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【実話】心がキュッとするクリスマスの思い出

 私は今、山下達郎さんのクリスマス・イブを聴きながら文字を打っています。桜も散り夏に近づいているというのにクリスマスのことを話そうと思います。

 昨日寝る前にスマホを見ていたら、ふと冬にアルバイトをしていた時のプレリストを見つけて、みるとクリスマスの曲が多くその中で山下達郎さんのクリスマス・イブがあり、聴いてみるとクリスマスにアルバイトのことを思い出し胸が締め付けられる感覚になりました。

 そしてアルバイトのことを思い出しました。

 車でバイト先に向かう時の雪景色と控えめなイルミネーション、車内にはクリスマス・イブが流れていました。私はクリスマスに友達と家でパーティーをする予定だったのでとてもワクワクしていたのです。向かう途中で同じバイト先の女の子を乗せて、寒かった車内がだんだんあったかくなっていくのを感じていました。

 私は田舎のショッピングモールでアルバイトをしていたのですが、クリスマス前は準備で大忙しです。サンタさんと同じくらいに。店内にはきよしこの夜をはじめとするクリスマスソングが流れています。そんな中ショッピングモールに入ってくるお客さんたちは暖かそうなマフラーをしてブーツを履いてやってきます。

 私はクリスマスの商品を並べる仕事をしていました。お菓子がたくさん入った長靴、流行っているアニメのプレゼントボックスなどどれも子供が喜びそうなものばかり。お客さんがプレゼントをカゴに入れているのをみると「子供へのプレゼントかな?」ととても微笑ましく心があったかくなります。

 そして10時でバイトは終わります。10時になる少し前には「蛍の光」が流れて帰る支度をします。

 行きで乗せた女の子もいなければ街のイルミネーションは消えていました。

 そんな空気を思い出して一人、胸が締め付けられた夜でした。

 

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