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元坂道研修生1周年記念祭 顛末記～15人とその仲間達～

月見里(やまなし)

■　始めに

2020年2月16日。
坂道研修生15人が、乃木坂46、欅坂46、日向坂46のどのグループに所属するのかが発表された。

それから1年後。

配属1周年を迎えた元坂道研修生と、彼女たちを応援する人々に訪れた、ちょっとした奇跡についてまとめてみたい。

■　始まりはいつも黄色

2021年2月1日。

こんなツイートがTLに投下された。

お察しの通り、かまぺこさんである。

坂道研修生界隈、特に佐藤璃果ちゃん周りのことは大体においてこの人を中心にして起こるといっても過言ではない（過言である）。

ただ、このツイートが投稿されたのは2/1。

内容に賛同した我々も、何ならかまぺこさん自身も失念していたことがあった。

すなわち、「メッセージの投稿期限」である。

0時からメッセージを掲示する関係上、メッセージの投稿期限は前々日いっぱい。

つまり、2/16 0:00～　の時間帯にメッセージを表示させたいなら、〆切りは　2/14 23:59までということだ。

界隈の面々はその事実を正確に認識しないまま、2/14を迎えてしまうことになる。


■　目黒蓮くんありがとう

2/14、バレンタインデー。

ちょうどこの日は、乃木坂46 26枚目シングル発売に伴う、オンライントーク会「ミート＆グリート」、通称ミーグリの開催日であった。

乃木坂ファンはこの日もメンバーと語らうひと時を堪能し、反芻し、レポを投稿し、それを読み、感想を述べ、各々至福の時間を過ごしていた。

※数々の素晴らしいレポについては、「#後でまた読みたいミーグリレポ」というタグで引用RTさせていただいているので、興味ある方はご覧いただければ幸いである。


そして、その夜。

とあるSHOWROOM配信が行われた。

予め断っておくが、自分はこの配信には参加できていない。なので、この後の展開は伝聞と想像によるものであることをご了承いただきたい。

この日の配信は、ミーグリ直後ということもあり、テンション高めのやり取りが展開されたことは想像に難くない。

そんな中、件の「配属1周年記念企画」の話題も出され、メッセージ募集する段になって、例の疑問が再認識される。

「これ、いつが〆切りだ？？」

配信者であるリョウさん・ハジメさんを中心に調べが行われたところ、TL上に、とある芸能人の誕生日をお祝いするメッセージ投稿が発見される。

Snow Man所属の目黒蓮くんである。

彼の誕生日は2/16。そのお祝いメッセージが彼のファンから多数投稿されており、その時点で既にちょっとしたお祭りになりつつあったのだ。

そして彼らは重要な事実にたどり着く。

「今日の日付が変わるまでに送らないと間に合わない！」ということに。

まだ間に合うタイミングで気づかせてくれた目黒蓮くんとそのファンの皆様に、この場を借りて改めて感謝したいと思う。

本当にありがとうございました。


■　怒涛のお祝いメッセージ投稿

というわけで、〆切まであと数時間しかないことが判明。

元坂研推し達が一斉に動き出す。

2/14 21:55 ～ 2/15 0:00 の約2時間の間に投稿されたお祝いメッセージの数は、実に78件（月見里調べ）。

そのうち、下記の5つのメッセージが採用されることになる。

渋谷愛ビジョンの中の人、見つけてくれて本当にありがとう。


■　ハッシュタグ「#元坂道研修生1周年記念祭」の誕生

更に、短時間で多数の投稿が行われた元坂道研修生へのお祝いメッセージ群に対し、渋谷愛ビジョンの中の人こと「忍者ハチ」さんより、下記の投稿がなされる。

今回のイベントのメインハッシュタグ

「#元坂道研修生1周年記念祭」

の爆誕である。

個人的には、このタグが元坂研推し内部ではなく第三者からもたらされた、という事実は、大げさに言えば「元坂研推しの情熱が世の中を動かした」という点で非常に感慨深い。


■　メンバーへどうにか伝えたい

渋谷愛ビジョンは、渋谷駅にほど近い位置に設置されている街頭ビジョンである。

そしてその映像は、Youtubeチャンネルに常時ライブ配信されており、文字通り全国どこからでもリアルタイムで見ることができる。

すなわち、元坂研メンバーにも見てもらえるかもしれない、ということである。

メッセージが流れることが決定したことを受け、元坂研推し有志によって、各メンバーのブログコメントへの書き込み、メッセージアプリのレター返信が行われた。

下記は、はりるみなの各ブログに寄せられたコメントの一部抜粋である。

「どうか、メンバーに届きますように」

それぞれのコメントやレターに込められたその願いは、無事に叶えられることになる。


■　Crowさんの姿を見守る時間

2021年2月15日深夜。

日付変更線を間近に控え、元坂研推し達は続々とYoutubeチャンネル視聴を開始していた。

そんな中、ある人物が注目を集める事態が起こる。

Crowさんである。

界隈でただ一人現地に足を運んでくれたその雄姿はしっかりと映像に映し出されており、界隈はその頼もしい背中に日付変更を待たずして盛り上がった。

Crowさんはその後約35分の間現地でビジョンを見守り、神宮アリーナ最前もさながらという画角での写真を撮影してくれた。

Crowさん、寒い中、本当にありがとうございました。


■　40文字の愛

