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2024.04.09 罪の声 塩田 武士
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著者: 塩田 武士
ナレーター: 三好 翼
再生時間: 14 時間 5 分
リンク
母
総合評価(10段階):8
読み応え:★★★★☆
設定:★★★★☆
感動:★★★★☆
オリジナル指標「バカすぎる大人への憤り」:★★★★★
コメント:子育てがスタートした頃の事件がベースの作品。
全神経を子育てに向けていたので『大変な事件が起きた』程度に受け止めていた。
ところが、兄3歳、弟1才から関西での生活が始まっただけに景色も想像できて、実際こうだったのかもと錯覚しそうになりつつ興味深く読んだ。
何の責任も無い子供が、親の状況の変化により過酷な人生を送る事になのは辛すぎる。
しかし、実際その様な人生を送ることを強いられた子供は現実に居るのだろうと思うと憤りを覚える。
ついつい母親目線で受け止めてしまうな。
兄
総合評価(10段階):6
読み応え:★★★★★
設定:★★★★★
感動:★★★★★
オリジナル指標「グリ森度」:★★★★★
コメント:めちゃくちゃグリ森なので、物語とは思えないリアリティ具合を「すごいリアリティ!」と評価するのは違うのではないかと思いながら読んだ。
いや、別に文句は無いんですけどね。
普通に面白く読めるし。
でも日本中の昭和生まれの読者が(グリ森やん。。。)って思いながら読むんじゃないか?
特に僕みたいなグリ森の概要しか知らない奴は、著者の完全オリジナルの部分までグリ森だと思って読んでしまうでしょ。
まぁグリ森って言いたいだけなんですけど。
有名作家の翻訳とか、有名歌手のカバーアルバムとか、有名漫画家のオマージュとは違い、ムズムズした。
弟
総合評価(10段階):4
読み応え:★★★☆☆
設定:★★★☆☆
感動:★☆☆☆☆
オリジナル指標「やるせなさ」:★☆☆☆☆
コメント:”この作者の一番面白い作品はこの作品ではない。この作品は出版社からの「グリコ森永事件をモチーフに映画化も視野に入れたスケールで書いてください」という無茶振りに、作者が限られた時間の中で書き上げた作品なのである。”という勝手な想像が膨らむ作品だった(作者の小説を読むのはこれが初めてです)。
事実に基づいているなら文句ないが、都合が良い展開、設定が多く、ストーリーにのめり込めなかった。登場人物の誰にも感情移入ができず、つまらなくはないが自分にハマってない物語を読んでいる感覚が最後まで続いた。
前述の想像はあくまで私の個人的な仮定であるが、同作者の別の作品を是非読んでみたい。
テーラーと新聞記者の物語が並行に進み、後に交わる設定はとても良かった。
▼指標解説:★☆☆☆☆<★★★★★
読み応え: 読みやすい<読み応えあり
設定:定番 < 独創的
感動:快適 < ストレス高い
オリジナル:読者が独自の指標を毎回提示する
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母が以下弟の提案に決定。
兄:歌われなかった海賊へ
弟:成瀬は天下を取りにいく こっち!