2022/10/24 試合雑感
今日は両リーグの優勝決定シリーズ1試合分、書いていきます。
NYY-HOU戦
HOUがスイープでアメリカンリーグ2連覇を果たした。
これでアストロズは直近6年で4度目のワールドシリーズ進出となる。
試合は序盤からヤンキースにリードを許す苦しい展開だが、ここまで幾度となく逆転勝利を収めてきたアストロズにとって、3点のビハインドは苦にならない点差だったようだ。
4回に今シリーズMVPに輝いたPenaの同点3ランが飛び出すと、そのままGurrielのタイムリーで勝ち越しまで結びつけた。
その後はヤンキースに逆転されるが、7回にAlvarez/Bregmanの連続タイムリーで再逆転。
この虎の子1点をAbreu/Montero/Presslyがランナーを1人も出すことなく守り切り、4連勝でワールドシリーズ進出を決めた。
投打ともに隙のないパフォーマンスでマリナーズ戦からの7連勝も納得の内容だ。
一方、敗れたヤンキースはこのシリーズ全く良いところなく、13年ぶりの世界一を果たせずシーズンエンドとなった。
この試合も試合序盤に3点先制するまでは良かったが、先発Cortesの緊急降板も重なり、あっさり逆転されてしまう。
それでもプレーオフ絶好調のBaderの1発で再度リードを奪うものの、エラーも絡み再逆転を許す。
7回以降の攻撃は反撃の芽すら感じられずに、9者連続凡退でゲームセット。
Judge/Stanton/Torres/Donaldoson/Cabreraといった主力が軒並み打率1割台 or それ以下であれば、いくら投手が好投しようが、他の選手が打とうが勝てないだろう。
この結果を受けて、Judgeの来年の去就はどうなるのか、別の意味で注目である。
PHI-SD戦
アメリカンリーグのHOUに続き、ナショナルリーグもフィリーズが逆転勝ちでワールドシリーズ進出を決めた。
プレーオフ進出チームの中で最下位の第6シードからのワールドシリーズ進出はまさに下剋上と言っても過言ではないだろう。
試合は3回にHoskinsがプレーオフ5本目のホームランで、2点を先制した。
直後に1点を失い、7回にタイムリーと暴投で逆転を許すが、8回裏主砲Harperが逆転2ランで試合をひっくり返し、そのまま逆転勝ちでナショナルリーグ制覇を果たした。
HarperもHoskinsに引き続き、プレーオフ5本目のホームランとなり、プレーオフの成績は打率.419 OPS1.351と破格の成績を収めている。
この成績で見事今シリーズMVPに輝いた。
敗れたパドレスはエースのDarvishが先発、必勝態勢で挑んだ。
序盤に2点のリードを許すも、すぐにSotoのホームランで1点差に追い上げる。
7回にはBellのタイムリーと相手の冒頭で逆転に成功。
このまま逃げ切りを図るため、Suarezを投入した。
7回の無死2塁のピンチを無失点で抑え、まさかの回跨ぎで8回のマウンドに。
結果として、Harperの逆転2ランを被弾し、この継投策は失敗となった。
思えば、今シーズンの開幕戦もDarvishが先発し好投するも、後を受けたSuarezが逆転を許し敗戦投手という結果だった。
シーズン最初の試合と最後の試合がまさかここまで似たような展開になるとは、偶然だとしても恐ろしい。
これド今シーズンのワールドシリーズ進出チームはアストロズとフィリーズとなった。
アストロズが勝てば2017年以来の世界一。
フィリーズが勝てば2008年以来の世界一。
どちらが世界一の栄冠を手にするのか、非常に楽しみである。
本日はこれまで。