  10. いろいろ

  11. 今 います

  12. すたすた ずたずた

  13. スタイル

  14. スマイル

  15. する するする ずるずる ずるい

  16. すいすい ずいずい

  17. 拗(す)ねる

  18. める めた

  19. 目玉 メダル

  20. 目眩(めまい)

  21. 命名(めいめい)

  22. メロメロ

  23. 寝た 寝る

  24. ねだる

  25. 音色(ねいろ)


2-3. 両手(人差し指、中指)で書いてみましょう

  1. ここまで

  2. してた していた していたら していたい

  3. している

  4. していて

  5. した したい したら したと したとして したため

  6. します しています していました してしまいました

  7. しまって しまった してしまった

  8. らしい

  9. られた られたため

  10. られる られるため

  11. っていて っている っていた

  12. ところ ところで ところだ ところどころ

  13. とする

  14. とした として

  15. です でした

  16. れている られている

  17. ただし

  18. だった だったら

  19. だとして だったとして

  20. まで まるで

  21. ました いました していました

  22. まって まった まっていた

  23. いって いった いったら

  24. いずれ いずれか

  25. すると ずっと


3. ステップ3(人差し指、中指の全てのキー)

 ステップ2では人差し指と中指のC、N、Sキーを練習しました。
 次はここにWキーとEキーを追加してみましょう。
 これらのキーは指を左右にスライドさせたり、振るような動きをすることで入力できます。

Wキー、Eキーの入力

 画質が悪くてすみません……。
 指の動きはこんな感じです。
 これを見ると「指がつるんじゃないか」「疲れるんじゃないか」と思うかもしれません。
 たぶん最初は指を上手く動かせないはずですし、休み休みやらないと辛いと思います。
 タイピングに限らず、日常生活でもこのような指の使い方はしないので尚更です。
 でも安心してください。続けていれば必ずできるようになります。ゆっくり時間をかけて慣れていきましょう。

 指の移動距離がとても短いので、力を入れて大きく動かす必要はありません。Cキーから左右のどちらかに3〜5mm程度動かすだけで十分です。Svalboard購入時に指先の幅を測ってキーサイズを選ぶのはこのためです。
 上手くキーが入力できない場合はフィッティングを見直してみてください。調整することで改善するかもしれません。指先をCキー中央ではなく左右どちらかに寄るように置くというのもアリです。
 また、下の画像のようにマスキングテープを使ってキーに厚みを持たせる方法もあります。僕は両手小指と中指の一部キーにこれを施して移動距離を稼いでいます。工作技術を持っている方や3Dプリンターを所有している方はキーを自作するのもいいかもしれませんね。

マスキングテープ

 たとえ全ての指が自由自在に動かせなくても落ち込まないでください。
 人によって内側のキー(右手ならWキー、左手ならEキー)が入力しやすかったり、外側のキー(右手ならEキー、左手ならWキー)が入力しやすかったりと様々です。
 それに全ての指の感覚が同じとは限りません。右手は内側が得意で左手は外側が得意だったり、指10本中1本だけ外側が得意だったりもあり得ます。
 ちなみに、僕はSvalboardとDHSBことのは配列を1年使っていますが(2025年1月22日時点)、左手薬指Wキーは滑らかに動きません。

 それでは、人差し指と中指でWキー、Eキーを入力する練習をしていきましょう。
 使用する範囲はこちらです。赤丸で囲ったところが追加される部分になります。

人差し指、中指のEWキー

 これで「が」「から」「より」といった格助詞の表現が使えるようになります。
 学生の頃に「鬼までが〜」といった語呂合わせで覚えた方も多いのではないでしょうか。
 DHSBことのは配列では格助詞の半分を人差し指と中指だけで書けるようになっています。

 これまでと同様に全てのキーの組み合わせを載せているわけではありません。トレーニングのため、よく使う連接と畳語(繰り返し言葉)を重視しています。例が少ない場合は熟語や他の表現も混ぜています。
 これら全てを入力する必要はありませんし、みなさんの好きなワードでやっても構いません。


3-1. 右手側(人差し指、中指)

  1. これから

  2. こそこそ ごそごそ 

  3. こりこり こりごり

  4. しりしり じりじり

  5. しかし

  6. してから

  7. から からから がらがら

  8. かと

  9. 彼 彼ら

  10. かりかり がりがり

  11. よしよし

  12. よって

  13. よかよか

  14. よれよれ

  15. 余所余所(よそよそ-しい)

  16. より これより

  17. どこか どこかで

  18. とか どかどか

  19. どよどよ

  20. どれか

  21. てかてか でかでか

  22. そこ そこで そこそこ

  23. そして

  24. そよそそ

  25. それ それら それで

  26. それこそ

  27. それから

  28. それより

  29. それぞれ

  30. ぞりぞり


3-2. 左手側(人差し指、中指)

  1. 立つ

  2. たち

  3. まちまち

  4. おたおた

  5. おろおろ

  6. おいおい

  7. 怖ず怖ず(おずおず)

  8. おめおめ

  9. おちおち

  10. つるつる

  11. ついつい

  12. 常々(つねづね)

  13. 月々

  14. ちろちろ

  15. ちまちま

  16. いきます

  17. いきいき

  18. いちいち

  19. ずつ

  20. 好き好き(すきずき)

  21. めきめき

  22. ねちねち

  23. きた

  24. きます

  25. ぎちぎち


3-3. 両手(人差し指、中指)で書いてみましょう

  1. してから

  2. していたが していたから していたいから

  3. しているが しているから

  4. したが したかったが

  5. したから したいから したかったから

  6. したり していたり していたりして

  7. しますが していますが

  8. しつつ

  9. られるが

  10. られます られています られていますが

  11. かつて

  12. ところが

  13. でしたが

  14. ですが ですから

  15. それだ それだと それだから

  16. たが だが だったが

  17. だから だからだ だからと だからといって

  18. ついて

  19. いってきます いってきました

  20. いきます いきました いきますが いきましたが

  21. するが するから するより するまで

  22. すぎて すぎる


3-4. 簡単な文を書いてみましょう

 ひらがな換算、句読点込み6文字から20文字程度の短文です。
 人差し指と中指だけで打てます。
 指の動きと文字の配置を意識しながらゆっくりやりましょう。
 もし句読点が入力しにくかったらサムクラスターの位置や傾きを調整してみてください。

  1. 鹿がいる。

  2. 腰が痛い。

  3. これがいいよ。

  4. 貝類がダメ。

  5. ゴシゴシ擦(こす)る。

  6. たまたまできた。

  7. 閉じ込められた。

  8. ところがどっこい。

  9. 好きすぎて辛い。

  10. 外で待っている。

  11. まだまだこれからだ。

  12. 凜々(りり)しい立ち姿。

  13. よそよそしい態度。

  14. ここで寝たら死ぬぞ。

  15. イカが締(し)められている。

  16. スズメ美味しすぎるだろ。

  17. それよりこれ使ってよ。

  18. 知っていたが黙っていた。

  19. 午後から彼と仕事する。

  20. ここからどこまでいきますか。

  21. 医大から来た凄(すご)い男。

  22. これから彼らと年越しする。

  23. イライラしているイルカがいる。

  24. 犬と猫が寄り添って寝ている。

  25. 空手家として知られているジジイ。

  26. 町から寺まで大体一キロ(いちきろ)。

  27. 知床(しれとこ)ってどこだよ、とタカシが言った。


4. ステップ4(人差し指、中指に薬指のC、N、Sキーを追加する)

