2分で読める子育てエッセイ№483『旅行の醍醐味だよね?と思っていたけど』
先日、ワタクシの両親と家族、6人で旅をした。
HPで宿を探している時に目についた
「美食少量」
え~。足らないよりは普通がいいよね?と思ってスルーしていた。
旅行当日夕飯のお品書きを見ると どれもとっても美味しそう。
小2の息子は、自分で食べたい物をだけをマイペースでモグモグ。
小5の娘は、珍しい物をひとつづつ確かめるようにゆっくりと。
大人は、勿体ないので、何とかお腹にしまおうと必死な感じが否めない。
それが裏目に出て、料理が半分ちょっと運ばれてきた頃には、
「この後の料理、明日の昼の弁当にして貰えますか?」
と言いたくなった。
さらに次の日、息子が人生初となる「イチゴ狩り」に行った時の事。
農場の方の
「30分食べ放題で~す」
の言葉に再び食い気に火が付いた。
「大きい艶々のイチゴを採った~」
とみんなで自慢しあってムシャムシャ食べ始める。
長い長いイチゴの棚の半分くらい食べ歩いた頃には、そこそこおなか一杯。
残り時間10分。もうすっかり飽きた息子が、チョロチョロし始め帰ろうと言い始める。
え~。まだ時間あるよ~。
「もうこれで最後の1個にする!君に決めた!」
と、その後、同じセリフを20回は言ったと思う。
人生で初めて、イチゴでお腹いっぱいという体験をした。
その後、娘にこう言われた。
「みんな昨日から3回も『食べ疲れた~』って言ってるよね。夕飯、朝のバイキング、イチゴ! 旅行って、ずっと食べるんだね~」
と言っている娘も昨日、アイスを1日で3個食べていたじゃーん。
でもその後、娘は自分の食べる量をしっかり調整し始めた。立派!
それに引き替え、小5を数回出来るほどの年を重ねていると言うのに、未だに「もう食べられな~い!」を繰り返しているワタクシ。
とどめに、息子のまっすぐな目でこう言われた。
「お母さん・・・太った?ちょっと食べる量を少なくした方がいいよ」
・・・返す言葉もございません。
旅行は人生を豊かにしてくれる。
そこでフッとよぎった「美食少量」
少量がいい年齢になったのかなと気が付いた。
懲りずに食べ物の話ばかりしている辺りが、次に生かされないフラグの予感。