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【ペン字】ステップ別 完全ガイド #まいもじマップ

ペン字・筆ペン講師の萩原季実子(はぎはら きみこ)です。

noteをお読みいただき、ありがとうございます。

今回のテーマは

「【ペン字】ステップ別 完全ガイド #まいもじマップ」です。


まいもじマップとは?

以前、こんな記事を書きました。

「ペン字ジプシー」とは、

字が上手になりたい、と思って、いろいろと試してみたけれど(本や通信講座・ペン字レッスンなど)、効果を感じることができず、つぎつぎと新しいことを試してしまうこと。

これまで、約8年間ペン字講師として活動し、約3,000人の方にレッスンしてきましたが「ペン字ジプシーに悩む」「どうしたらいいのか分からない」
と、たくさんの方から相談を受けてきました。

そこで!

誰でもペン字が上達するステップとゴールがわかる「まいもじマップ」をつくりました。

「まいもじマップ」を知ると、自分がいま、どのステップにいて、次は何をしたらいいかわかります。

つまり・・・もうペン字練習に迷わなくなります!

とりあえず練習したけれど、この先何をしたらいいかわからない

字の練習というと、

・長い時間をかけて、コツコツと練習する
・とりあえず、ひたすらお手本をマネて、なぞり書きする

といった方法をイメージする人も多いかもしれません。

たしかに、「時間をかけて書く」ことも大切な練習方法です。

ですが、

本当に大切なのは

①【ステップ】自分がどの段階にいるのか
(全くの初心者なのか、小さい頃書道をやっていたのか、ペン字の練習を通信講座や本で練習したことがあるのか、など)

②【ゴール】理想の字が書けたら何がしたい?
(すばやくササっときれいな字が書きたいのか、カードや手紙が書けるようになりたいのか)

この①ステップ②ゴールをハッキリと明らかにすることです。

字は、数字で測れるものではなく、「うまい」「納得がいく・いかない」など、人によって感覚も違います。

実際に、私のところにはこんなメッセージが届きます。

「過去に何度も練習してみたけれど挫折した。」
「昔、ペン字教室に通ったけれど、以前の字に戻ってしまった。」
「字がきれいになりたいけれど、何からしたらいいかわからない」

また、私や他の人からみても、とても上手な字を書く人でも
自分自身が納得がいっていない、という人
もたくさん見てきました。

なので、せっかく時間をつかって練習するなら、もう迷わないように、

「ステップとゴール」を分かりやすく解説したガイドとして、「まいもじマップ」をつくってみようと思いました。

このまいもじマップを見た方が、

「あ!わたしはここまで書けるようになりたい。今はこのステップだから、
ここをがんばってみよう」

と行動できるきっかけになれば、とても嬉しいです!

この記事はこんな人におすすめです。


ペン字練習したいけど挫折した過去が・・・。もう一度トライしたい。
自分の字が嫌い。好きになりたい。
・昔、通信講座や教室で習っていたが、字が以前の字にもどってしまった。
また練習をしたいが、何からやるべき?
正直、そんなに時間がない。でも字がうまくなりたい!
・周りから字が上手いね、と言われるけれど自分ではそう思わない。

それでは、スタートです。

ステップ別 完全ガイド「まいもじマップ」全体図

まず、こちらの図をご覧ください。

まいもじマップ、こちらからもダウンロードできます。

ステップはこのように進みます。

ステップ①準備

ステップ②入門

ステップ③基礎

ステップ④ A応用・B速書き・Cレイアウト
★プラスαとして、「美文字がキープできる力」も必要になります。

よくある質問:左利きメソッド・ホワイトボードの書き方

自分は今、どのステップにいるのかな?

