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【読書記録】「世界基準の子どもを育てる 成功する家庭教育 最強の教科書」 廣津留 真理著

私が職場復帰をしてからというもの、保育園には通わず、ばぁば保育をお願いしている2歳の上の子。

4月に2人目出産を控えているため、私と主人の育休取得により、幼稚園に通うまでの間は再び自宅保育に戻ります。

そのため、これから自宅保育がメインとなる主に上の子の家庭教育の充実のためにも、環境づくりや、やっておくといいことなどを学んでおきたいと思い、朝活読書の一冊として選びました。

自宅保育中の方はもちろん、将来のことを見据えて我が子に学習する習慣を身につけさせたいと思っているパパ・ママにおすすめです。

こんな方におすすめ

▪︎家庭学習の習慣を子どもに身につけさせたい方
▪︎家庭学習の環境づくりについて知りたい方
▪︎英語教育、音楽教育に興味がある方

作者の紹介

廣津留 真理(ひろつる まり)
大分県在住

翻訳業を経て、一人娘のすみれさんへの家庭教育での独自のメソッドにより、2014年に経済産業省の「キャリア教育アワード奨励賞」を受賞されました。

他の著書には、「世界に通用する一流の育て方」(SBクリエイティブ)や「英語で一流を育てる」(ダイヤモンド社)など、家庭教育・英語教育に関するものがあります。

読んでみた実直な感想

家庭学習の環境作りや親としての心構えという点では、非常に参考になりました!

読み終わって心に残ったフレーズとしては…
▪︎家庭教育は準備が10割
▪︎ show, don't tell.の精神

本の中で紹介されている「おうち英語」のやり方としては、参考になる部分と、個人的には「これは我が家では取り入れないかなぁ」という部分がありました。

また、本文の中には、音楽教育についても触れる章がありました。

部活動を通して音楽に長年触れてきた私としては、娘にも「音楽を奏でる楽しさ」を知って欲しいと思っています。

そのため、本書で紹介されている2歳からでも家庭内でできる音楽教育のメソッドは、我が家でもさっそく試したいと思いました。

この本は、家庭教育で使える手作り教材をたくさん紹介しており、どれもコストをかけずにできるものばかりだったので、真似しやすいという点でも参考になる部分は多いでしょう。

本の内容を要約

家庭教育の役割は【子どもが主体的に学ぶ環境を作ること】にあります。

家庭教育をするにあたり、必要なものは以下の3つ

①子どもの可能性を信じる気持ち
②子どもへの100%無条件の愛
③ユーモア

全てのベースは、我が子の可能性を信じる気持ちと失敗を笑い飛ばせるユーモア感覚が大切です。

また、変化の激しい社会でこれから子どもたちが生き抜くための条件として、以下の5つが上がっていました。

▪︎自己肯定感
 →無条件の愛によって育まれます。
 いい点が取れるからすごい
 〇〇ができるからえらいではありません。
▪︎英語力
 グローバル社会で活躍するために
 必要な英単語数は15,000語ほど
▪︎グリット(やり抜く力)
▪︎コミュニケーション能力
 フレンドリーさ、オープンマインドな姿勢
▪︎マルチタスク力

家庭教育はなんといっても、準備が10割!準備さえしっかりしておけば、あとはニコニコ子どもの様子を見守るだけでOKなんです。

また、家庭教育で心がけたいことは
「show, don't tell.の精神」
始まりをあえて告知するのではなく、何が始まるかというワクワク感を大切にすることが、楽しく家庭教育を継続するコツなんだとか。

予告なくスタートし、飽きたサインが出たらすぐさま終了!これが家庭学習の鉄則だそうです。

家庭教育を楽しく継続していく上で、これだけは気をつけたい注意点が2つあります。

⚠️間違いは正さずスルーする
 何回かやっていくうちに正される
⚠️子どもを試さない
 覚えているかテストする必要なし

おうち英語では、リーディング(音読)を特に重視することが重要だそうです。書きに関しては、筆圧が安定してきてからでOK

家庭教育でリーディングを進めるコツ
▪︎お手本の音声を聞く
▪︎英語に指を添えながら音読する

また、家庭学習でこそ、TO DOリストを子どもに活用させることを本書では勧めています。(文字が書けないうちは、大人が書いてあげます)

TO DOリスト活用から得られる5つの効果
▪︎時間管理が上手になる
▪︎脳内整理とマルチタスク力がつく
 複数のタスクを見える化し、
 何から手をつけるべきかはっきりさせる
▪︎達成感と自己肯定感が得られる
 チェックを入れる、線で消すことで
 達成感と成功体験に
▪︎しつけなくても親の悩みが解決する
 「〇〇しなさい」はNGワード
 タスクの書きこみでメタ認知、自己管理を促す
▪︎子どもの個性と得意が伸ばせる
 やり抜く力(グリッド)を養うためにも
 TO DOリストは役立つ

家庭学習TO DOリストは、ぜひ親用も作りましょう。

書くことはシンプルに3つ
▪︎日付
▪︎やること
▪︎振り返り

親用家庭学習用TO DOリストを作る際の注意点はこちらです。

⚠️️「やること」は子どもの実力プラス1くらい
 達成できなかった時に反省点ばかりに…
 親も子も気持ちが沈んでしまう。
 何事も楽しくないと続かない。
⚠️「振り返り」はネガティブなものでなく、ポジティブなところだけを書くのが基本
 ネガティブなことしから浮かばないなら
 「やること」の設定が難しすぎる場合も…

私も読了後にさっそく、2歳の娘のおうち知育TO DOを実践しています。

おうち知育TO DOリスト(親用)


また、本の中では、家庭でできる音楽教育についても触れられています。

音楽教育については、本格的なものはプロに外注が一番ですが、家庭でできることもあります。

▪︎相対音感
基準となる音から音の高さを判別する能力
早期からレッスンすれば後天的に高められる
▪︎譜読能力
楽譜を読んで音をイメージし、歌や楽器で正確に演奏する能力

音楽の基礎学習をソルフェージュといい、スケール学習はカードを作れば家でも可能です。

おわりに

「とりあえず子どもにいいと聞いたから、この習い事を!」のような考え方には、前々から疑問があった私たち夫婦。

何か経験させたいことがあれば、それが我が子にどんな影響をもたらしうるかも、必ず考えたり調べたりするようにしています。

この本と出会ったことで、子どものモチベーションやグリッドを身につけさせるためには、習い事云々の前に家庭内でできることがたくさんあると感じました。

家庭教育の大切さを改めて実感できた一冊と出会えたので、これからはもっと家庭教育関連の本を読んでみたいと思っています。

お読みいただきありがとございます💐
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