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『ファインディング・ドリー』感想
監督:アンドリュー・スタントン、アンガス・マクレーン
上映時間:1時間37分
前作『ファインディング・ニモ』でいいキャラしてたドリーのお話
前作を見ていなくても楽しめるが、見ているとマーリンの発言に深みが増す。
本作はノーマライゼーションについて述べている作品ではないだろうか。
・言われた事をすぐに忘れてしまうドリー
・子どもの前では明るく優しく振る舞うが、苦悩する両親
・認めてくれる者(マーリンやニモ、ディスティニー等)と、事情をよく知らず苛立ちを覚えてしまう者(中盤までのハンク等)の存在
・目がよくないディステニー※
・似たような言葉をかけられたシーンで断片的に思い出す点
決して魚の世界に限ったことではない。
これもまた、我々に問いを返す作品である。
確かに能力に差はあるし見た目も違う。
だが、広い目で見れば皆同じ『海の生物』である。それが事実だ。
みんな違ってみんないいという言葉があるように、違いを認め合えばいい世界になる。
できないことではなくて出来ることに目を向けてあげれば相手も幸せになる。
そのような事を監督は伝えたかったのではないだろうか。
この問題は一般人でも力になれるし、むしろ一人一人が意識を変えることでより良い社会は実現できる。
楽しむためにというよりかはこれからのより良き社会のために、まだ見ていない人に是非ともお勧めしたい。
前作同様、子どもにも見やすいキャラクターの魅力がありつつ、大人にも重要なメッセージを残していて、子どもありきではない究極のファミリー映画だった。
おまけ、東京ディズニーシーのポートディスカバリーにある海洋生物研究所ってこれだよね?見た目似ているか?
あと、生物を保護して最後には放すってことより研究が強調されすぎているような気もする。全体で統一したテーマコンセプトにするなら仕方ないのか?