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Tの字な人間になりなさい
ティー、ティティーティティティティ♬
って、チョコプラではない。
社会人になる前に、父から言われたこと。
知っている方も多いと思いますが
横棒は、ジェネラリストとして
さまざまなことを広く知っていること。
縦棒は、深くスペシャリストとして
一つのことに集中して得意があること。
両方を持っているといい、ということ
だったと思う。
広告会社に就職したので
1つの会社に所属しているのに
会社のクライアントの数だけ
たくさんの企業のプロジェクトに
関わることになったため
いろんな業界のいろんな事業を
自分のことレベルで調べたり
体験したりしたので、出来ることが多い。
(車のタイヤ交換もできるし、
研究室で商品開発もやっていた)
最初に配属となったのが
テレビ部だったので、
なかなかなアーティストのコンサートや
展示会などのチケットもよくいただき
様々なジャンルのイベントも体験。
自ら興味を持たなくても
いろんなことに関わり、体験できたことは
本当のジェネラリストには申し訳ないが
ちょっとは、横棒が広がった。
次は、縦棒である。
最近では、Tの字ではなく
πの字とも言われるから
縦棒は1本じゃないみたいだけど
さて、縦棒はあるだろうか?
縦棒って、
好きでやっていることが多いから
あんまり気づかない。はて?
最近、たまたま読んだ本が
大好きなYoutuberのBappa Shotaさんの
『流れのままに旅をする。 GO WITH THE FLOW』
彼のYoutubeは、本当に見たことがない場所を
リポートしてくれるもの。
コカ・コーラに侵された南米の村の話とか
アメリカで貧窮・薬づけの人たちの話とか
幸せと言われている村の人達の話とか
私の世界が拡がっていく。
そして、そういう人たちに取材を進める
Shotaさんの在り方が、どこから来ているのか
本を読んで知ることができた。彼はすごい。
縦棒が、半端ない。憧れる。
そして、そんな日の夜、テレビで、
ピアノTEPPENという演奏を競い合う番組を見た。
いやはや、みんなすごい。
私は、ピアノ科が有名な学校に行っていたので
(このTEPPENに出ていた人も、この大学生だった)
ピアノを真剣にやっている人は見てきた。
番組でひいている人たちの技は素晴らしいレベル
なんだけど、さらに、その創作力と精神力が
見ていて、刺激を受ける。
みんなの演奏は素晴らしかったんだけど
優勝した13歳のそうちゃんの表現に、溶けた。
うちの凪より、5歳も年下の彼に。
縦棒が、半端ない。痺れる。
さらに、同じく読んだ
坂口恭平さんの『生きのびるための事務』で
主人公と対話するジムが、淡々と素晴らしい。
ジムは、得意なことしかやらない。
そして、彼の名言。
《好き》は《自信》を凌駕する。
《自信》はなくなると作業が止まりますが
《好き》は止まりません。
つまり、《事務》の世界で確認することは
ただひとつ、
あなたが継続していきたいことが
本当に《好き》かどうか。
《好き》で作業を継続している者は
《失敗》なんか問う必要もありません。
《失敗》は他人が下す評価です。
ジムは、淡々とブレません。
縦棒が、半端ない。側に居て。
2日で起きたこと。
きっと、私は、
縦棒をつくりたいと思っている。
つくり“たい”と書いてるってこと、、、
もう若くないしね、
そんなに得意ないしね、
今更ね、って思っている自分がいる。
でも、この3つがいっぺんに来たのは
チャンスです。
改めて、《好き》を突き詰めてみよう。
って、Youtubeでそうちゃんの
ピアノを聴きながら、宣言した。