 次は薬指の練習をしていきましょう。
 薬指(と小指)のフィッティングは大変な作業になるかもしれません。
 指の広がり方とSvalboardのタワーの可動範囲がいまいち噛み合わない……なんてことも多いんじゃないかと予想しています。
 僕の場合は人差し指と中指のクラスター位置をギリギリまで詰めて余裕を作りました。クラスター同士が近いとWキーとEキーが干渉して倒れなくなってしまうので微調整には気を遣いました。特に左手側はパームレストを小指側に寄せないと薬指が届かなくて大変でしたね……。
 これも個人差があることなので、一応参考程度に留めておいてください。解決策も色々あると思います。

 では薬指のかな配置を確認しましょう。
 使用する範囲はこちらです。赤枠で囲ったところが追加される部分になります。
 ステップ2のときと同じように、最初はCキー、Nキー、Sキーだけを使っていきます。

薬指のCNSキー

「の」「に」「や」「ない」「なら」「なのに」「なので」といった表現も書けるようになりますし、「この」「その」「なんて」「さっき」などの副詞や連体詞も使えるようになります。

 これまでと同様に全てのキーの組み合わせを載せているわけではありません。トレーニングのため、よく使う連接と畳語(繰り返し言葉)を重視しています。例が少ない場合は熟語や他の表現も混ぜています。
 これらを全て入力する必要はありませんし、みなさんの好きなワードでやっても構いません。
 ステップ1のワードと被っているところがありますが気にしないでください。
※『はじめに』の注意事項でも書きましたが、連接の記事を参考にして「っ」「。」を左手側に配置している方はちょっとだけ交互打鍵が混じります。といってもトレーニングの進行にはほとんど影響はないはずです。


4-1. 右手側(人差し指、中指、薬指)

  1. この

  2. ここの ここでの ここからの

  3. ことの ことに ことにして

  4. これの これに これらの これらに

  5. こその

  6. こんこん ごんごん

  7. しんしん じんじん

  8. らんらん

  9. からの からに

  10. 彼らの 彼らに

  11. かんかん がんがん

  12. かさかさ がさがさ

  13. とんとん どんどん

  14. 転々(てんてん)

  15. 恋々(れんれん)

  16. よりに よりによって

  17. との とのこと

  18. とこの

  19. としての

  20. その

  21. そこの そこに

  22. それの それに

  23. りんりん

  24. のこのこ

  25. のしのし

  26. のに

  27. ので

  28. のそのそ

  29. ノリノリ

  30. にこにこ

  31. さらに さらさら

  32. され されて

  33. さて さてさて

  34. ざりざり

  35. 燦々(さんさん) 散々(さんざん)

  36. さっさと ささっと


4-2. 左手側(人差し指、中指、薬指)

  1. いない いなくなる

  2. 言わない

  3. いくつ

  4. すぐ すくすく

  5. なる

  6. なお

  7. ない 内々(ないない)

  8. なくなく なくなる

  9. わたわた

  10. わいわい わきわき わなわな わくわく

  11. やる

  12. やだ やだやだ

  13. 山 山々(やまやま)

  14. やめた やめる

  15. おやおや

  16. つやつや

  17. 熟々(つくづく)

  18. 嫌 嫌々(いやいや)

  19. 易々(やすやす) すやすや

  20. やわやわ

  21. くたくた ぐだぐだ

  22. くる くるくる

  23. 黒々(くろぐろ)

  24. くつくつ ぐつぐつ

  25. くいくい ぐいぐい

  26. くねくね

  27. くすくす ぐずぐず

  28. 口々(くちぐち) ぐちぐち


4-3. 両手(人差し指、中指、薬指)で書いてみましょう

 かなり多いので好きなものを適当に選んでやってください。

  1. ことがない したことがない

  2. このとき このときの このときに

  3. こんな こんなの こんなに こんなことに

  4. ことなら

  5. しているので しているのに

  6. していたので していたのに

  7. しにくい

  8. したので したのに

  9. したのだ したのだが

  10. したくて したくない

  11. してない していない

  12. してやる してやると

  13. してやった

  14. しない しないと しないのに

  15. しないので してないので していないので

  16. しやすい しやすく

  17. らしく

  18. られない られなくて られなかった

  19. かなり 必ず

  20. とくに

  21. となる となり となって となった

  22. できない できなくて できなかった

  23. それなら

  24. その折(おり) その通り

  25. そのとき そのときに

  26. そのため そのこと そのことに

  27. そのまま

  28. そんな そんなこと

  29. のちに

  30. になり になる になった

  31. ための ために

  32. たくさん

  33. までの までに

  34. まさか

  35. ままならない

  36. するの するのに するなら

  37. いるなら しているなら しているのなら

  38. いなかった いなくなった

  39. いくら

  40. いくつか いくつかの

  41. すぐに

  42. なら ならない

  43. なかなか

  44. なかった

  45. ながら しながら

  46. など などが などの などに などない

  47. なれ なれる なれたら なれない なれなかった

  48. なのか なので なのに なのだ

  49. 何ら 何か 何と 何で 何の 何に

  50. なる なると なるので

  51. ないのに ないので

  52. なくて

  53. なくなった なくならない

  54. やらない やりたくない

  55. やがて 

  56. やって やっている やっていた

  57. やっと

  58. やった やったら

  59. くれる くれない


5. ステップ5(人差し指、中指に薬指の全てのキー)

 次は薬指のWキーとEキーを追加します。
 やることはステップ3と変わりません。
 クラスターやパームレストを調整してベストなポジションを見つけつつ、ゆっくりと指の感覚を培っていきましょう。

 今回追加するのはこちらです。赤丸で囲った部分です。

薬指のEWキー

 ついに格助詞「を」が使えるようになります。めちゃくちゃ使いますよね。
 そして「う」「も」「け」もあります。「いう」「よう」「かも」「もの」「だけ」「けど」などなど……たくさんの連接(組み合わせ)があります。

 それでは練習していきましょう。
 これまでと同様に全てのキーの組み合わせを載せているわけではありません。トレーニングのため、よく使う連接と畳語(繰り返し言葉)を重視しています。例が少ない場合は熟語や他の表現も混ぜています。
 これらを全て入力する必要はありませんし、みなさんの好きなワードでやっても構いません。
※『はじめに』の注意事項でも書きましたが、連接の記事を参考にして「っ」「。」を左手側に配置している方はちょっとだけ交互打鍵が混じります。といってもトレーニングの進行にはほとんど影響はないはずです。

