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The Smiths 『Hatful Of Hollow』

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🎧 The Smiths『Hatful Of Hollow』

「どんなの聴いてるんですか?」

「一番好きな映画は?」と並ぶ誰もが答えに窮する質問。
趣味が合いそうにない人なら「洋楽ですね」、合いそうな人なら「スミスです」と答えるようにしている。好きなアーティストはたくさんいるがThe Smithsは別格だ。

初めて出会ったのはAMラジオ「全英トップ20」だった。
音楽評論家の大貫憲章さんと今泉恵子さん(通称スヌーピー)がDJをしていた番組を受験勉強をしながら聴いていた。70年代後半のパンクムーヴメントから80年に入りスカとポストパンクに移り変わっていった時代で、The Smiths、The Cure、Echo & The Bunnymen、Southern Death Cult、Toydolls、Icicle Works、Jesus & Mary Chain、Cocteau Twins、The Specials、Madness、などそうそうたるバンドが登場した時代だった。その番組の中でイギリス人女性が現地からインディーズチャートを読み上げる(当時は電話)コーナーがあり、デビュー曲の「What Difference Does It Make」を聴いた。正直特に衝撃はなくAMラジオなので音質もよく分からなかったが、それからしばらくしてNHK-FMで改めて聴いた時から虜になった。シンプルでカッコいい音にシニカルな歌詞、「このボーカル相当ひねくれとるな」それが好きになった理由だった。
”So what difference does it make?” (それがどないしたん?)
実は同性愛への偏見に対する歌詞ではないかと言われているが定かではない。

店舗には多くのCDが並んでいる日本でもファンの多いThe Smithsだが、実はオリジナルスタジオアルバムは4枚しかリリースしていない。『The Smiths』『Meat Is Murder』『Queen Is Dead』そして『Strangeways, Here We Come』、それ以外はライブ、ベスト、コンピレーションでそれがやたらと多い。未発表曲やアルバム未収録のシングルなど、まんまとつられてほとんどを買ってしまった。今でもTowerRecordに行くと新しいのが出てないか見てしまう。

スタジオアルバム以外では、John Peel SessionなどのスタジオライブとシングルのAB面が入った『Hatful Of Hollow』がオススメ。既出の曲のスタジオライブはライブバンドしての実力の高さがうかがえる。個人的にも好きな曲が目白押し、特にアルバム未収録にも関わらずバンドを代表する曲として人気の高い「William,It Was Really Nothing」「Heaven Knows I’m Miserable Now」「Please Please Please Let Me Get What I Want」が聴けるのは嬉しい。また、私のいちばん好きな曲「How Soon Is Now?」がシングルのB面としてリリースされていたのが驚いた。ちなみにデビューアルバムの次にこのアルバムをリリースしているが、一体どういう展開なんだと思う。

とにかく音と歌詞が素晴らしいのがThe Smiths。オススメの歌詞サイト:「りりっくりすと」さんを見ながら4枚のスタジオアルバムも是非全部聴いてほしい。ただ、YouTubeでビデオを見るのはやめて欲しい。なぜならどうしようもなくダサいから。

The SmithsはMy Favorite Bandなのでまた書きます。

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