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「レミーのおいしいレストラン」感想

監督:ブラッド・バード

上映時間:1時間52分


強く感じたこと:映画産業とその取り巻き(批評家)に対する挑戦?




ざっくりまとめると


①ディズニー、ピクサーがこれまで描き続けてきた「願う/努力すれば誰でも何にでもなれる」というメッセージをアップデートした

②クリエイターと評価の関係について


がこの映画である。




①について、グストーの「誰でも名シェフ」という言葉はこれまで同じようなメッセージを持ったディズニー映画に例えられると私は思う。

願えば必ず叶うとは言わないが叶う可能性は等しく存在する。(他のディズニー映画も見てご覧なさい)と言われているかのよう。


王道のストーリーの中で、垣根や立場を越えた友・恋愛や、現実と理想の両立を見せられている際は料理にスパイスを加えられているように感じ、とても鮮やかだった。



②について、評論家ではないが、私もイーゴ同様、これまで様々な作品に対していい悪いの感想・評価を発信してきた。


全く気に入らない作品はとことん叩いたこともある。


だが、イーゴの言葉が事実なのだ。


感想を述べたり評価を下す私は受動的。

映画などを作り出すクリエイターは能動的で、常に冒険をしている。

できたものを見て短時間で感想を述べ、善し悪しを言う私より、長い時間をかけて、想像力を働かせて作り上げた努力の結晶の方が何百倍も勝るのだ。



これからもたくさんの作品に触れていくが、私の好き嫌い/合う合わないはあるはずなので、好きではない作品を観賞した際は苦い言葉も発信すると思う。


正直、この作品もにも納得できない部分はあった。


だが、私が見ているのは表面上で、その裏には絶え間ない努力が積み重ねなれている事実とそれに対するリスペクトはいつまでも忘れないでいたい。


このメッセージを伝えるにあたって、料理という題材はよくかみ合っていた。



料理人を目指すものたちよ。頑張れ。


おまけ:ラタトゥイユ食べたいけどトマトあるから食べられない。悲しい。

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