 ちなみに、僕は「そもそも」をこんな感じで入力しています。黄色のキーがありますが、これはマスキングテープを巻いているせいです。

「そもそも」の入力

5-1. 右手側(人差し指、中指、薬指)

 かなり多いので好きなものを適当に選んでやってください。

  1. ことも ことにも

  2. ことを

  3. これも これらも これからも

  4. これを これらを

  5. こう こうして

  6. こもごも

  7. しても

  8. しかも

  9. しよう しようと しようとして しようとしても

  10. 下々(しもじも)

  11. かも からも

  12. でも

  13. どこも どこにも

  14. どこを

  15. とても とでも

  16. どうのこうの

  17. どうして

  18. どうか

  19. とも 共々(ともども)

  20. ともに とともに

  21. それも それらも それもこれも

  22. それを それらを

  23. それとも

  24. そう そうそう 想像

  25. そのように

  26. そのもの

  27. そうして

  28. そうとも

  29. そもそも

  30. よう ようと ように 揚々(ようよう)

  31. よりも 

  32. のよう

  33. のも のもと

  34. にも

  35. もこもこ もごもご

  36. もしかして

  37. もしも もしもし もじもじ

  38. もっと もっとも もって

  39. もとの もとに もとを

  40. もともと

  41. もとより

  42. もてもて

  43. もそもそ もぞもぞ

  44. もりもり

  45. もの ものが ものと ものの ものに ものを

  46. 悶々(もんもん)

  47. もさもさ

  48. もう

  49. をして

  50. をもって


5-2. 左手側(人差し指、中指、薬指)

 使用率にも表れていますが、左手側の人差し指、中指、薬指のみで「け」「げ」「ゆ」のどれかを含む連接はなかなか作れません。
 さすがにこれでは少なすぎるので、熟語や他の表現を混ぜました。
 よく使う言葉とは言えないかもしれませんが、トレーニングにはなると思います。

  1. だけ

  2. 猛々(たけだけ-しい)

  3. 負ける 曲げる

  4. 眉毛(まゆげ)

  5. 類型 流刑(るけい)

  6. おまけ

  7. おける

  8. いわゆる

  9. 行ける 行けない

  10. 透け透け ずけずけ

  11. めげる めげない

  12. 聞ける 聞けない

  13. わけ わけない

  14. けた けたけた

  15. けろけろ げろげろ

  16. 携帯 境内(けいだい) 芸大

  17. 下水(げすい)

  18. 炯々(けいけい)

  19. けちけち

  20. ゆるゆる

  21. 努々(ゆめゆめ)

  22. ゆくゆく

  23. 湯気(ゆげ)

  24. 輸血


5-3. 両手(人差し指、中指、薬指)で書いてみましょう

 かなり多いので好きなものを適当に選んでやってください。

  1. こういう こういうこと こういうことも こういうことを

  2. しているうちに

  3. しようとした しようとする

  4. しただけ しただけで

  5. したもの したものの

  6. しまう してしまう

  7. しつつも

  8. かもしれない

  9. かけて

  10. とりわけ

  11. どうした

  12. ともいう

  13. ともなう ともない

  14. という というように というような

  15. できるわけ できるわけない できるわけがない

  16. そのうち

  17. そうです

  18. そういう そういうわけで そういうわけだから

  19. ようだ

  20. ようになる ようになって ようになった

  21. ような ようなもの

  22. ようやく

  23. よるもの

  24. のような

  25. における

  26. もちろん

  27. もない

  28. をした

  29. をする

  30. だったもの だったものの

  31. だろう だろうと

  32. だけが だけで だけの だけに だけを

  33. またも またもや またしても

  34. 思う 思った 思います

  35. つもり

  36. いったものの

  37. いかにも

  38. いても

  39. いう いうこと いうものの

  40. いつも いつでも

  41. いずれにしても

  42. すらも

  43. するように するようだ するような

  44. するうち

  45. するも

  46. するつもり

  47. ながらも しながらも

  48. なども などを

  49. ないけど

  50. わけで わけなので

  51. 決して

  52. ゆっくり ゆっくりと


5-4. 簡単な文を書いてみましょう

 ひらがな換算、句読点込みで6文字から20文字程度の短文です。
 人差し指、中指、薬指だけで打てます。
 指の動きと文字の配置を意識しながらゆっくりやりましょう。
 もし句読点が入力しにくかったらサムクラスターの位置や傾きを調整してみてください。

  1. もの申す。

  2. 気をつける。

  3. 匙(さじ)を投げる。

  4. 忘れ去られた。

  5. 夕焼け小焼け。

  6. サクサクの衣。

  7. 約束を守る。

  8. わがままを言うな。

  9. 許すわけないだろ。

  10. 目が釘付けになる。

  11. 獰猛なワニがいる。

  12. こうなったらヤケクソだ。

  13. 私が彼を殺した。

  14. 武田信玄ゆかりの地。

  15. 予想も付かない展開。

  16. そもそもの原因を探る。

  17. 雪がたくさん積もっている。

  18. 勇猛果敢に突進する。

  19. すぐに私のところに来なさい。

  20. 想像していたよりも若かった。

  21. 彼の知能をもってしても解けない。

  22. どうしてもっとゆっくりやらないのか。

  23. こんなことになるなんて思わなかった。

  24. 今度の日曜、どこかに行きたいな。

  25. 最近、子どもの様子がおかしいのよ。

  26. やめたいと思っているのにやめられない。

  27. 関連がないということを示唆している。


6. ステップ6(人差し指、中指、薬指に小指のC、N、Sキーを追加する)

 ついに小指まで来ました。
 ステップ4でも書きましたが、他の指と比べても小指のフィッティング作業はかなり大変だと思います。少なくとも僕はそうでした。
 小指はなんといっても短いので……クラスターの高さ、傾き、そしてパームレストとの距離が合わないとまともにキーの入力ができません。
 どうしても上手く調整できない場合は、ステップ3のマスキングテープを使った小技を参考にしてみてください。キーの厚みを稼ぐのもひとつの手です。もちろんキーを自作するのもありです。

 それでは小指の配置を確認しましょう。

小指のCNSキー

 赤枠で囲った部分を使っていきます。
 ようやく「は」と「あ」が出てきましたね。「では」「とは」「これは」「ある」「あった」「あまり」といった表現ができます。
 「は」は非常に出現頻度が高いかなです。「あ」はそうでもないかもしれませんが、文体によっては上位にくるかと思います。
 これらを小指Cキーに配置している理由は単純に押しやすいからです。
 こちらの記事にも理由が書いてあります。

 Svalboardはキーの荷重が軽いので、フィッティングがしっかりできていれば小指Cキーの押し込みがかなり快適です。
 僕は腱鞘炎とテニス肘を患っていて、Svalboardを使うことでだいぶ症状が落ち着いています。ただし、使用中に全く痛みがでないわけではありません。
 ですが、小指由来の痛みを感じたことはほとんどありません。なので今のところこの配置でやっています。
 もし問題があれば改変してください。

