クリエイターズスチューデント(CS)マガジンあとがき
こんにちは。
Webデザイナーを目指して転職活動中のシロクマと申します。
以前より制作していた転職コラムサイト「CSマガジン」を先日公開したので、制作過程などについて振り返りをしようと思います。
CSマガジンとは
正式には「クリエイターズスチューデントマガジン」といいます。
未経験からWeb業界へ転職を目指す者の視点から記事を書いたコラムサイトで、同じスクールに通う木村、張本、シロクマの3人で制作しました。
内容としてはWeb業界の先輩であるスクールの講師やメンターの方へインタビューしたり、クリエイターの卵であるスクールの受講生さんの個人制作を紹介したりしています。
よくスクールの方から頼まれたんですか?と聞かれるのですが、そうではなくて、完全に自分たちが主体となって制作しました。
制作に参加することになった経緯
言い出しっぺは編集長の木村さん。(詳しい背景は木村さんのnoteにて。)
私は上記のポストを見て、「デザインに強い木村さんと、コーディングに強い張本くんで何か作るんだ。すごそうだな〜」と思っていました。
ある日木村さんとスクールで会ったのでその件について話していたのです。するとその日の夜に「シロクマさんも一緒にやりませんか?」と誘っていただきました(笑)
概要は聞いていたものの、そのときは不透明な点も多く、一体どういうものになるか完成形の見当がつかなかったのが本音です。
しかし、不安よりも何か新しいことに挑戦して楽しそう!というワクワクと、行動力ありまくりの2人からの誘い…乗っかるしかない!と思い即諾。
私はデザイナー志望ですがWebサイトのライティングにも興味がありました。そこで、デザインを木村さん、コーディングを張本くん、ライティングをシロクマがメインで担当することになりました。
記事作成の流れ
コラムサイトの記事は以下のような流れで書いていました。
記事は今後も更新していく予定ですが、とりあえず公開までのコンテンツを作るに当たり、インタビューする人をリストアップして順番にアポを取っていきました。
インタビュー時間は1人当たり平均1時間です。着手から公開まで約1か月の間に受講生8名、講師・メンター7名の計15名にインタビューしました。
(今回AIは使っていません)
インタビュー中は質問事項を書いたスプレッドシートに書き込みます。そのときは聞き取りながらなのできれいに書かず、箇条書きなどでダダッと打ち込んでいきます。
インタビュー後に同じスプレッドシートで文章を整えていきます。ここでは自分の主観は入れず、相手が話したことをそのまま文字に起こします。
その後はGoogleドキュメントで自分の感想を交えて記事の大枠を作っていきます。Googleドキュメントに一度移すのはワープロソフトの方がチェック機能があるため誤字脱字を見つけやすいからです。
そのあと、他の2人にコメントを入れてもらうため、Figmaに記事を移します。ここで一度校正や推敲を行います。
最後にWordPressに記事を流し込んでいきます。そのときもまた校正や推敲を重ねます。
私の場合、一気に同じソフトで書き上げるよりも、少し時間を置いて別のソフトでみると新しい目で見れるので、言葉が浮かんできたり、おかしいところを直せるということに気づきました。
意識したこと
・インタビュー
インタビュー中に相手の人から上手に言葉を引き出せるかどうかは、インタビューする側の責任だと思っています。
なるべく相手の人にリラックスして話してもらえるよう、聞くことに徹し、リアクションするように意識していました。
少しふわっとした回答であれば「つまり、こういうことでしょうか」と自分なりにまとめて聞いたりもしました。
・文章
文章にするときは、相手の言葉を大切にしつつ、読みやすいように重複している部分は削ったり、順番を変えたりしました。
また、メインライターは私だったので、必然的に私が担当する記事が多くなってしまいます。そこで、ヘンとネンさんの記事の「ツッコミ」手法を参考にさせていただき、メインライター以外の2人が間にコメントを挟むことにしました。