そして、日付が変わった。

2021年2月16日。

元坂道研修生の配属発表、15人がそれぞれの坂道を上り始めてから丸1年である。

一同が固唾をのんで見守る中、その瞬間は訪れた。

一文字一文字、電光掲示板に刻まれていく40文字のメッセージ。

こちらは、現地のCrowさん撮影の写真。

時間にしてたった4分強、260秒ほどの出来事であった。

ただその260秒間は、確かに元坂研推しからメンバーに向けての愛に溢れた時間であった。

そして、その時点では唯の願望であったその想いは、この後メンバーから発信される情報によって、喜びへと昇華されることになる。


■　祝福の声と共にトレンド入り

渋谷愛ビジョンでのお祝いメッセージ掲示と並行して、2/16へと日付が変わった瞬間からTL上には数多くのお祝いツイートが投稿された。

0:48にはついっぷるトレンドにて24位まで上昇。

2:04には、Twitterアプリでも日本のトレンドとして表示されるようになった。

これもひとえに、彼女たちがこの一年与えられた場所で懸命に活動を続け、その魅力が多くの人に伝わったおかげと言えよう。


■　15人が、見ていた

その情報は、実はすでに2/15の時点でもたらされてた。

21:54に送信されてきた森本茉莉ちゃん（日向坂46）のトークに、『坂道研修生皆でグループ電話して16日を迎えたいと思う』という内容が記載されていたのだ。

だがこの時点ではその事実は拡散されておらず、当然ながらリアクションもあまり見られなかった。


契機となったのは翌日、2/16 14:24送信の山口陽世ちゃん（日向坂46）からのトークである。

そこには、『研修生15人のグループで電話をした』という内容が記載されていたのである。

「15人」

元坂研推しにとって、この人数は特別な意味を持つ。

乃木坂の5人、櫻坂の6人、日向坂の3人、合わせて14人。

そして坂道研修生として共に活動しながら、配属発表SRの場で辞退したことが発表されたメンバーが1人。

彼女を合わせた15人こそが、元坂研推しが愛してやまない「坂道研修生」なのである。

1年という節目に突如示された、「15人がいまだに連絡を取り合っている」という事実に、界隈は一気にざわつき始める。


そして、次なる情報はその約2時間後に投下される。

同日16:35、幸阪茉里乃ちゃん（櫻坂46）からのトークには、「昨日は、Youtubeを観ながらみんなで電話した」という内容が記載されていたのである。

もしかしたら、伝わっていたのかもしれない。

あのビジョンに映し出されたメッセージを目にしてくれていたのかもしれない。

そんな期待が高まる中、決定的な内容が、佐藤璃果ちゃん（乃木坂46）のブログにてもたらされる。


届いていた。

元坂研推しの気持ちは、メッセージは、我々が目にするのと時を同じくして、メンバーたちにも届いていたのである。

我々は、やりとげたのだ。


歓喜に沸く界隈に、とどめを刺す人物が現れる。

そう、鬼才・林瑠奈ちゃん（乃木坂46）である。

「カオマンガイ」

これもまた元坂研推しにとって、特別な意味を持つ単語である。

この文脈で語られるこの料理名は、ある人物を指し示す隠語として機能するのだ。

その人物とは、お察しの通り、先に述べた活動を辞退したたった一人の坂道研修生メンバーである。

既に一般人であるため、ここで名前を出すのは控える。

余談ではあるが、とある事実から、彼女が乃木坂46に配属になることが決定していたことは確実であった。そこまで進んでおきながら辞退という結末を迎えてしまったことは本当に惜しむべきことである。本当に。

ともかく、このブログによって、『坂道研修生15人』全員がグループ通話に参加していたことが確実となった。

その15人が、配属1周年のお祝いメッセージをリアルタイムで見ていてくれた。

『坂道研修生』を推していた人間にとって、こんなに喜ばしいことはないと言えよう。

改めて、ブログコメントやメッセージアプリのレターにてメンバーにこの企画の存在を知らせてくれた方々に、感謝したい。


ちなみに、上述の林瑠奈ちゃんのブログだが、後半部分もまた非常にエモいので、是非読んでいただきたい。

その際は、こちらのツイートも併せて確認していただけると幸いである。


■　後夜祭、開催

ところで、今回お祝いメッセージを掲示してくれた渋谷愛ビジョンだが、実はまだ続きがあった。

あまりにもメッセージ申し込みが多かったためか、特別にその翌日2/17 0:00-0:30にも追加でお祝いメッセージを掲示してもらえることになったのだ。

#元坂道研修生1周年記念祭 、後夜祭の開催である。

後夜祭で掲示されたのは下記３つのメッセージ。

それぞれの元ツイートはこちら。

さすがにこの日はCrowさんの現地参戦はなかった。

だが、メンバーにはこの後夜祭についてもちゃんと伝わっていたようである。

「2日連続で」と記載されていることから、少なくとも黒見明香ちゃん（乃木坂46）は後夜祭の存在も知っていてくれていたと思われる。


■　祭りのあと

かくして、元坂道研修生の配属1周年記念日に関する騒動は、いったんの終息を迎えた。

元坂研推しの皆さんの愛の深さを改めて知ることになった今回の騒動。

また一年後、同じように、よりたくさんの方々とお祝いできると、嬉しい限りである。




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