 それでは練習していきましょう。
 これまでと同様に全てのキーの組み合わせを載せているわけではありません。トレーニングのため、よく使う連接と畳語(繰り返し言葉)を重視しています。例が少ない場合は熟語や他の表現も混ぜています。
 これらを全て入力する必要はありませんし、みなさんの好きなワードでやっても構いません。
 小指は非常に疲れやすいと思うので、ほどほどのところでやめてください。


6-1. 右手側(人差し指から小指まで)

  1. ここは ここでは ここには ここからは

  2. ことは ことでは ことには

  3. これは これらは これらには これからは

  4. こればかりは こればっかりは

  5. こそは

  6. しては

  7. しばしば

  8. 彼は 彼らは

  9. かは

  10. がばがば

  11. よりは

  12. よっては

  13. とは どばどば

  14. では

  15. それは それらは

  16. のは のでは

  17. によれば

  18. には

  19. にせよ

  20. さばさば

  21. うはうは

  22. ものは

  23. 端々(はしばし)

  24. ばかり

  25. 馬鹿馬鹿(ばかばか-しい)

  26. 派手派手(はではで-しい)

  27. 晴れ晴れ(はればれ)

  28. 半々(はんはん) ばんばん

  29. させ させて させられ させられて させようと

  30. のみ のみで のみの のみに のみを

  31. みられ とみられ


6-2. 左手側(人差し指から小指まで)

 こちらも左手のみで「あ」「え」「む」のどれかを含む連接はなかなか作れません。
 さすがにこれでは少なすぎるので、熟語や他の表現を混ぜました。
 よく使う言葉とは言えないかもしれませんが、トレーニングにはなると思います。

  1. 暖める

  2. ある あるある

  3. 甘い 甘々(あまあま)

  4. 青々(あおあお)

  5. 熱々(あつあつ)

  6. アイアイ

  7. 飽きる 飽き飽き

  8. あわあわ 淡雪(あわゆき)

  9. える

  10. 絶え絶え(たえだえ)

  11. えいえい

  12. 家々(いえいえ)

  13. タムタム

  14. ツムツム

  15. むちむち

  16. 南無南無(なむなむ)

  17. むくむく むぐむぐ


6-3. 両手(人差し指から小指まで)で書いてみましょう

 多いので好きなものを適当に選んでやってください。

  1. ここにある

  2. ここまでは

  3. しばらく

  4. したのは

  5. かもしれない かもしれません

  6. かつては

  7. ともあれ

  8. とはいえ

  9. ときは ときには

  10. ところは

  11. とある

  12. である であり であった

  13. にある にあり

  14. させる させた させない

  15. はない ではない

  16. はなく

  17. せず せずに

  18. せざるを得ない

  19. せいで せいだ

  20. せいぜい

  21. みられる とみられる

  22. ません しません

  23. または

  24. いたのは

  25. いうには

  26. すれば

  27. するのみ

  28. するまでは

  29. ちなみに

  30. などは

  31. ならば

  32. なのは

  33. なんにせよ

  34. なぜ なぜか なぜなら

  35. なければ しなければ

  36. わせて わせた わせる

  37. あって あった

  38. あれ あれは あれば

  39. あります ありました

  40. あると あるいは あるなら あるならば


7. ステップ7(全てのキー)

 最後のステップは全てのキーを使います。
 ここでもクラスターやパームレストを調整してベストなポジションを見つけつつ、ゆっくりと指の感覚を培っていきましょう。

 残りの小指WキーとEキーを追加します。赤丸で囲った部分です。

小指のEWキー

 全部「は行」の残りです。使用頻度が少ない文字なのでここに配置しています。

 小指WキーとEキーは意外と入力しやすいと思います。小指は思っている以上に左右へ動くんですよね。指の耐久力(持久力)は別ですが……。これは僕の感覚なので他の方に当てはまるかどうか分かりません。
 どうやっても小指がキーに届かない場合、マスキングテープを貼って厚みを持たせてみてください。

 それでは練習していきましょう。
 これまでと同様に全てのキーの組み合わせを載せているわけではありません。トレーニングのため、よく使う連接と畳語(繰り返し言葉)を重視しています。例が少ない場合は熟語や他の表現も混ぜています。
 これらを全て入力する必要はありませんし、みなさんの好きなワードでやっても構いません。
 小指は非常に疲れやすいと思うので、ほどほどのところでやめてください。

 ちなみに、僕は「ほうほう」をこんな感じで入力しています。黄色のキーがありますが、これはマスキングテープを巻いているせいです。
 ちょっと見切れてしまっていますが、Wキーなので問題ないと思います。

「ほうほう」の入力

7-1. 右手側(人差し指から小指まで)

  1. このほか ことのほか

  2. ごぼごぼ

  3. がぼがぼ

  4. よぼよぼ

  5. ほこほこ ぼこぼこ

  6. 星々(ほしぼし)

  7. ほらほら

  8. 他(ほか) ほかほか

  9. ほとんど

  10. ほどほど

  11. ぼてぼて

  12. 惚れ惚れ(ほれぼれ)

  13. 細々(ほそぼそ) ぼそぼそ

  14. ぼりぼり

  15. ボノボ

  16. ぼさぼさ

  17. 本当

  18. ぼんぼん

  19. 方法

  20. 歩幅

  21. ほぼ

  22. がびがび

  23. とびとび

  24. のびのび

  25. ひしひし びしびし

  26. びらびら

  27. 日和(ひより)

  28. ひよひよ

  29. 人々

  30. ひりひり

  31. 日に日に

  32. 久々

  33. ひんひん

  34. 日々


7-2. 左手側(人差し指から小指まで)

 こちらも左手のみで「ふ」「ぶ」「へ」「べ」を含む連接はなかなか作れないので量が少なめです。

  1. だぶだぶ

  2. ずぶずぶ

  3. すべすべ

  4. するべき あるべき

  5. すべき すべく

  6. ぶるぶる

  7. ふつふつ ぶつぶつ

  8. ぶすぶす

  9. ふわふわ ぶわぶわ

  10. ぶくぶく

  11. ふやふや あやふや

  12. へたへた べたべた

  13. へろへろ べろべろ

  14. 別々

  15. へいへい

  16. へなへな


7-3. 両手(人差し指から小指まで)で書いてみましょう

 こちらも表現は少なめです。

  1. したほうがいい

  2. ほぼ全て

  3. ひとつ ふたつ

  4. ひとり ふたり

  5. 酷い 酷く

  6. 久しぶり 久しぶりに

  7. たびたび

  8. および

  9. するほうがいい するほかない

  10. 全て 全ての 全てに

  11. ならびに

  12. 再び

  13. 普通 普通の 普通に

  14. 振り絞る

  15. ふり ふりをする


7-4. 簡単な文を書いてみましょう

 ひらがな換算、句読点込み6文字から20文字程度の短文です。
 全ての指を使います。
 指の動きと文字の配置を意識しながらゆっくりやりましょう。
 もし句読点が入力しにくかったらサムクラスターの位置や傾きを調整してみてください。

