結婚式を2回延期しました
まさかね、まさか。
自分の結婚式がこんなことになるとは思ってなかったよね。
しかも、2回も。
ちょっと心境を吐き出させていただこうかな、と。
そもそも最初の式は、今年の4月頭に予定していた。
入籍したのは昨年の5月1日。令和婚ってやつ。お互い仕事がなかなか忙しいのと、式場探しにかなりの時間を費やしてしまい、やっとのことで気に入る式場に巡り合え契約したのが昨年の9月頃だったかな。
12月に初回の打ち合わせがあってプランナーさんと初対面。それから月一くらいで打ち合わせに行きつつ、ネットで情報収集の毎日。ドレスも何着も試着をしてようやく満足できるものにたどり着けた。毎回試着に付き合ってくれた優しい旦那さんに感謝しかない。
披露宴の大枠の流れも決まり、大体の金額感も見えてきて、電卓片手に理想と現実の線引きをし始めた頃、新型ウィルスが大きく報道され始めた。
最初は、新しいインフルエンザなんでしょ、ぐらいの軽い気持ちでとらえてたと思う。『他人事』という言葉通り、自分や自分の周りには関係のないことなんだと思ってた。
だけど、あれよあれよという間に、土日の外出自粛、休業要請、時差出勤やテレワークの開始が始まり、結婚式問題もニュースで取り上げられるようになってきた。
実際私も旦那も、早いうちから在宅勤務が始まり、エンタメ業界に勤めてる私は、進めていた案件がほぼ全部中止や延期になって、業務がなくなってしまった。あれ、これ思ってる以上にやばいな…と思うどこかで、4月には落ち着いてるでしょ、なんて旦那と話していたのだけど、そんなことも言ってられない状況になってきた。
2月末頃から式場に相談を始め、3月頭には延期を決断。各所に連絡し、外注していたものをいったん取りやめたり色々バタバタした。
延期日は約3か月後の7月になった。
結果7月の式も延期することになるんだけど、その時はやっぱり夏には落ち着くだろって思っちゃったんだよね。。。あとは式場の空きが全然なかった、というのもある。
2月の時点で「年内の空きは…この4日間ですね」というプランナーからのメールを二度見した。延期に乗り気じゃなかった式場だから本当は空いているのにこの日取りしか案内してこないのでは?と、疑ったりもした。
その4日間の中で、両家の都合や色々なことを考慮して7月に決めたんだけど、結果再延期になるっていう…。
話を戻して、
4月の式の延期を決断した理由は(7月もだけど)、毎日報道される感染者数やクラスターの情報なんかを観てて、精神的に不安定になってしまったこと。
Twitterで『結婚式 コロナ』とか検索して、同じように悩む花嫁さんたちの心情や、こんな時期に結婚式?迷惑!みたいな批判ツイートをみて凹んだり。
強気な式場の態度にも腹が立って、イライラともやもやと悲しみとでぐちゃぐちゃで、あの時は本当に気持ちが折れてしまってたなぁ。
加えて、親族からの「結婚式、大丈夫なの?」
大丈夫かどうかなんて私が一番知りたい。
一番悩んでいた2月頃は、緊急事態宣言が出るとかオリンピックが延期になるとかまだそこまで決まっていなくて(可能性としては出ていたけど)、私と同じ時期に式を挙げる花嫁さんたちもその時は開催の方向で進めている人が多かった、と思う。
だけどもちろん中止や延期にしている人もいたし、私たちも色々な可能性を考えて、きちんと向き合っていた。もう他人事ではない、当事者なのだ。
招待しているゲストには延期や中止になる可能性もあります、と都度伝えていたし、決まっていた演出を変える準備も進めていた。式場にも相談し、延期する場合の日取りや金額など色々なケースを想定して動いていた。
そこに、「大丈夫なの?」「高齢者も来るんだよ」「延期って言えたらいいのにね」の言葉たちがとどめを刺した。
ここまで言われちゃもう開催はできないでしょうと涙ながらに旦那に訴え、延期を決断するのであった…(つらかった…)
きっと、延期した事がつらかったのではなく、寄り添ってもらえなかったことがつらかったんだと思う。
延期しますのお詫び連絡を各所にし、頭の中はいったん空っぽになった。
そしてまた7月に同じことを繰り返すのだけど(笑)、こんなことなら思い切って最初から1年後とかに延期しておけとあの時の自分に言ってやりたい。
なにより、招待しているゲストを自分たちのせいで2回も振り回してしまったことに対する自責の念が一番大きい。
結局、最初に予定していた式の約1年後、来年の春に延期は決まったものの、どうなるかは正直わからない。だけど、もう延期は無い。もし来年になっても結婚式ができる状況じゃなければ、中止すると決めている。
私の考える「結婚式ができる状況」は、限りなく通常の結婚式に近い形のこと。マスク着用必須、とか、スピーチ禁止、とかではない。
もちろんこんなに世界を変えてしまった新型ウィルスなのだから、元の生活に戻ることはもうないのかもしれないけど、今よりも少し安全で安心な環境になっていたらいいなと思う。
7月の式の延期を決めてから、地道に集めていた結婚式関係の小物たちを一旦段ボールにまとめてクローゼットの奥にしまった。購入したベールは、もうくしゃくしゃになってしまったかもしれない。ドライフラワーも崩れてしまったかも。
いっぱい取り寄せた引き出物のカタログも全部捨てた。ドッグイヤーや付箋を貼ったまま。
来年の式に向けていったんリセットしようと思った。気持ちが途切れてしまったから、なんとかまた奮い立たせないと。
最後にお金の話をすると、
私たちの式場は、4月の延期を決断した時に、その時点での見積りの半額を支払っている。その後、最終的な支払いで残りの分を支払うという形になっているため、他の式場でいう『延期料』的なものは請求されていない。
つまり、支払いを2分割した、と思えばいい。
これは運が良かったと思う。延期するだけで何十パーセントも取られるところも多いみたい。
だけども、「自己都合として延期します」という契約書にサインをし、まだできるかわからない式のために半値を支払ったのだ。
半値なので約170万。平均的な収入の我が家にとっては結構な額である。いずれ支払うお金ではあるものの、予期せぬタイミングで貯金が削られていくというのは、精神的にはかなり堪えた。
また仕事がんばろ…って思うしかない。
幸い、旦那の仕事はコロナ関係なく忙しそうだし、私も、今後に向けての業務が少しずつ増えてきて、お給料もコロナ前と変わらず全額支給されている。収入面では今のところは心配なさそう。
今のうちに貯金して、海外旅行に行けるようになったら、贅沢なハネムーンに絶対行ってやる。
これが今の目標です。
長くなってしまったけど。自分の気持ちの整理のために。