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『お尻から冷える~』№195【2分で読める】日々の暮らしにクスっとエッセイ

寒さが本格的になってきたある日、中1の娘の学校行事、合唱祭に参加した。
「ちょっと前に同じ場所でイベントがあったときは、デッカイストーブがあったよね」
と、安心しきっていたワタクシ。
ところが今回、デッカイストーブは保護者席からはるか遠くに設置され、椅子に座った途端に我慢大会が開始された。
「お尻から冷える~」
木製の椅子はいつまでたったも温まらず、どんどん奪われていく体温。温かい飲み物を持っていても飲食禁止エリアでは役に立たず。ひざ掛け、折り畳み座布団を準備しなかったことを120%後悔した。

そんな中
「え? そんなに寒いの? 俺はそこそこ快適なんだけど」
わが家の白熊と揶揄されるゆえんはこの辺り、生息地域が違い過ぎる。

そのダンナがカバンの中をゴソゴソし、何かを探してくれている様子。
おおっ、そのムダにパンパンのカバンから何かいいものが出てくるの? もしや「お嬢さん、これをどうぞ」なんて、女子が夢見るアレをしてくれるつもり?

ところが散々ウキウキしながら待った後、ダンナから聞こえてきたのはこんなセリフ。
「ごめーん何もなーい! いつも入れているはずのタオルも洗濯中~」
思ったんと全然違ーう。その洗濯もワタクシがしました~!

期待していたばっかりに自分のミニミニタオルを自分で敷くというむなしさは、より一層深く寒い。

娘から「雪だるまになるかと思った」というくらいの極寒の地で行われた合唱祭。ワタクシあやうく人生初の「尻かぜ」を引くところだった。


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まいまいまま(mymymama)
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