  1. 本気を出す

  2. 分厚い本。

  3. ハム食べたい。

  4. 物議を醸す。

  5. なす術(すべ)もない。

  6. 事実無根です。

  7. 日々の積み重ね。

  8. 明日は母の日だ。

  9. これは僕のものだ。

  10. 雪かきは大変だ。

  11. 会いたくても会えない。

  12. 部費が全然足りない。

  13. 息も絶え絶えな様子。

  14. ハチ公前で人を待つ。

  15. 冬は布団から出たくない。

  16. せいぜい千円くらいだね。

  17. 無理難題を押しつけられる。

  18. 絵は下手だが光るものがある。

  19. アンタレス付近にある星雲。

  20. 無理だと思っていたけど出来た。

  21. 無線イヤホンを片方なくした。

  22. あんた、うちの前で何してんの。

  23. 犯人はここから外へ出て行った。

  24. 漢字の成り立ちについて考える。

  25. 江戸時代を彷彿とさせる町並み。

  26. あれこれ考えてしまって眠れない。

  27. 子どもには見せられない内容の映画。

  28. この筆箱は象が踏んでも壊れない。


8. ステップ8 拗音(人差し指)

 デフォルトレイヤー(単打面)の次は拗音レイヤーです。
 DHSBことのは配列では左手親指のNailキーで拗音レイヤーに入ることができます。

拗音レイヤー

 上の画像を見れば分かると思いますが、拗音レイヤーでも長押しで濁音化します。左Nailキー+人差し指Cキーで「しゅ」、Cキーを長く押すと「じゅ」が入力できます。
 配置も縦に「ゃ」「ゅ」「ょ」と並んでいるので覚えやすいと思います。

 拗音レイヤーには半濁音「ぱぴぷぺぽ」も配置されています。位置関係は清音と同じ小指になっています。
 ただし、「ぴゃぴゅぴょ」の位置が「ひゃひゅひょ」と違うことに注意してください。これは「ひゃひゅひょ」の長押しに「びゃびゅびょ」を設定しているためです。そして「ぴゅ」は「ぱ」の長押しで入力します。「ぴゅ」よりも「ぱ」のほうが使用頻度が高いと思ったのでこのような配置になっています。

 外来語「う゛」「ふぁ」といった文字も拗音レイヤーに配置されています。これらは「みゅ」「にゃ」のような濁音がない拗音の長押しに設定してあります。ややこしいですが、使用頻度もそんなに高くないと思いますし、ゆっくり練習して覚えていきましょう。

 拗音の入力はこんな感じになっていますが、左Nailキー以外の操作はこれまで通りです。

※人によっては(使用頻度の点から考えても)、「きゃきゅきょ」と「みゃみゅみょ」を入れ替えたり、「にゃにゅにょ」と「ひゃひゅひょ」を入れ替えたりしたほうが打ちやすいかもしれません。

 今回は人差し指から始めていきましょう。
 使用するのはこちらです。ここからはCキーもNEWSキーも合わせて使っていくので赤色のマークはつけていません。

拗音人差し指

 デフォルトレイヤーと組み合わせて入力してみましょう。
 最初は急がずにゆっくりやっていってください。慣れてくると同時押し感覚で拗音を入力できるようになると思います。
 拗音を使った短めの文章を用意しましたが、これらを全て入力する必要はありません。熟語だけ入力してもいいですし、みなさんの好きなワードでやっても構いません。


8-1. 右手側(人差し指)

  1. 車庫に入れる。

  2. お洒落(しゃれ)な服。

  3. 謝礼を貰う。

  4. 写真を撮る。

  5. 車間を開ける。

  6. 代謝が良い。

  7. 感謝を述べる。

  8. 邪魔をする。

  9. これ良いじゃん。

  10. じゃんけんで勝つ。

  11. 弱点を突く。

  12. 若干多い。

  1. 話の主旨。

  2. 趣味が合う。

  3. 守備につく

  4. 趣向を凝らす。

  5. みんなが集合する。

  6. 公衆電話が見当たらない。

  7. ひたすら練習する。

  8. 順番を守る。

  9. それが重要だ。

  10. 純粋な気持ち。

  11. 金銭の授受。

  12. 逡巡(しゅんじゅん)する。

  1. しょんぼり。

  2. 処理しきれない。

  3. 初期化する。

  4. 正直に話す。

  5. 内緒にする。

  6. それはだめでしょ。

  7. 冗談を言う。

  8. 事情を説明する。

  9. もう大丈夫だ。

  10. 症状を伝える。

  11. 気温が上昇する。

  12. 徐々に変化する。

  1. シェイクする。

  2. シェフを呼べ。

  3. シェアが拡大する。

  4. ジェット機に乗る。

  5. シェルフ棚を買う。

  6. ジェル系ワックス。

  7. ジェミニは双子座のこと。

  8. ジェシカって誰よ。


8-2. 左手側(人差し指)

  1. お茶を飲む。

  2. ちゃんとする。

  3. チャレンジ精神。

  4. ちゃぶ台返し。

  5. 茶柱が立つ。

  6. 赤ちゃんを抱っこする。

  7. 飛行機の離着陸。

  8. 着信音が鳴る。

  9. 服を試着する。

  10. 着々と進んでいる。

  11. チャットでやりとりする。

  12. 着火剤が必要だ。

  1. 注意する。

  2. イベントは中止です。

  3. 中途採用される。

  4. 注目の的(まと)。

  5. 注文が多すぎる。

  6. 途中で止める。

  7. 火中の栗を拾う。

  8. やばそうな連中。

  9. 寒中見舞いを出す。

  10. 中心的人物。

  11. 中学時代の友人。

  12. スズメがチュンチュン鳴いている。

  1. ちょい足しする。

  2. 貯金する。

  3. 雷が直撃する。

  4. あれからちょうど一年になる。

  5. 新しいことに挑戦する。

  6. 校長先生のお話。

  7. 栄養失調になる。

  8. ダチョウは飛べない。

  9. ちょんまげを結う。

  10. ちょっとだけ試す。

  11. 直感を信じる。

  12. 丁々発止の議論。

  1. チェコの町並み。

  2. チェスで勝つ。

  3. 品質をチェックする。

  4. ギアチェンジする。

  5. デスクチェアを買う。

  6. チェロを弾く。

  1. 美味しいティラミス。

  2. ティラノサウルスの化石。

  3. ディスカウントストアに行く。

  4. 大きなテディベア。

  5. 木製のドラムスティック。

  6. ヘディングで決める。

  7. ミディアムレアの肉。


8-3. 複数の拗音を使ってみましょう

  1. 車種を特定する。

  2. 電車の車掌さん。

  3. 取捨選択が大事。

  4. 就職活動に励む。

  5. 授賞式に出席する。

  6. 十月初旬発売。

  7. 商社に勤める。

  8. 将棋部の主将。

  9. 照準を合わせる。

  10. 遅刻の常習犯。

  11. 中東地域の駐在官。

  12. 長期的な調査。

  13. メディカルチェックを受ける。

  14. 朝食は和食派。

  15. 車中泊を楽しむ。

  16. 今週中に終わらせる。

  17. 会社の社長に就任する。

  18. ここは路上駐車禁止です。

  19. 体調が悪そうなチャウチャウ。

  20. こんなことはしょっちゅうある。


9. ステップ9 拗音(中指)

