閉店日のシャノアール。最後に支払いをしたのはぼくちんです!

①京都の由緒あるライブハウス磔磔の価値を一年に一度下げる漢。涌井慎さんの趣味は、オープンしたてのお店の一人目の客になること。

②打ち合わせや、資料読みなどによく使っていた喫茶店シャノアール早稲田店が閉店する。

さて、この二つから、ぼくちんが連想したことはなんでしょう。

そうです。閉店するシャノアールの最後のお客になることです。

けど、最後のお客とはなんでしょう。

①最後に入店する。②最後に支払いをする③最後に店を出る。

よくわからないので、とりあえず、閉店日の夕方シャノアールに行ってみました。

閉店は本日18時。と、入り口に貼ってあります。16時半ぐらいに店に着きましたが、なんと行列で入れない。みんな、最後だからさよならを言いに来ているようだ。なんとか、17時ぐらいに店に入って、座れました。

ここでいい事件が発生。注文したキャラメルオーレが混雑のため、全く来ない。これを理由に18時まで居座れる。

この喫茶店で読んで泣いた本、思いついたアイデア、数々の打ち合わせ、さまざまな思い出が頭の中をぐるぐる回る。

打ち合わせは、嬉しい話を聞かされたこともあれば、社内のトラブルに巻き込まれ、いい加減にしてくれよと嘆いたことも。ああ、思い出いっぱいシャノアール。

きっと、この店でふられた人、プロポーズして成功した人、運命の分岐点を味わった人、いっぱいいるんだろうな。

18時になると、「ほたるの光」が流れ出す。お客さんが少しずつ立ち上がり、レジにむかう。たばこが吸えればいいなと思った。たばこを吸ってると、待っているのが自然になる。ぼくちんは焼肉の煙以外はダメなんです。

お客さんがだらだらと退店していき、ぼくはある女性が気になりだした。立派な一眼レフカメラで店内を撮っている女性。この人は最後の最後まで、店内に残り続ける気がした。

お客は、ほとんどいなくなり、この女性がレジで支払いをし、次にぼくがした。後ろにも、店にもお客はだれもいなかった。

最後に支払ったのはぼく!ここで、もう一つ野心が芽生えた。

最後にこの店を出たくなった。

カメラを持つ女性がドアにむかったので、ぼくは後ろについた。

これで、最後にこの店を出るのもぼく!

しかし。

カメラを持つ女性は急に方向を変え、機材が入る大きなバッグをとりに、自分が座っていた場所に一度もどってしまった。

さすがのぼくもここでわざとらしく、くつのひもを結ぶとかはできず、店を出た。

というわけで、支払いをしたのはぼくが一番最後だったけど、店を出たのは最後から二番目になりました。

でね、一番気になったのはね。

閉店になると、お客さんてたくさんくるんだね。世の中は皮肉でいっぱい、おっぱいがいっぱいって歌がむかしあった。

注。涌井慎さんが次に磔磔の価値を下げるのは2月17日。涌井大宴会ってのがあります。

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