一つのマンガにお店を救ってもらったマンガのような話。JANAI COFFEEのこと。
8/13、東京・恵比寿にオープンした
JANAI COFFEEというお店の
共同代表をしている明円です。
怒涛の一週間でした…。
少し落ち着いたので、まるで夢のようだった、
この一週間のことをまとめようと思います。
「JANAI COFFEEを、マンガにしてもいいですか?」
オープンしたて、まだお客さんも少なく、
ひっそり営業していたある日のこと。
一人のお客さんがお店をマンガにしていいですか?
と聞いてくれました。
JANAI COFFEEは表では
コーヒースタンドを装っているけれど、
ある秘密を解くと裏にあるバーに案内される
というコンセプトのお店です。
そのコンセプトに共感してくださって、
マンガを描いてくださると。
ワクワクしながらも、一週間経っても音沙汰がなく、
忘れられてしまったかな…?と思っていたところ、「マンガ出来ました!」と一通のDMが。しかも物凄いクオリティで…。
忘れられていたどころか、時間をかけて
丁寧に描いてくださっていたのでした。
ある日、3人しかお客さんが居なかったお店に、1500件の予約が。
ホリプーさんが描いてくださった漫画は、物凄い勢いで広まっていき、5万RT、19万いいねという反響が。WEBサイトには140万のアクセス。
謎はどんどん解かれ次から次へと予約が入り、
あっという間に10月中旬まで予約席が一杯になりました。
(ツイートでは300件となってますが、最終的には1500件予約が…)
実はその週、3人しかお客さんが来ない日がありました。
予約が取れないお店になるなんて、全く想像していなかった出来事です…。
マンガが話題になる前日、追加で借金をする計画を立てていた。
オープン後、思うように売上が立たず、
飲食業の難しさを痛感していました。
元手にしていた資金も底をつきそうで、
追加融資をどうやったら受けられるかの
会議をスタッフでしていました。
そんな中での、この出来事です。
マンガを描いてくださったホリプーさんには頭があがりません。
(PR案件?と何回も聞かれますが、
ホリプーさんとはその日が初めましてで、
むしろお客さんとしてお会計させて頂いたぐらいです。笑
あまりにも出来すぎた話で、当事者じゃなかったら
僕もPR案件だと考えると思います。)
初めてお店の飲み物を開けて、お祝いをした。
あまりにもお店が儲かっていなかったので、
経営スタッフメンバーはお店の飲み物に手をつけず、
水を飲むという暗黙のルールがありました。
でもお客さんの前で「水ください!」とは格好がつかないので、
「いつものやつください!」と言うことにしていました。笑
(いつものやつです。)
マンガが広がり、予約が一杯になったその日、
ずっと一緒に運営を頑張ってきたメンバーと
閉店後はじめてシャンパンを開けました。
ホッとした気持ちで、飲んだこの日のお酒の味は
今までの人生で一番でした。
きっと、この日のことを死ぬ前にも思い出すはず。
JANAI COFFEE
共同代表
明円卓、大槻将之、吉田純貴
マンガを描いてくださった神様
ホリプーさん
マンガ家/デザイナー
Twitter Instagram note
店内の様子