
運命学のディ―プな話1・仙道五術とは何ぞや?
皆さん、こんにちは。こちらでは「妙風堂」というニックネームでお目にかかりますが、本体は雲切ネットのタオです。「タオの風水学教室」というサイトの作者です。
雲切ネットのほうからも、訪問者があると思いますが、雲切サイトで昔からグダグダ書いていた記事を、noteではより分かりやすく、グレードアップして新装開店で登場します。
今回は私がいろんなコンテンツを、どういう姿勢で作っているのか、使い方を含めてお話したいと思います。
サイトの名前は「風水学」ですが、本当は風水だけでなく、もっと幅の広い、東洋運命学全体を網羅しています。
いわゆる「占い」とか当てモノではなく、生活の中で運命学を活用し、生きる為に役立ててゆく、その具体的な方法を知るのが目的です。
サイトの訪問者はほとんどが、自分の運命に不安や疑問を持ったり、或いは引っ越しや新築にあたって、出来るだけリスクを減らしたい、という方です。家を建ててから急激に運命に変動があった、というケースは多いですからね。
しかし、自分で運命をどうこうするって、そう簡単なことではありません。何をどうすればいいのか、その具体的な方法が分からない、また無暗にいじるのも怖い、そんな理由で、皆さん、いろんな壁にあたっておられる方もあるのではないでしょうか。
こういうテーマを分析整理し、具体的な方策を考えてゆくのが、運命学の役割です。
運命というものを分析するにあたり、その要素を見ますと、大きく分けて、形のあるものと、ないものの二種類に分類されます。
形のあるもの
形のあるものの代表が、よく知られている、風水、家相、また方位の吉凶とか、或いは人相とか手相なんかもありますね。
それでは、形のあるものの、その形を変えればいいのか、というと、事はそう単純ではありません。
古代中国に麻衣という仙人がありましたが、その方がこういう言葉を残されています。
「相は性に従って生じ、性は相に従って生ず」
この言葉には、なかなか深いものがあります。
表面の形だけ変えても、中身の性質、本質そのものは、なかなか変わりません。自分で自分の性質なんて、そんな簡単に変えられませんよね。
でも、いきなり性質を変えようとするより、何かお手伝いや突破口があればと、その為の一つの手段として、形から入る、という考え方はあります。
相を変えるということは、本質を変えることにつながり、ひいては運命を変えるきっかけにもなります。
ところが反対に、性質に応じた相が、自然に形作られているとしましょう。そうなると、相を変えるということは、意外に大変なのです。
表面だけではなく、中身の伴ったものにしないと、意味がないのです。多くの人が失敗する原因が、ここにあります。
相と性の関係をよく理解し、正しい方法で取り組んでいけば、結果は必ず出ます。その為にはまず、自分の性質や本質を認識しなければなりません。
その認識方法が、運命学です。
スピリチュアルな内容とか精神論ではなく、ごく実際的で、丁寧にやれば、誰にでも出来る内容です。諦めずに学び、実践して頂ければ、必ず、新しい発見があることはお約束します。
私が運命学の世界で、40年以上学び実践してきた中での、面白いエッセンスを厳選し、本質に迫る内容にしてゆきたいと思います。こういったジャンルが初めての方も、どうぞお付き合い下さい。
仙道五術とは
東洋占術にもさまざまな種類がありますが、今回は、運命学の上位概念である、「仙道五術」というものをご紹介しましょう。
仙道五術とは「山・医・命・卜・相」の五種類です。
「山=さん」
「山」というのは、山に入って修行する武術のことです。有名なものでは、少林寺拳法とか滝に打たれる滝行なんかがあり、つまり体を使って行う修行、ということです。
「医」というのは分かりますね。医療、医術、漢方治療のことです。こちらも山と同様、直接、体に関係することなので、山と医は関連する場合が多くなります。
なぜ、武術と医療が同列なのかと言うと、実は、人体を壊すことと治すことは、非常に関係が深いからです。
よく、柔道の町道場で、柔道の先生が、隣の自宅兼診療所で、脱臼なんかの治療をしてくれたりしますね。
鍼灸師でも、合気道の稽古をしている方がとても多いです。「山」と「医」が繋がりが深いので、必然的にそうなってくるんです。
私は子供の頃から武芸十八般に親しんでいますので、この武術、武道関連には、もっと詳しい話が出来ますが、それは別の機会に回します。