 次は中指です。「にゃ」「にょ」が長押しで「ふぁ」「ふぇ」に変化する点に注意してください。

拗音中指

 デフォルトレイヤーと組み合わせて入力してみましょう。
 最初は急がずにゆっくりやっていってください。慣れてくると同時押し感覚で拗音を入力できるようになると思います。
 拗音を使った短めの文章を用意しましたが、これらを全て入力する必要はありません。熟語だけ入力してもいいですし、みなさんの好きなワードでやっても構いません。
 一部の拗音は書ける単語が非常に少ないので、練習用の例文もほとんど作れませんでした。


9-1. 右手側(中指)

  1. 言葉を略する

  2. 物を略奪する。

  3. リャマはラクダの仲間。

  4. 経路の略図を書く。

  5. リャンメン待ち。

  6. 難関を攻略する。

  1. 竜は存在しない。

  2. 健康に留意する。

  3. 流行に乗っかる。

  4. 留学する。

  5. 竜王戦が始まった。

  6. 国際交流する。

  7. 川の下流。

  8. 仲間と合流した。

  9. 電流を測定する。

  10. 塔を建立する。

  11. 芸人の登竜門。

  1. 漁をする。

  2. 旅費を稼ぐ。

  3. 了解しました。

  4. 料金を払う。

  5. 両方とも食べる。

  6. 料理が得意。

  7. 良心的な価格。

  8. 体力をつける。

  9. 全力を出す。

  10. 顔料は耐水性が高い。

  11. 含有量が多い。

  12. 原材料が気になる。

  1. ウォンバットを撫でる。

  2. ウォッカを飲む。

  1. ウェアを着る。

  2. マカロニウェスタン

  3. ウェブサイトを作る。

  4. 路面がウェットだ。


9-2. 左手側(中指)

  1. わんことにゃんこ。

  2. ファンになる。

  3. ファイルを開く。

  4. ファックスで送る。

  5. ソファに座る。

  6. ハイファイなサウンド。

  7. カンファレンスに参加する。

  1. 入試を受ける。

  2. 乳児をあやす。

  3. 柔和な顔。

  4. 入院する。

  5. 乳液をつける。

  6. 入学おめでとう。

  7. 入団テストで合格する。

  8. 加入率を調べる。

  9. 名前を記入する。

  10. 施設に侵入する。

  11. 新しい機械を導入する。

  12. 言葉のニュアンス。

  1. 尿酸値が気になる。

  2. 如意棒

  3. 如実に描かれている。

  4. 女人禁制の山。

  5. 木がにょきにょきと生える。

  6. 不老不死の仙女(せんにょ)。

  7. フェアに戦う。

  8. フェスに参加する。

  9. 羊毛フェルトでぬいぐるみを作る。

  10. カフェに立ち寄る。

  1. フィンランドに行く。

  2. フィットネスクラブに通う。

  3. フィジカルを鍛える。

  4. 美味しいマフィン。

  5. フィルムを取り替える。

  6. フィルタを剥がす。

  7. オフィスで仕事をする。

  1. フォトブックを作る。

  2. フォアグラは食べたことがない。

  3. フォントを変える。

  4. フォルダを開く。

  5. 設定をデフォルトに戻す。


9-3. 複数の拗音を使ってみましょう

  1. 車両保険に入る。

  2. 戦闘が終了する。

  3. 食料品を買う。

  4. 臨時収入を得る。

  5. 鍾乳洞に入る。

  6. 略称を使う。

  7. 機密が流出する。

  8. 両者で話し合う。

  9. 猟銃を持ち出す。

  10. 了承する。

  11. 流暢に話す。

  12. 緑茶を飲む。

  13. 寮長を任される。

  14. 汚水が流入する。

  15. 長いので中略。

  16. 軍隊が駐留している。

  17. 中華料理を食べる。

  18. 聴力検査を受ける。

  19. 液体を注入する。

  20. 入社する。

  21. 入手困難なアイテム。

  22. 大会で入賞する。

  23. 集中力を高める。

  24. 領収書を貰う。

  25. 着色料を加える。

  26. 中古車を購入する。

  27. 超人的な跳躍力。

  28. 入場料を払う。

  29. 入力と出力。

  30. フェンシングに挑戦する。


10. ステップ10 拗音(薬指)

 次は中指です。使用頻度はかなり少ないと思いますが、「みゃ」「みゅ」を長押しすると「う゛ぁ」「う゛」に変化する点に注意してください。

拗音薬指

 デフォルトレイヤーと組み合わせて入力してみましょう。
 最初は急がずにゆっくりやっていってください。慣れてくると同時押し感覚で拗音を入力できるようになると思います。
 拗音を使った短めの文章を用意しましたが、これらを全て入力する必要はありません。熟語だけ入力してもいいですし、みなさんの好きなワードでやっても構いません。
 一部の拗音は書ける単語が非常に少ないので、練習用の例文もほとんど作れませんでした。


10-1. 右手側(薬指)

  1. 脈を測る。
     山脈を越える。
     金脈を発見する。
     ヴァイオリンを弾く。

  1.  ドイツのミュンヘン。
     カミュはフランス人作家。
     アミュレットは英語でお守りのこと。

  1. みょうがの漬け物。
     妙な物を見つける。
     珍しい名字。
     微妙な味。
     奇妙な虫。
     珍妙な服装。

  1. ウィルスに感染する。
     ウィンドウを閉じる。
     ルイヴィトンのバッグ。


10-2. 左手側(薬指)