それでは、それぞれ解説していきますね。

自分がどのステップにいるか、どこからスタートして、何をゴールにしたいのか、ぜひチェックしてみてくださいね。

ステップ①:準備

「準備」のスタートラインとゴール

・字が上手く書けるグッズを知る(ペン・下敷き)
・ペンの持ち方、正しい姿勢を知る
・指の可動域をひろげる。スムーズにペンを動かす

このステップでは、字を書く前の準備を学びます。

正しい紙を置く位置は「利き腕の延長線上」です

実は、字を書く前にこれを整えておくだけで、
ストレスを減らし、心地よい練習ができるようになります。

特に、ペンの持ち方と、指の可動域を広げるトレーニングは、とっても大切。

ここをおろそかにしてしまうと、ステップ②以降にすすみたいとき、止まってしまいます。

全ての人に、学んでほしいステップです。

こんな人は準備からスタートしよう

・はじめてペン字をスタートしたい
・字を書くのがストレスでしかない。自分の字が嫌い。
・ペンの持ち方に長年ギモンがある。
・悪筆、字が汚い・・と周りから言われて落ち込んでいる。
・何からスタートしたらいいかわからない。

準備・練習法のアドバイス

・【おすすめ教材】書籍「簡単ルールで突然、美文字が書ける」のP22〜P33
(おさえてほしい内容がすべて入っています!)また、公式LINEまたは、メルマガ登録でも「字がうまくなる3つのコツ」動画とテキストがゲットできます。(字を書く前に大切な「紙を置く位置」について説明しています)
・【ペンの持ち方に特に悩む人】①このYouTubeと、②書籍「簡単ルールで突然、美文字が書ける」のP32〜P33をあわせてご覧ください。
・【オンラインで学ぶ】オンラインで学びたい方、次の入門もあわせて学びたい方→ペン字オンライン講座(トライアル)がおすすめ。

正しいペンの持ち方をチェックしよう

これができるようになったら、次のステップに進むサイン!

・心地よく書く環境が整う。書きやすいペンが見つかった。
姿勢や正しく紙を置く位置が理解できた。
ペンの持ち方、動かし方のギモンが解決した。
(まだペンの正しい持ち方が定着していなくてもOKです。字の練習をするにつれて徐々にキープできるようになるので、安心してくださいね。)
・はやく字を書きたくなってきた!
・自分の名前がきれいに書けるようになりたい。
・今まで小さい字しか書けなかったけれど、大きく字が書けるようになった。

ステップ②:入門

「入門」のスタートラインとゴール

ステップ②入門のスタートラインは、【字を書く準備がととのい、ペン字練習をスタートできる】。

ステップ①準備では、お気に入りのグッズを実際に手元に用意し、ペンの持ち方や指の動かし方を学びました。

※①で、まだペンの正しい持ち方が定着していなくてもOKです。これから練習していく中で、徐々にキープできるようになるので安心してくださいね。

入門では、【文字の種類別に書き分けのコツを知り、自分の名前がきれいに書けるようになること】をゴールにします。

こんな人は入門からスタートしよう

・過去にペン字教室や通信講座に通っていて、ペンの持ち方には自信がある。
・自分の名前をとにかくきれいに書きたい。
・字の練習をスタートしたいが、何から練習したらいいのか、わからない。
・久しぶりにペン字を書きたい。

入門・練習法のアドバイス

〜書き分けのコツを知る!最初は「自分の名前」からトライしてみよう〜

・【まず最初に】文字の種類ごとに、どんな特徴があるのか知りましょう。書き分けのコツ・このYoutubeがおすすめです。また、公式LINEまたは、メルマガ登録でゲットできる「字がうまくなる3つのコツ」動画とテキストも、おすすめです。
・【ウォーミングアップ】ステップ①入門で学んだ、ペンの持ち方・可動域トレーニングを、字の練習前に、ウォーミングアップとして取り入れましょう。
・【自分の名前から練習しよう】何から練習したらいいか分からない人は、「自分の名前」からスタートしましょう。なぜなら、自分の名前はこれまで何回も書いてきたので、苦手な箇所が自分でわかっているため、ビフォーアフターが比較しやすいからです。
・【書き順について】どうしてもうまく書けない字がある場合、書き順が原因かもしれません。調べて、書き順をしっかり覚えましょう。
・【おすすめ教材】本で学ぶ:「簡単ルールで突然、美文字が書ける」P36〜P57・「誰でも一瞬で字がうまくなる大人のペン字練習帳」P16〜P30
オンラインで学ぶ:ペン字オンライン講座(トライアル:きみこ先生の添削も受けられます)

自分の名前を練習してみよう!

これができるようになったら、次のステップに進むサイン!