後の三つ、命・卜・相ですが、これは三つとも、人間の運命を見る術です。「命・卜・相」の三種類で、人間の運勢を複数の側面から観ます。
「命」とは
命=めいというのは、四柱推命とか紫微斗数とか、様々な先天的素質、またその移り変わりを見る方法です。いわゆる、先天運と後天運を見るノウハウです。
「卜」とは
卜というのは「卜占」(ぼくせん)とも言い、「易」を立てて占うことです。タロットなんかもこの範疇です。この易占の難しさは、易を立てる経緯で、偶然性とかインスピレーションが入ってくることで、これは誰でもできるものではありません。しかし、易経そのものは、素晴らしい哲学書です。
「易者」という言葉は、四書五経のうち、特に易経の内容に通じた人を指す言葉です。ですから易者というのは、占い師と同義語ではありません。
日本有数の易者である、高島嘉右衛門という方がありますが、この方の実録伝を、「九天九地」というタイトルで配信しています。余りに面白い話が多いので、どこまで話が広がり、いつ終わるか分かりませんが、雲切ネットでもかなりの好評を博したコンテンツなので、きっとお楽しみいただけることと思います。
「相」と「性」
最後の、相(そう)、というのは、家相や方位、つまり風水学や九星気学など、形のあるものです。
人相や手相、骨相、体型とか、体の仕草とか、もっと範囲を広げれば、服装とかインテリアなんかも、ここに入ります。つまり、仏教で言うところの、「色界」(しきかい)、目に見えるものですね。
先ほど、「相は性に従って生じ、性は相に従って生ず」という言葉を紹介しましたが、この言葉はいろんなところに応用できます。
例えば、いつも不機嫌で、心の中が不平不満だらけの人が居るとします。
あなた、そんな怒った顔ばかりしてないで、鏡で自分の顔を見てみましょうよ。嘘でもいいから、笑いたくなくてもいいから、無理にでもにっこりしてみると、何となく気持ちが変わるきっかけが掴めますよ、なんて言ったりしますね。
いつも黒い服を着ている人には、「たまには明るい色の服も着てみると、気分が変わりますよ」、なんて言ったりもしますね。
これも「相学」の応用です。
これら五種類の術、仙道五術を一言で言うと、「仙道五術とは、人間を生かし、殺し、運命の推移を見定める術」、ということになります。
運命学を学ぶ目的
それでは、なぜ、このような様々な方法を使って運命を見ることが重要なのか、それを私は、こういう風に考えています。
運命学を実践する為の最重要なツールとして、「暦」があります。
「暦」イコール、つまり「時間」です。
人間の運命はもちろん、家相を見るにも、建築や引っ越しの時期とか方位にも、暦をうまく使いこなすことが、重要なポイントとなります。
人相なんかには、暦は無関係なように思えますが、人相も時間の移り変わりと共に変化します。ここにも、時間の観念は入ってきます。
なぜ、時間の観念と暦が重要かというと、私は運命というのは、「タイミング」だと思っているからです。
いくら力のある人でも、時代にそぐわなかったり、延々と無駄な努力をしていては、チャンスを逃がしてしまいます。
或いは、ほんのちょっとしたタイミングの差で、大きな事故に遭うのを免れたり、逆に、不幸にも事故に遭ってしまったり、という差が生まれますね。
運命学に興味を持って尋ねて来られる方は、多くが何か辛い経験をしたり、不思議な体験をしたり、或いは将来に対して漠然とした不安を抱えていたり、運命に対して、どうにもならない気持ちを持たれている方が多いと思います。このような謎を解き明かすのに、暦、特に干支暦というものが、大きなヒントになります。
運命とは時間の経緯で決まる
干支暦は、十干と十二支で構成されています。この干支の構造と成り立ちの元になっているのが、陰陽五行、という思想です。易の八卦と合わせて、文字が全部で30個あります。
この30個の文字の、意味と構造を深く学ぶことが、宇宙の森羅万象の秘密にメスを入れ、ひいては私たちの生活や運命をよりよくするきっかけともなります。
簡単なことではありません。でも、東洋運命学は直感的な不思議なものではなく、とてもシステマチックなものです。順序良く丹念に取り組めば、誰でも必ず結果が出ます。
その取り組みの道しるべになったり、お手伝いをするのが、私が作っている雲切ネットと、この妙風堂noteです。
これから、少しづつ確実に丁寧に、一緒に学んでゆきましょう。