  1. お客さんが来る。

  2. 予定をキャンセルする。

  3. 脚光を浴びる。

  4. 客観的に述べる。

  5. 逆に考える。

  6. 逆転する。

  7. スキャンする。

  8. 棄却される。

  1. 急に雨が降った。

  2. お灸を据える。

  3. 休憩する。

  4. 人口が急増する。

  5. 野球が好き。

  6. 特急に乗る。

  7. 牛肉を焼く。

  8. ぎゅうぎゅう詰め。

  1. 今日から始める。

  2. 曲を聴く。

  3. 距離を測る。

  4. 興味がある。

  5. 巨大な岩。

  6. 双子の兄弟。

  7. 極端な考え。

  8. 故郷に帰る。

  9. ぎょっとする。

  10. 業界に詳しい。

  11. 玉砕覚悟で挑む。


10-3. 複数の拗音を使ってみましょう

  1. 集客力がある。

  2. うちは週休二日制です。

  3. 宗教上の理由。

  4. 需要と供給。

  5. 授業中に寝てしまう。

  6. 従業員を増やす。

  7. 焼却処分する。

  8. 昇級する。

  9. 消極的な姿勢。

  10. 大型商業施設ができる。

  11. 諸行無常の響きあり。

  12. 琉球王朝の歴史。

  13. 流局になる。

  14. 両極端な考え方。

  15. コミュニティに入る。

  16. 中級者向けの難易度。

  17. 武運長久を祈る。

  18. 長距離バスに乗る。

  19. 馬の調教師。

  20. マンションに入居する。

  21. キャッシュバックされる。

  22. 凄い脚力。

  23. 九州地方の方言。

  24. 給食費を払う。

  25. 救急車を呼ぶ。

  26. 球場に長蛇の列。

  27. 給料が振り込まれる。

  28. 酸素吸入器を装着する。

  29. 牛乳を飲む。

  30. イベントが急遽中止になった。

  31. 強者の驕(おご)り。

  32. 業者に頼む。

  33. 教習所に通う。

  34. 業種によって異なる。

  35. 学校の教職員。

  36. 恐竜の化石。

  37. 協力に感謝する。


10. ステップ10 拗音(小指)

 最後は小指です。半濁音が含まれていることと、「ぱ」の長押しで「ぴゅ」に変化することに注意してください。
※最初に貼った画像と同じものです。

拗音小指

 デフォルトレイヤーと組み合わせて入力してみましょう。
 最初は急がずにゆっくりやっていってください。慣れてくると同時押し感覚で拗音を入力できるようになると思います。
 拗音を使った短めの文章を用意しましたが、これらを全て入力する必要はありません。熟語だけ入力してもいいですし、みなさんの好きなワードでやっても構いません。
 一部の拗音は書ける単語が非常に少ないので、練習用の例文もほとんど作れませんでした。特に「ぴゃぴゅぴょ」は数個しか思いつきませんでした。


10-1. 右手側(小指)

  1. 六百万円の車。

  2. 八百円もするお菓子。

  1. パンを焼く。

  2. パンダを見に行く。

  3. 立派な家。

  4. 活発な議論。

  5. いっぱい食べる。

  6. 失敗を恐れない。

  7. さっぱり分からない。

  8. すっぱい梅干し。

  9. やっぱりそうだった。

  10. 心配する。

  11. 先輩と後輩。

  12. ピュアな心。

  1. 牛の品評会。

  2. 信憑性が高い。

  3. 子どもの発表会。

  4. かんぴょう巻きを食べる。

  1. 散歩に出かける。

  2. めっぽう強い。

  3. よっぽどのことだ。

  4. そっぽを向く。

  5. 夢に一歩近づく。

  6. 尻尾を掴む。

  7. ポイントを貯める。

  8. ポテトサラダを作る。

  9. 漢方薬を飲む。

  10. 店舗を構える。

  11. 一方的な物言い。

  12. ぽろぽろと涙をこぼす。

  13. 雨がぽつぽつと降り始める。

  1. ピザを頼む。

  2. ヘビの脱皮。

  3. ピンク色の服。

  4. 子どもにぴったりの本。

  5. 彼は達筆だ。

  6. 論文を執筆する。

  7. ピクニックに行く。

  8. カピバラを撫でる。

  9. ぴかぴかの一年生。


10-2. 左手側(小指)

  1. 百円玉を拾う。

  2. 百年の恋も冷める。

  3. 百貨店に行く。

  4. 百均で買い物をする。

  5. 白虎隊の戦い。

  6. 白檀(びゃくだん)の香り。

  1. 日向(ひゅうが)の碁石。

  2. びゅんびゅん飛ばす。

  3. 風がびゅうびゅう吹いている。

  1. 票を稼ぐ。

  2. 評価を気にする。

  3. 良さそうな表現を考える。

  4. 兵庫県の特産品。

  5. 平等院鳳凰堂。

  6. 病気に負けない。

  7. 数秒間の出来事。

  8. 指標となる数値。

  9. 好評を博する。

  10. ひょんなことから知り合いになった。

  11. ひょこひょこした足取り。

  12. 飄々(ひょうひょう)とした人物。

  1. その道のプロになる。

  2. プリンの奪い合い。

  3. プラスチック製品。

  4. モップがけをする。

  5. 密封する。

  6. 突風が吹く。

  7. イップスになる。

  8. 殺風景な部屋。

  9. 沼にどっぷりと浸かる。

  10. ぷかぷかと浮いている

  11. ぷるぷると震える。

  1. ペットを飼う。

  2. ペンキを塗る。

  3. ペンギンに餌をやる。

  4. ペイントソフトでお絵かきする。

  5. ペンタブレットを買う。

  6. 完璧なアリバイ。

  7. 身辺警護の任務につく。

  8. 村が合併する。

  9. 三大疾病に備える。

  10. ぺこぺこと頭を下げる。


10-3. 複数の拗音を使ってみましょう

  1. ジャパンカップ出走馬。

  2. 出発する。

  3. 食パンに苺ジャムを塗る。

  4. しょっぱい味。

  5. ジャポニカ米を食べる。

  6. 歯周病を予防する。

  7. 重病の患者。

  8. 商標登録する。

  9. 流氷を砕く。

  10. 参拝客でいっぱいだ。

  11. 一発逆転を狙う。

  12. 酢豚にパイナップルを入れる。

  13. ポジションを意識する。

  14. 日本代表を応援する。

  15. ぽっちゃり体型。

  16. タイピングの練習をする。

  17. 欲しいものをピックアップする。

  18. お茶の葉っぱ。

  19. ちょっぴり寂しい。

  20. 中二病は恥ずかしくない。

  21. キャパシティを越える。

  22. 急ピッチで進める。

  23. 牛乳パックをリサイクルに出す。

  24. 犬を狂犬病の予防接種に連れて行く。

  25. 今年で創業百周年。

  26. 彼女の占いは百発百中だ。

  27. 描写が上手。

  28. 標準的な背格好。

  29. 表彰台でシャンパンファイトをする。

  30. 表情が緩む。

  31. 海を漂流する。

  32. 素晴らしい表現力。

  33. プロ野球の試合を見に行く。

  34. プロジェクトを立ち上げる。

  35. ペットボトル飲料を買う。

  36. ペットショップで犬を飼う。


11. ステップ11 疑問符、感嘆符、長音符、中黒

 次は疑問符、感嘆符、長音符です。
 DHSBことのは配列では右手親指のNailキーでショートカット、記号、約物系レイヤーに入ることができます。
 これらの記号を使わない場合、このステップは飛ばしてください。

疑問符、感嘆符、長音符、中黒

 このステップでは赤丸で囲った「!」「?」「ー」「〜」「・」を使っていきます。
 ここでは波ダッシュ「〜(Unicode U+301C)」を全角チルダ「~(Unicode U+FF5E)」と同種の長音符系記号として扱います。特にこだわりがなければ全角チルダを使ってください。

 デフォルトレイヤーと組み合わせて入力してみましょう。
 最初は急がずにゆっくりやっていってください。慣れてくると、拗音レイヤーと同じように同時押し感覚で入力できるようになると思います。
 短めの文章や長音符が使われている単語を用意しましたが、これらを全て入力する必要はありません。みなさんの好きなワードでやっても構いません。


11-1. 感嘆符「!」

  1. ヤバい!