・自分の名前がきれいに書けるようになって嬉しい。
・だんだん字を書くことへの抵抗がなくなってきた。
・もっと他の字も書いてみたい、という気持ち。
・簡単なメッセージや文章も書いてみたい。
・ひらがなもキレイに書きたい。

ステップ③:基礎

「基礎」のスタートラインとゴール

ステップ③基礎のスタートラインは、
【字への抵抗感・コンプレックスが少しずつ解消され、
楽しい気持ちで練習できること】

ステップ②入門で実際に、字を書くことの楽しさを知り、
「あ、わたしも字がキレイに書けるかも」と前向きな気持ちになります。

短い手紙のサンプルです・簡単なメッセージも手書きだと嬉しいですよね

そして、字のコツを練習し、
自分の文字のビフォーアフターの変化に驚くことでしょう。

さて、ここでの具体的なゴールは、
【漢字・ひらがなの正しい字の形を書くことができること】です。

こんな人は基礎からスタートしよう

・書き分けのコツを理解した。
・自分の名前をきれいに書くことができる。
・漢字は自信があるが、ひらがなが上手く書けない。
・メッセージカードや手紙など、文章をきれいに書けるようになりたい。
・もっと、字を深く学んでみたい。

基礎・練習法のアドバイス

〜漢字に慣れてきたら、さらにステップアップ!ひらがな・文章にもトライ〜

【自分に合う教材の選び方①】本や講座で、たくさんの「ひらがな」を見てみましょう。自分の好きなひらがなを書く先生の本や講座を購入し、マスターすることをおすすめします。
・【自分に合う教材の選び方②】自分が「教え方がわかりやすい」と感じる本・講座を選ぶのがコツ。お手本だけ見て、ひたすら字を書く練習をするよりも、「書き方・メソッド」が納得できる方法の先生を選ぶのをおすすめします。
・【おすすめ教材】本で学ぶ:「簡単ルールで突然、美文字が書ける」P60〜P105・「誰でも一瞬で字がうまくなる大人のペン字練習帳」P32〜P46
オンラインで学ぶ:ペン字オンライン講座(スタンダード:きみこ先生の添削も受けられます)
・【文章のバランスのコツ】文章をバランスよく書きたい人は、「簡単ルールで突然、美文字が書ける」P108〜P117が特におすすめです。
・【書き順】「間違えやすい書き順」をネットで探し、正しいかどうかチェックしましょう。ステップ④に進みたいとき、書き順が間違えているとスムーズに練習できなくなります。

ひらがなのお手本(ペン字オンライン講座より)
メッセージカードのサンプル。ひらがなが美しく書けると文章がよりキレイに仕上がります。

これができるようになったら、次のステップに進むサイン!

・お手本を見てゆっくり時間をかければ、漢字やひらがなが上手に書けるようになってきた。
・同じ字を何回書いても、安定して形が崩れずに書くことができる。
(1回目はキレイだけど、3回目に書いた字は崩れがち・・ということがない)
・字を書くスピードを上げると、字がくずれてしまう。速くきれいに書く方法が知りたい。
・もっとバランスよく文章が書けるようになりたい。
・宛名や宅配便の伝票など、実用的なシーンできれいに書きたい。

よくある質問:左利き・ホワイトボードの書き方

ここまで、ステップ①〜③を解説いたしました。いかがでしたでしょうか?

ただやみくもにペン字練習をスタートするのではなく・・・

自分のステップはここかもしれない、次にこうしたらいいのかも、と、まずは自分がどのステップにいるのかを知り、ゴールを決めることがとても大切です。

この記事を読むことで、
ペン字練習のヒントを受け取ってもらえたらうれしいです。

さて、つぎはいよいよステップ④へ!
・・・・と続きたいところですが、

よくある質問にお答えします。

・左利きの人はどうしたらいい?
・ホワイトボードの書き方

左利きの人には、左利き用の練習法がある

「左利きでも字が上手になりますか?」
「子どもが左利きです。自分が右利きなのでどうしたらいいかわかりません」
「左利きです。練習をがんばったけれど、あきらめました。。」

これまでたくさんの左利きの方に相談を受けたことがあります。

さらに・・・

「矯正したほうがいいですか?」というご質問。

結論から言うと、

「左利きは、矯正しなくても、字はきれいに書くことができます」

左利きの人には、左利き用の練習方法があるのです。

左利きの人は、まず、なぜ字が上手に書けない、と感じるのか原因を知ることが大切です。

左利きだと字が上手く書けない原因は、書き順と手の動きにあります。漢字やひらがな、どの字も基本的に左から右に書き進めます。
右利きのほうが書きやすくなっているので、どうしても字を書くことが難しく感じてしまうのです。

