方位盤は、なぜ上が南なのか?
今回は、タイトルどおりのテーマです。
方位盤はなぜ、上が南で下が北なのか?
見づらいなあ…地図と一緒のほうが分かりやすいのに、と思うだけでなく、考えてみたことがありますか?
その前に、確認しておきましょう。
よく来る質問なのですが、「方位盤は上下を逆さに見るそうですが、上を南、下を北にすれば、右側は東、左側は西でいいんですね?」というのがあります。
これは考えすぎというか、明らかに誤解です。
上下を逆さにしているのではなく、地球は丸いですから、地図に写し取ったものをぐるりと180度回転させれば、上が南になったように見えるだけです。当然、西は右側です。
そもそも、地図にも方位盤にも、上とか下は存在せず、八方位とか十二方位の分類があるだけなので、回転させてどちら側から見ても、同じな筈です。
文字が上下逆になったら読みづらいですが、回転はさせても、上下裏返しにすることは出来ません。無理に反転させたら、存在しない文字になってしまいますよね。
という茶化しにかこつけて、そのまま話を進めてしまいますが、上下逆さにしてはいけないものって、沢山あるのではないでしょうか。
天地無用ってやつ。
宅配便に、よくシールが貼られています。
上下逆さと上下反転では違いますが、今回はとりあえずそれは考えなくて大丈夫です。
とにかく、人間を逆さにしてはいけませんね。
イラスト探すのに、「逆さ吊り」で検索したりしてはいけません。やらしいのばっかり出てきます。
なんでそんなワードで検索してるんだ?って、自分で思いますが、検索ワードがまずかったかな?
だって、方位盤で上が一白水星だったら、お尻が上にきて、頭が下で、そんなんなったら、トイレ行く時、どうすればいいんでしょう?
もう、説明のしかたがワケワカメになってしまいましたが、説明もケツマツが先で冒頭が後になってしまってます。
もう、多少は推測がついてきたかもしれませんが、あの上が南の方位盤って、人体と同じ構造になってるんですよね。
読者の方が「へえー」となるか、「あっそう」となるかは知りませんが、図の通りです。
温度が高く暖かい九紫火星は、軽いので上。
液体が低く流れる一白水星は、下に来るのが自然なのです。
顔の判断だけ取ってみても、上部が神仏、先祖、親を意味し、下部になるほど、子供・部下運とか、晩年運を意味します。
これを時系列に並べてみると、上から下へ降りて行くことになりますし、方位盤の意味とも完全一致します。
そしてこの図をご覧になった皆さんのうち、「あれ?他の九星には、該当する人体は無いの?」と思われた方があるかもしれません。
もちろん他の九星にもあります。しかし、この図に書いてある九星ほどには、はっきりした定位置はありません。例えば、八白土星は背骨、関節など、範囲が比較的広くなります。
また、南北に該当する九紫火星と一白水星のほうが、東西に該当する三碧木星、七赤金星よりも、性質がはっきりしています。
水火殺の章で少し触れた通りですね。
そして、これらの東西南北に該当する四つの十二支には、他の十二支とは違う意味合いがあります。それは別の章でお話しましょう。
方位盤と人体の関係でした。