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「ファンタスティック・フォー/超能力ユニット」ネタバレあらすじ感想

0,基本情報

2005年の作品

監督:ティム・ストーリー

時間:1時間45分


1,予告編


2,あらすじ

天才発明家であり宇宙飛行士であり、科学者でもあるリードは、人間の進化に多大な影響を与えたと考えられる宇宙嵐が地球に接近していることを突き止める。宇宙へ飛び、宇宙嵐の中心に迫れば、人間の遺伝子情報の秘密を突き止めて人類に貢献できるとして、彼は大学時代のライバルで、億万長者の実業家であるビクターに相談する。ビクターはそんなリードの研究を自分の功績にできるチャンスだと企み、リードの研究と実験に協力する。参加メンバーは、リードの元恋人のスー、彼女の弟のパイロットであるジョニー、リードの大学の同級生ベン、それにビクターとリードの5人だ。5人は宇宙ステーションへと飛び立つが、宇宙放射線の荒れ狂う雲の中に巻き込まれ、全員がその放射線を浴びてしまう! 宇宙放射線によりDNAが変化した5人は、自分の体に現れた特別な能力を意識する。リードは体がゴムのように伸縮自在になり、スーは自身や物体を透明化し、強力なバリアを発生させ、ジョニーは自らを発火させ、空を飛ぶ能力を得て、ベンは皮膚が岩のように固くなり、怪力男と変身する。4人はそんな特別な能力にとまどいながらも、たまたま遭遇した事故でその能力を使って人々を救い出し、彼らのパワーは世間から注目されることとなる。そして、いつしか"ファンタスティック・フォー"と呼ばれるようになっていた。一方、やはり宇宙放射線を浴びていたビクターは、多大な投資をした実験が失敗に終わり、投資家から返済を迫られる。また最愛のスーが再びリードと仲を深めていくのを見て、深い怒りと絶望感に襲われる。その怒りにより、ビクターに邪悪で強力なパワーが与えられ、恐るべき存在へと変身する。因縁によって結ばれた4人と1人が、善と悪に立場を分かち、今ここにスーパーバトルが始まった!

引用:TOWER RECORDS ONLINE


3,感想(ネタバレ有)

スパイダーマンのようにリブート味が強い「ファンタスティック・フォー」の2作目。ファンタスティック・フォーというヒーローチームの誕生までを描くので、(あらすじしか見ていないが)前作「ザ・ファンタスティック・フォー」との共通点が多いように思われる。


宇宙へ化学実験/調査に行ったメンバー一行は宇宙嵐に巻き込まれた結果、スーパーパワーを手に入れた。人命救助をした結果、一行は一躍人気者となるが、宇宙嵐を直に受け、スーパーパワーを得た一行はそれぞれ苦悩する。見た目が変わってしまったがために恋人に振られ、周りからの冷ややかな視線もあり、元に戻りたい者、手に入れたスーパーパワーで人気者になりたい者?実験の失敗から銀行からの融資が打ち切りになり、逆恨みからパワーを復讐に使う者など…宇宙嵐の事件から失敗続きだったビクターの暴走を止めるため、ファンタスティック・フォーが立ち上がり、最後には撃破する。


中盤の人命救助はヒーローだったが、ラストバトルは自己犠牲や確かな信念を持ったヒーローというよりかは「自分たちが標的だったから止めた」のであり、そこまでヒーロー像らしきものはみられなかった。今作はファンタスティック・フォーというヒーローチームの自己紹介映画であるように見えたので、次作以降、ヒーロー像が見られることを期待したい。


ファンタスティック・フォーは4人いるが、この中でスーパーパワー関連で行動していたのはジョニーとベンの2人、ベンは変わってしまった容姿に悩んでいたという、パワーと密接に関わる思いを抱えていたが、ジョニーは若者らしく目立ちたがり屋、リードとスーはなぜか恋愛に走ったため、「ヒーローやスーパーパワー持ち」の人間ドラマには興味が湧かなかった。珍しいパワーを持った超能力者が4人いるからこそパワー関連で葛藤やそれぞれの悩みを抱えており、それが最後には一つのチームとしてまとまるからこそ物語が盛り上がると思うのだが…(それを上手くやったのが同じMARVEL作品だと「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」だと考える)


敵の動機も逆恨み、良くも悪くもあるあるの理由だ。


私の理解/解釈力不足や見逃しもあるかもしれないが、MARVELのバトルやヒーロー像以外の魅力という点は、本作からは感じることができなかった。


現実離れした映像や演出はとても魅力的、MCUではキャプテン・アメリカとしてヒーローチームのリーダーを務めたクリス・エヴァンスが、本作では若者らしく自分を見せたがるという役を演じており、そのギャップに惹かれたと同時に、ハマり役だと感じた。


※余談

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」は盗人や暗殺者、家族を殺された者など社会の負け組が集まり、それぞれが様々な悩みを抱えながらも一つのチームとして団結し、未来の勝ち組、今まで歩めなかった明るい人生を歩むために立ち上がるストーリーである。メンバー同士でよく口論になるものの、それぞれが自分の境遇や思いを話し、「つらい過去を送った」という共通点からチームとしてまとまるまでに時間がしっかりと割かれており、キャラクターに感情移入するほど愛着が持て、応援したくなるようなストーリーになっている点が素晴らしい。

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