２分で読める子育てエッセイ№168『入学前準備の記憶をたどる。そんな大げさな』

ある朝、あまりお話をした事がないご近所の方に、ごみ捨てのタイミングで声を掛けられた。

『うちの孫が来年一年生になの。お宅の息子さんと１才違いよね？』
と。珍しいなと思いつつ

『これから、ランドセルを選ぶのが楽しみですね』
と返事して、バイバイするつもりだった。が、

『ランドセルっていつ頃買ったの？』
と、話が続く。なんだか懐かし～と思いながら足を止めた。

『息子は、まだ色の好みがあれこれ変わっていたので、年末に買ったけれど、すでに現品しかなくて。お孫さんはいかがですか？』
と、伺うと　

『男の子は黒だと思っていたら、最近は色々あるのね。うちの孫は何か好きなのかしら？』
と、とても嬉しそうだった。

『上の娘の時は、「早くから買っておかないと人気色無くなるよってアドバイスされて」購入したのは秋くらい。三回は下見したかな・・・』

と、伝えるととても驚かれた。

『軽さとか、フィット感とか言ってるとなかなか決まらなくて』
と付け加えた。

気になるところは、みな一緒。

ランドセルを買うにしても、時期とか色とか大きさとか

その他にも・・・

ひらがなは入学前に覚えたか？
習い事は何をやっているか？
何時ごろまで学校はあるのか
働くお母さんの家では、帰宅後子供達はどうしているのか？
学習机は購入したか？

などなど

ひとしきりおしゃべりすると、とてもいい顔されて
『また、色々教えてね！！』
と帰って行かれた。

『私も同じ質問を先輩ママにしたな～』
と、ちょっぴり懐かしくなった。いい気分で帰宅したら、待ちくたびれただんなが・・・。

これから、さらにだんなと朝のお散歩。
『十分もうしゃべったので、今日は黙っています。』

な、訳なく　またしっかり　しゃべってきた。

え？何をしゃべったか？
あれ？・・・覚えていない。
どうせまたしょうもないバカ話。
なんだろうこの差は・・・