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もう1人産まないの?

中2の息子がいる。一人っ子の息子。
思春期に真っ只中とはいえ、甘やかしているせいか、
口も聞いてくれるし、学校の話もよくしてくれる。
成績は下の中。下の下まで紙一重。
先日、五木のテスト返却が。
結果を見た主人が怒ると反抗的な態度に。
その態度に主人がまた怒る。
それを見た私も嫌な気分…

正直、彼は勉強ができるタイプではないし、
ワタシが見たところ、あまりできるようにもならないと思う。
とはいえ、学校の勉強は学生であるからにはある程度しないといけない。
せめて、中の中で頼みます。
もう部活を頑張るしかないと思うんだけど…

はなしはズレたが、一人っ子の息子。
息子を産んで間もなく14年だが、
これまでに300回言われたのが

「もう1人産まないの?」

いつもこう応える。

「うん、もういらない。」

相手に悪意は全くないし、一人っ子と聞くと
定型文のように口から発動してるのだろう。
特に言われたワタシも嫌な気持ちにもなっていない。
しかし毎回同じことを応えるのが面倒だとは思う。
14年も経つと、立板に水のように、
300回言ったセリフが出てくるけれど。
みんな大して興味もないだろうに聞くんだろうなぁ。

なぜ1人しか産まなかったか。
ワタシの中での応えは明確。

「欲しくならなかったから。」

まだ子供を産んですぐ、予想以上に手間取っていた
出産と子育て開始直後、誰かに言われた言葉がある。

「欲しくなったらつくり時。」

そう簡単につくるもんでもないが、
そんなもんかー、今はまだ思わないけど、
そんな日が来るんだろうなーと妙に納得した。

しかしワタシには来なかった。
そして少しずつ子供の手が離れて、
少しずつ自由を手にするごとに、
「もう1人でお腹いっぱい」が優っていった。

息子のためには兄弟がいた方がよかったかもしれない。
だけど自分がいらなかった。
結局ワタシは自分を優先しているのだろう。
全く後悔はないけれど。

41のワタシに、
「もう1人産まないの?」
の次に言われる言葉。

「まだまだ産めるよ」

なんだかこれはちょっとイラッとする。

大きなお世話じゃ。
だれが育てると思ってんねん。

体はデカいがまだまだかわいい息子が、
今日もお腹を空かせて帰ってくる。

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