12球団平成以降ベストメンバー(DeNAベイスターズ)
平成ベストメンバー5回目の球団は「DeNAベイスターズ」
早速選考結果を発表していきます。
野手
野手陣の打撃能力だけ見ると前回の広島、前々回のヤクルトにも引けを取らないメンバーとなった。
マシンガン打線として日本一を果たした1998年のメンバーと野手の活躍だけはすごかったTBS時代の末期のメンバーが中心となっている。
意外にも今回の企画初である唯一となるスタメン全員3割を記録した。
切り込み隊長の石井、首位打者獲得経験のある鈴木/内川/金城、40本塁打をマークした村田/筒香/多村、そして歴代2位の打点をマークしたローズとつながりと一発を兼ね備えた非常に攻撃的なラインナップとなっている。
控えにも一発のあるロペス/ソト、首位打者獲得経験のある佐野/宮崎/パチョレックと隙がない。
あえて弱点を上げるとすれば、控え捕手の層の薄さと総力のある選手が限られている点だろうか。
2000年代の相川以降、正捕手不足が続いており、黒羽根/高城/戸柱/嶺井/伊藤とドングリの背比べが続いている状況だ。
総力に関しても2けた盗塁を記録しているのが、3人しかおらず他球団と比べると見劣りしておる点は否めない。
総評としては、打撃能力に特化した攻撃的な野手陣と言えるだろう。
投手
優れた野手陣とそれに反比例するかのような投手陣という、ヤクルトに近い構成となったが、先発陣の層の薄さは想像以上だった。
球団を代表するエースの三浦、90年代を支えた野村、現在のDeNAのエース今永と、3本柱はそろっているが、それに続く投手の候補すらいないという状況である。
そもそも2000年代で2けた勝利を挙げた投手は7人だけで、複数回達成しているのは三浦/門倉の2人という惨状だ。
やはりTBS末期の万年最下位時代において、エースはおろかローテピッチャーすら中々育たなかったのが響いている。
このあたりは、DeNAに親会社が変わり、万年最下位から変革した近年の投手の成長に期待したい。
貧弱な先発陣と比較して、中継陣には他球団にも負けないメンツが揃っている。
(この点もヤクルトに似ている・・・)
山﨑/山口/クルーンといった歴代のクローザーや守護神として大魔神佐々木も控えている。
強力だ野手陣/中継陣で不安が残る先発陣をどこまでカバーできるかがポイントになるだろう。
総評
チームの構成/長所/短所は前々回のヤクルトと非常によく似た結果となった。
ただ、90年代に競合時代を築いたヤクルトに比べ、Bクラスが長期間続いたDeNAは時代背景を加味すると十分に検討していると言えるだろう。
親会社がDeNAに代わってからは、CSに進出する機会も増えており、投打ともに新たにチームの核になるような選手の排出も続いている。
将来性の観点だけで言えば、今まで紹介した球団の中でも随一だろう。
今後このメンバー入りが期待される選手として、
投手:大貫/伊勢/エスコバー
野手:牧/森
あたりをあげたい。
5回目の投稿は以上となります。
今後も毎週日曜に発信していきたいと思います。
次回は、セリーグラスト 中日ドラゴンズを予定しています。