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空色

1番最初に空の色が綺麗だなと思ったのは、中学1年生の時に見た夕焼けでした。
中学校の三階の西側にある音楽室で、私は吹奏楽部の活動をしていました。
私の楽器はパーカッション(打楽器全般)で、合奏の時は窓際が定位置で、外の景色を見やすかったんです。

小学生の時は、暗くなる前に帰ったり、習い事で屋内にいて気づけば外はもう暗かったりで、空が暗くなっていく過程をまじまじと見る機会がありませんでした。
その時間帯に建物の三階にいることもそれまでは無かったので、視点が上がって遠くまで見渡すことができました。

吹奏楽部で打楽器をしたことがある人はわかると思うんですけど、打楽器パートって曲によっては音を出さない休みの部分が結構多かったり、特に1年生の時は比較的出番の少ない楽器を割り振られたりもして、ここだけの話、合奏中に眠くなることもありました。

そんな時に、大きな楽器(その時は銅鑼)の影に隠れて窓の外を見ていました。

合奏は、大抵18時から始まりました。
春から夏は合奏が始まってちょうど眠気が来る頃に、綺麗な夕焼けを見ることができました。
でも衝撃を受けたのは秋です。
ちょうど日の入りが18時ごろになる時期、合奏が始まって数分後に、ものすごく綺麗な夕焼けが見えまして…秋は夕暮れとはよく言ったものだなと思いました。

その時に見た夕焼けは、このブログの写真に上げているような、深みのあるオレンジ色でした。


一方、最近見た空の色で、1番綺麗だと思ったのは、2020年の夏至の日に江の島の海で見た夕日です。

一般的に、夕日の色はオレンジ色に近い色とされていて、演劇の照明で夕日を表現するときにも、そのように表現されることが多くあります。

ただ、現実では、空気の中にどれだけ水分があるかによって、見える色が変わるみたいです。

その時に見れたのは、幻想的なピンク色に近い空でした。
(湿度が高くてこのようになったらしいです。)

江の島の展望台から見た
日が沈む直前の空


江の島の展望台から見た夕焼け

きっとこれを創作の中でそのまま表現すると、夕日というよりはファンタジーのような、幻想的な印象を受けるかもしれません。
でも現実の夕日でこの色が見られたことが、とっても貴重な気がして、行ったかいがあったなぁと思いました。

空の色は、その変化の過程も含めて、今も昔も大好きです。
特にピンク色の夕焼けはあまり見られる機会が多くない気がしているので、また見たいです。



おわり!



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劇団トキワ第3回公演
6月25日(土) 26日(日)
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