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プラスαのインターネット活用術11

Medical Tribune 2000年4月20日 31ページ ©︎医学博士 鈴木吉彦

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論文はPDFや画像を貼り付けて医学論文の校正はインターネットで画像の貼り付けも可能に

医学論文を書いているとき、何度となく、上司に校閲してもらったりします。原稿が手書きであった昔は、わずか1行の手直しでも、全文を手書きで直さなくてはならず、とても時間が掛かりました。ワープロが登場してからは、チェックされた場所を修正するための時間が短縮され便利になったものです。

 しかし、最近では多施設参加の臨床試験や共同研究が盛んになってきたため、他の医療施設の医師たちに文章をチェックしてもらう機会が増えてきました。このような場合、インターネットが何よりも便利です。私の場合、後輩の論文チェックは、全てインターネットを通じて原稿が送られてくることを原則とし、メールで原稿を送れない後輩には、チェックしてあげない方針にしています。というのは、病院で後輩と顔を合わせる機会が少ないので、じっくり議論している時間もないからです。また、内容をチェックし、修正点を指摘したいと思うときに後輩がいないことも多く、時間がたってしまうと、内容を忘れ、もう一度、最初から読み直さなければならないことも少なくありません。

 後輩たちも、最初は私のことを意地悪な先輩だと思っていたみたいですが、インターネットでやり取りをしているうちに、便利さを理解したみたいで、今ではいつもインターネットで校正用の原稿を送ってきます。

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