左利きの人は、ステップ①入門編に加えて、「左利き用 誰でも一瞬で字がうまくなる大人のペン字練習帳」を同時に行っていくのをおすすめします。
(まいもじマップの②③までこの本で進むことができます)

著書「左利き用 誰でも一瞬で字がうまくなる大人のペン字練習帳」より抜粋

こちらでも少しメソッドを解説していますが、もっと詳しく知りたい方は、ぜひ本をお手に取ってご覧くださいね。
左利き用にデザインがつくられ、とても練習しやすい本に仕上がっています。

ホワイドボードの書き方

プレゼンをしたり、社内会議でつかうホワイトボード。

自分だけではなく、みんなの視線が集まるからこそ、
「字を見られたくない」「なんて書いてあるの?と言われてしまった(うっ。凹む・・)」というお悩みも多いですよね。

ホワイトボードで大切なのは、

【自分が書きやすいと感じるホワイトボードの場所を知る】ことです。

場所・・・? はい、場所です。

具体的に言うと、ホワイトボードのどこに書くと書きやすいのか、
「ホワイトボードと自分の身長」を計算して、書きやすい場所を決めます。これができると、スルスルと字が書きやすくなるんです。

書きやすい場所は、自分のおへそより下10センチから、目線より上20センチ。ここが、あなたの書きやすい場所になります。

また、ホワイトボードにおすすめなペンはこちら。

「ホワイトボード用マーカー(スタンダードタイプ)太字(角芯)/KOKUYO」

これがお勧めです!

ホワイトボードは、小さい文字を書くと、見えにくいので、ある程度太さが出るのがおすすめなんです。

(わたしも仕事でつかうときは、必ずこのホワイトボードのペンを持参します。)

ホワイトボードの書き方については、基本的にステップ①〜③がベースになりますが、ホワイトボード用のメソッドもあるので、ご要望があれば、別記事に書きたいと思います!
(コメントやLINEメルマガの返信で「書き方、知りたいです」と教えてくださいね)

・・・

いかがでしたでしょうか?

ステップ①〜③、そして、よくある質問「左利き・ホワイトボード」について、お話いたしました。

いかがでしたか?ホッとひといき・・

この記事を読んだ方が、

「わたしはここからスタートしてみよう!」と思ってもらえたら、
とても嬉しいです。

ご感想など、お気軽にコメントかLINEでメッセージください。

さて、いよいよ、ステップ④の解説にすすみますね。

ステップ④は、有料記事となりますが、さらにたっぷりボリュームでお届けします!

ステップ④になると、3つのゴールに分かれます。

「応用」「速書き」「レイアウト」です。

「応用」は、基礎で練習した書体(楷書)を応用して行書体も練習していきます。また、縦書きでひらがなをつづけて書く連綿、という技法も学びます。

「速書き」は、実はいちばん人気!ササっとすばやく書いたときに、メモ書きやノートがきれいにかけるようになる方法です。
速書きでは、お手本がなくてもすばやく綺麗に書ける、というゴールを設定し、「暗記」と「計測」がポイントになります。

「レイアウト」は、いろんな用紙・パターンにあわせて、自分で文字の配置を決め、仕上げることができるチカラです。
たとえば、封筒の宛名・手紙やメッセージカード・願書・宅配便の伝票など。

そして、ステップ④と+αで必要な、「美文字をキープするチカラ」です。
ステップ④のあとに、一度身についた美文字を保つ方法の話もしていきますね。

こんな方におすすめの記事となります。

・つづきが気になる!
ペン字練習のヒントがほしい
・自分が何をゴールにしたいか参考にしたい
・いろんな情報が知りたい
・ペン字を習い続けているが、自分がどのステップなのか知りたい
字を書くことがとにかく好き
きみこ先生のメソッドが好き(ありがとうございます!嬉し泣き!)

一緒に楽しく自分らしい文字をみつけましょう!

では、本題です。

さて、ステップ④では、3つのゴールがあります。
基本的には、自分が目指したいゴールを選択してOK。

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