これにより制作陣3人で参加している感じが実現し、私が割と真面目な文章を書いているのに対し、木村さんと張本くんがいい感じにおもしろくコメントしてくれるので、バランスを取ることができました。
・デザイン(ちょこっと担当しました)
担当したのは記事の部分のデザインです。ビジュアルというよりは、読みやすさを考慮したデザインを意識しました。
基本的に文章メインなので、TOPページよりもインナー幅を狭くし、細かい余白や行間、フォントサイズに調整にこだわりました。
大変だったこと
・単なるインタビュー記事ではなく、コラム記事にする
1つめは、インタビューの間に自分の感想や見解を入れるのが大変でした。
最初私がイメージしていたのはこちらのサイトのような、インタビューメインの記事でした。
しかし最初の記事を書きあげて木村さんから「これではコラムではなく、ただのインタビューになってしまう」というフィードバックをもらったとき、私の頭の中で「?」が浮かびあがりました。
「え、だってインタビューじゃないの?」と思ったからです(笑)
それまで私がサイトで見たインタビュー記事は先ほどような会話メインのものが多かったのですが、木村さん曰く、コラムサイトだから、もっと自分たちの考えを発信してほしいとのことでした。
それまで自分の考えは極力抑えて、相手の話したことをそのまま全面に出すと考えていたのですが、むしろ逆でした。
そうか、もっと自分の考えを主張していかないといけないんだ!新聞や週刊誌の記者みたいな感じか〜と理解しました。
そうなると、インタビュー内容も全員に同じ質問をしていては自分の考えが書きづらく、似たような記事になってしまうということもわかりました。
そこで、事前に相手によってフォーカスする内容をだいたい決めていくことにしました。ある人はフリーランスについて、ある人はフォントについて、ある人はスクール運営について、と、浅く広い質問ではなく、狭く深く質問していきました。
結果的にその方が多種多様な記事ができあがり読みものとしておもしろくなったのではないかと思います。
・記事の確認と修正作業
2つめは、修正とチェックを繰り返す作業です。
記事にするときは、なるべく相手の言葉から汲み取って文字に起こすようにしましたが、修正は必ず起きるものです。後から見返すと、もう少しこういう風に伝えたいなとか、ここのニュアンスをもう少し変えたいとかいうことは、自然と起こり得ること。
チェックしてもらう→修正→チェックというラリー、そしてその間に新しいアポ取りやインタビュー、記事の作成、それらを同時進行にしていかなければなりません。
公開までのスケジュールやタスク管理、相手の方とのやり取りなど、ちょっとしたディレクションのようなこと?をしたことは、とても良い経験になったと思っています。
周りの反応
インタビューをした人からは、私が考えていた以上に嬉しい反応をいただきました。
「記事にすることで自己理解が深まりました」
「自分が漠然と思っていたことを改めて腑に落とすことができました」
と皆さん本当に喜んでくれて、公開を楽しみにしているとのお声をいただきました。
最初は半分ノリで始めた制作でしたが、途中から多くの人の想いを背負っていることに気づき、これはきちんと世に公開して想いを伝えていかないといけないなと、自分たちの入れ込みもどんどん加速していきました。
反省点
とんとん拍子に公開までいったかと思いきや、やはり反省点はつきもので、備忘録も兼ねて正直に書こうと思います。
・事前の認識のすり合わせが甘かった
制作段階で何度か互いの認識のズレを感じることがありました。
ワイヤーフレームは私も少し作成したのですが、ワイヤーができた時点できちんとした打ち合わせをすべきだったと反省しています。
前述したインタビュー記事の書き方や、更新箇所、コンテンツの見せ方など、それぞれが見切り発車してしまった部分があったことは否めません。
そのため何度か巻き戻し作業をしなければならず、時間を無駄にしてしまったと思います。
私はこう解釈していたのに〜と勘違いしていることが多く、事前共有の大切さを実感しました。
・レスポンシブデザインまで早めに作っておけばよかった
記事の部分のデザインも割と奥深く、PCとスマホでは全然見方が違います。長い記事を、どうやって読みやすくすればよいか、特にline-heightってちょっと忘れられがち…吹き出しの余白も微調整が必要。
