さよならアウトスカーツ
※以下、はてなブログからの転載
OUTSKIRTSは所謂地下アイドルのフォーマットそのままで普遍的なJ-POPをやろうとしてたんじゃないかって気がしてて。現場はそれこそ若い子がリフトしちゃうような所だけど、曲自体は肯定的な意味で普通だったから。だからメンバーが常に口にしてた言葉は「キラキラ」。
最後は3人になっちゃったけどメンバーそれぞれのキラキラを見るのが楽しかった。アメリちゃんはダンスと表現力で、はるちゃんはアイドル性で、そしてかみゅうさんは歌で、それぞれのキラキラを最後まで見せてくれてたんじゃないかな。僕はかみゅうさんの歌とステージ上の表情を見るのが本当に大好きで、だからスタンドマイクで立ち位置が変わらなくてかみゅうさんがメインの「愛の魔法」を特等席で見るために頑張って早起きして遠征してました。でも、本人に好きだという気持ちは伝えられたし伝わっていたし、それは全然無駄じゃなかったと思う。
チラシを配ったりすると可愛いねとか言ってくれるけどなかなかライブや特典会には来てくれないみたいな話をかみゅうさんがしてたり、メンバーの変動や今の新型コロナの状況で決して順風満帆な活動ではなかったと思うけど、そんな風にもがいているのを支えてあげたいと思ったから僕に出来ることならしてあげたくて急遽平日仕事終わりに新幹線に飛び乗って大阪まで日帰りなんてしたこともあったし。特にかみゅうさんは看護師の夜勤とアイドル活動の両立は想像する以上に大変だったんじゃないかなぁ。それを本人に言ったら平日に仕事をして土日にライブを見に来る僕らと一緒だと笑ってたけど、いやいやそんなもんと一緒にしたらいかんて、と思ったりしたものです。
アメリちゃんはホントしっかりした子。しんどいけど大丈夫、みたいに言って僕らに弱い部分を見せないようにしている部分もあったんだろうけど、時々最年少だってことを忘れちゃうくらいしっかりとした出来る子でした。振付も作詞もやっちゃうスーパーな子でスタイルも抜群、間違いなくダイヤになれる可能性を秘めてると思う。自分で言うのもなんだけど、僕のことを信用してくれてるんだろうなぁって思うことがちょくちょくあってそれは凄く嬉しかったです。
はるちゃんは自分では謙遜してるけど凄く"アイドル"らしくて、ゆっぴさんが卒業した後は一番アウスカっぽい子だったと思います。アウスカに入って実際に活動したのは1ヶ月ちょっとでずーっとお休みになってそのまま解散しちゃって折角アイドルになったのに…とか落ち込んだり後悔してないか心配してたんだけど、本人に言ったらメンタル強いから大丈夫!って言われたので安心しました。
かみゅうさんはアウスカのメンバーの中で唯一全く前世的な物がない人だから、いきなり歌って踊るのは想像以上に大変だったんじゃないかな。でも、歌には自信を持ってた人で、ソロパートで音を外した時に「そういうのも含めてライブじゃないですか」「でもあまり来ない人がたまたま来た時にそういうのだったら嫌じゃん」みたいな会話をしたことがあって意外と(って言ったら失礼だけど)ちゃんとしてるんだなと思ったこともありました。まあ、よく誤字をしたりチェキの日付を間違えたりするおっちょこちょいな人でしたけどね。かみゅうさんの思い出はそりゃ勿論沢山あって、涙が出るほど嬉しい出来事もありました。ちょっとした裏話的な話を聞かせてもらったこともありました。花嫁姿を見ることもできました。「いい年して何してんの」って怒られたこともありました。ここに書けないことも色々ありました。今となっては全てが僕の宝物です。
終わりが来ないものなんてあり得ないのは知ってるし、それは今じゃないだろうって気持ちだけど、メンバーがアウスカでいたことをこれからも良い思い出として忘れないでいてくれることが僕の最後の望みです。
CDはシングル1枚だけだし毎週末ライブみたいな活動じゃなかったから世の中に残した傷跡は決して大きくないけど、良いグループでした。さよならアウトスカーツ。僕にかかった魔法はいつまでも解けません。