  2. できた!

  3. 了解!

  4. やったね!

  5. これ欲しい!

  6. 何やってんだ!

  7. ありがとうございます!

  8. 好評発売中!

  9. 早い! 安い! 美味い!

  10. こんなの絶対無理!

  11. あっ! 失敗した!

  12. イルカが攻めてきたぞっ!

  13. これは買ったほうが良い!

  14. タイピングが早すぎる!


11-2. 疑問符「?」

  1. は?

  2. 何これ?

  3. どうするの?

  4. やってみる?

  5. 今何か言った?

  6. 鍵閉めたっけ?

  7. おかしくない?

  8. 大丈夫なの?

  9. 調子どうよ?

  10. これでいいんだよね?

  11. いいんじゃね?

  12. 高かったでしょ?

  13. これ無理じゃない?

  14. 上手くいったのかな?

  15. 質問してもいいですか?


11-3. 長音符「ー」「〜」

  1. ノート貸して。

  2. メールを送る。

  3. プールで泳ぐ。

  4. ラーメンを食べる。

  5. サッカーが好き。

  6. 品のレビューをする。

  7. 自動車レースを観戦する。

  8. 酷すぎるネーミング。

  9. 新しいゲーム機が発表される。

  10. もうすぐバレンタインデーだ。

  11. コーヒーを飲む。

  12. サーバーに負荷がかかる。

  13. キーボードを買う。

  14. データベースを作る。

  15. それはケースバイケースだ。

  16. 上手だな〜。

  17. いいね〜。

  18. かわいい〜。

  19. 頑張りま〜す。

  20. 一時〜二時までの予定です。


11-4. 中黒「・」

  1. 九州・沖縄地方。

  2. 綿製のチノ・パンツ。

  3. レ・ミゼラブルを鑑賞する。

  4. 天文学者ガリレオ・ガリレイ。

  5. 建築家ジョサイア・コンドル。

  6. 一・五センチくらいの厚みがある。

  7. インディアンの戦士シッティング・ブル。

  8. 天才芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチ。

  9. アンドレ・ワッツのラ・カンパネラ


11-5. 色々混ぜてみましょう

  1. すげー!

  2. やったか!?

  3. どうかな〜?

  4. どーもありがとー!

  5. くぅ〜! これこれ!

  6. 違うんじゃないのー?

  7. ワールドカップ初戦突破!

  8. ドームですよ! ドーム!

  9. 金・銀・パールプレゼント!

  10. これ全部食べていいんですか!?

  11. マリー・アントワネットの最期。

  12. この犬ってゴールデン・レトリバー?

  13. スキー・スノーボード用品が大特価!!

  14. フェルメール・ブルーはウルトラマリンのこと。

  15. ダージリン・ティーの茶葉ってどこで栽培されているの?

  16. エルヴィス・プレスリーはキング・オブ・ロックンロールと呼ばれている。


12. ステップ12 その他の記号、約物

 次はカギ括弧、括弧、3点リーダ(リーダー)です。二重カギ括弧、ダッシュ(ダーシ)は省きました。
 これらの記号を使わない場合、このステップは飛ばしてください。

カギ括弧、括弧、3点リーダ

 デフォルトレイヤーと組み合わせて入力してみましょう。
 最初は急がずにゆっくりやっていってください。慣れてくると、拗音レイヤーと同じように同時押し感覚で入力できるようになると思います。
 短めの文章や長音符が使われている単語を用意しましたが、これらを全て入力する必要はありません。みなさんの好きなワードでやっても構いません。


12-1. カギ括弧と括弧

 DHSBことのは配列では「括弧、閉じ括弧、確定」を一度で入力できるようにマクロを組んでいます。
 なので、一度カーソルを戻す必要があります。
 縦書きの場合、「」や()を入力した後も右手親指Nailキーを押しっぱなしにして、左手中指Cキーを押してください。するとカーソルが括弧内に入ります。
 横書きの場合は左手薬指Cキーを押してください。
 これが面倒だと思う方は、Vialのマクロ設定でカーソル移動を組み込むと良いでしょう。

  1. 「こんにちは」

  2. 「やればできる」と言い聞かせる。

  3. 彼は「行けたら行く」と言った。

  4. 「みかん」と「オレンジ」の違い。

  5. 「たぬき」と「アライグマ」の区別がつかない。

  6. 冥王星は「惑星」ではなく「準惑星」として扱われている。

  7. 侃々諤々(かんかんがくがく)の議論。

  8. 加賀藩の領地だった越中国(現在の富山県)。

  9. 陸奥国(むつのくに)はかつて陸奥(みちのく)と呼ばれていた。

  10. 秋咲き(十月から十一月)のコスモス。


12-2. 3点リーダ「……」

  1. 知らん……。

  2. わからん……。

  3. キツかったわ……。

  4. 急なことだったので……。

  5. じゃあもうそれでいいよ……。

  6. 昔は優秀な人だったけど……今は……。

  7. ……うん、そうだね。


12-3. ステップ11の記号も含めて書いてみましょう

  1. 「知らなかった……」

  2. 「ご飯できたわよー!」

  3. 「いくら考えても分からない……」

  4. 「いや〜……これ無理じゃない?」

  5. 「鳥獣人物戯画(ちょうじゅうじんぶつぎが)」の作者は判明していない。

  6. 能の演目「道成寺」では般若(もしくは真蛇)の面が使用される。

  7. 安宅(あたか)は能面をつけずに素顔で演じる直面(ひためん)物だ。

  8. ロンドン万国博覧会の会場として建設された水晶宮(クリスタル・パレス)。

  9. アルバート・エドワード(後のエドワード七世)の愛称は「バーティ」だった。


13. 最後に

 だいぶ長くなってしまいましたが、これで運指トレーニングとフィッティングは終了です。お疲れさまでした。
 あとは日常的に使用していくことで徐々に馴染んでいくと思います。
 Svalboardを使っていないときでもイメージトレーニングすることで運指と配列の習得が早くなるかもしれません。

 DHSBことのは配列の改造、改変は自由です。ただし、それをどこかで公開したり発表したりする場合は、オリジナルの作者である僕の名前(myomyomyo@hariganemushi)を明記してくださいね。noteのURLも添えてもらえると助かります。

 僕がたまに利用しているタイピングサイトのURLを掲載しておきます。

 こちらはATC(Alternative Typing Contest)で使われたサイトです。

 こちらは変則的なタイピングゲームです。文章を入力する練習とはかけ離れていますが一応載せます。

 おわり。

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