コーダーの張本くんには何度も修正をお願いしてしまいました。早めにスマホデザインも作って余白等を共有しておけばよかったと反省しています。
・メインビジュアル
メインビジュアルに自分たちの写真を載せているのですが、トンマナやサイズが微妙に合っていません(笑)
他の人の記事は完成させて、自分たちの写真が後回しになってしまいました。「写真撮っておけばよかった〜」と全員で公開間近になって思いました。まぁ、ここは追々変えていけたらいいなと思います。
制作を通して感じたこと
・WordPressが便利だった
直感的操作に従い各々のペースで記事や写真を更新して、修正も楽でした。これなら確かにお客さんでも簡単に更新作業ができるなと思い、世の中に普及している理由を身をもって実感しました。
・チームの強みを活かせた
今回同じスクールに通う3名で制作しました。たまたま3人とも学習期間や転職活動の時期が同じようなタイミングだったのです。
デザイン担当の木村さん。とにかく手を動かすのが早く、私には思いつかないような発想で次々とデザインを完成させました。コーディング担当の張本くん。学んだことをすぐ取り入れ、難しいデザインを実装してくれました。コーディングに関しては完全に任せていました。
それぞれが得意分野に振り切って動けたことで1か月ちょっとで完成させることができ、相乗効果が発揮できたのではないかと思います。
・ライティング楽しかった
私自身、このサイトを制作するに当たりライティングをメインで担当しました。インタビューするのも楽しかったのですが、今回わかったことは、意外と自分、文章書けるなということです(上手い下手ではなく、量の話です)
文章を書くのがとても好きというよりも、文書を書くことに対して苦手意識や抵抗はあまりないということを発見できました。
これを私の強みとして、今後もどこかで活かせたらいいなと感じています。
たくさんの人にインタビューさせていただきましたが、皆さんそれぞれ真剣に語ってくれました。サイトに載ってる記事は有益なものばかりだと思っています。クリエイターズファクトリーの受講生に限らず、Web制作を学んでる人にぜひ読んでほしいです。
個人的なイチオシは「ウルトラワークス」。スクール受講生の個人制作についてのインタビューです。実際に仕事をしている方のインタビューは結構見かけますが、学習中や始めたばかりの人のリアルインタビューをまとめたものはあまりないのではないかと感じています。
インタビューを通して、良いものを作りたいという想いはみんな一緒でした。制作過程で初学者がどういった部分に悩むのか、どのようなプロセスで作ったのか、知ることができます。また、Web制作を学んだ後の活用方法も人それぞれで、転職を目指す人や副業をしたい人、趣味で続ける人など、多様なルートがあることも知ってもらえたらいいなと思います。
今後について
今後は引き続きWebデザイナーを目指して転職活動をしていきます。
コラムサイトでは新しい挑戦としてライティングをメインに担当しました。いろんな人のお話を聞き記事を書くことでたくさん発見があり、前向きな転職活動ができそうです。
やはり制作は楽しく、一人ではなく誰かと協力するからこそできることもあると改めて感じました。
デザインやライティングのすごいところは、想いを目に見えるカタチとして残せることです。そうしてそれを遠く離れたところにいる人や、時間差で誰かに影響を与える可能性があることが本当に素晴らしいなと感じています。
今回のコラムサイトも誰か一人でも読んでもらえて、何かのきっかけにしてもらえれば、本当に嬉しいことです。
改めて、インタビューなどのコンテンツ制作にご協力いただいた皆さま、そして新しいことに挑戦する機会を与えてくれた木村さん、張本くんに感謝を伝えたいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
デザイン担当:木村さんのあとがきはこちら。
コーディング担当:張本くんのあとがきはこちら。
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