
生活は続く/昨日のこと
8/8(木)
普通の1日がはじまった。
もう電話に怯える必要はないし、
病院に駆けつける必要もない。
彼を見送って、
洗濯、掃除、植物に水をあげて、
朝ごはんを食べた。

いつものオートミールパンケーキ。
昨日のお昼11時。
「心臓が弱くなってきているから今すぐにきて欲しい」と病院から連絡があった。
お昼過ぎにはみんな集まって、
声をかけたり手や足をさすったりした。
反応はない。
一昨日もあまり反応はなかったけれど、
本当になにも反応がない。
手足がすごく冷たい。
看護師さんがモニターの数字の説明をしてくれて、心拍数は通常の半分以下で、
呼吸もとても弱いとわかった。
「これから呼吸がたまにとまるようになって、
だんだん回数が増えてきます」
と言われた。
祖母も家族も無理な延命を希望していない。
ただ、静かに見守ることしかできない。
口の中にたくさん痰が溜まってしまっていることに気づいて、
看護師さんにとってもらった。
びっくりするくらいたくさん痰が出てきたけれど、祖母は咳き込むことも呻くこともなかった。
痰が全部出たら、
呼吸が楽になって少し回復するかも。
単身赴任中のおじさんがあと数時間で帰ってくる。どうかそれまで、待ってて。
そう思ったけれど、
痰を取り終えるのとほぼ同時に
心拍数が0になった。
みんなでたくさん声をかけたけれど、
心拍数は変わらない。
しばらくすると先生が来て、
「14:15です」とおっしゃった。
(ご臨終ですとは言わないんだな〜って後になってふと思った。)
それからは葬儀屋さんや住んでいたホームへの連絡、入院荷物の整理、今後の予定の確認などをバタバタとして、
最後に祖母に挨拶をして、
病院を出た。
母を一人にしておけないから、
彼と3人で私達の家に帰った。
彼と私は母を安心させるために
「普段通りに明るく過ごす」ことにして、
アイスとポップコーンとポテチを食べながら
アニポケを観ていた。
ポケモンはいつも通り可愛くて、
ストーリーも面白かった。
私の感性は、普段と変わらなかった。
母はソファに横たわって目をつぶって、
時々泣いていた。
父を迎えに来てもらって、母は帰った。
彼と二人になっても私は普段の私のままで、
全然泣かなかった。
病院ではたくさん泣いたけれど、
祖母はまだホームで暮らしているように思える。
父方の祖母に報告と、
葬儀で必要なバックなどをネットで買ったけれど、間に合わないかもしれないから貸して欲しいと伝えた時も平常心だった。
一晩明けてこの文章を書いている今も、
平常心だ。
今日は歯医者の予約があるし、
トイレットペーパーや卵の買い出しに行く必要がある。
必要な連絡や手続きは全て叔父がやってくれるから心配ない。
『赤毛のアン』でアンは親であり親友のマシューが亡くなった時、悲しいのに普通にお腹が空いたり、だんだん愉しいことは愉しいと思えるようになっていくことに罪悪感を覚えて苦しんでいた。
私は、いま何も感じていない。
アホみたいにぽかんとしている。
葬儀を終えたら実感が湧くだろうか。
元気な祖母に最後にあったのは、
彼を紹介した時だった。
元気な姿を母と一緒に見ることができて、
喜ばせることができてよかった。
いい最期だったと思う。
たくさん病気をしてきて、
大きな手術で何度も「覚悟してください」
と言われても乗り越えてきた。
83歳、とてもがんばってくれた。
祖母は私をたくさん愛してくれたし、
学費や教習所のお金の援助もしてくれた。
おかげで私は中学から大学まで私立に通うことができた。
ホームの棚には、
私の大学の卒業式の写真を飾ってくれていた。
ウエディングドレス姿を見せられなかったことだけが心残り。アクセサリー類を貰えることになっているから、何か一つ、身につけて写真に収めたい。
🕛12:00
数珠を買った。

店員さんが教えてくれるまで、
袋が必要なんて知らなかった。
お葬式のマナーとか、なんにも知らない。
知りたくないけど知っていかなければならない。
🕙22:00
朝の薬を飲み忘れていたことに気づいた。
薬箱を見るまで全く気づかなかった。
疼痛も、メンタルも全く問題なかった。
今が排卵前の一番いいコンディションとはいえ
この状況でこれはすごい、大成長だ。
嬉しい。
ここ数日はいつものルーティーンが乱れて、
やめていたカフェインを摂ったりお菓子を食べたりしていたから、排卵期からまた体調が落ちないか心配だ。
ちょうど、排卵予想日がお通夜と重なっている。
体調不良なんかに振り回されたくない。
しっかりして、私の身体。
数日前から鮮血の不正出血があるし、
目の周りが痒い(免疫が落ちた時によくなる)
心は平穏なのに、
ストレスにすぐに反応する身体が憎い。
ご飯🍚
朝:オートミールパンケーキ
おやつ:スイカバーのメロン
昼:オートミール卵雑炊
夜:ジャージャー麺(冷凍)
運動🏃♀️
午前中:買い物で1万歩歩く
夜:スクワット30回・自転車40分