人生の100のリスト - No52. 登山にチャレンジする
最近は、自分でコーヒーを豆から挽いて、淹れるくらいコーヒーにハマっている。
多分、ぼくくらいの年齢になると、ハマるのかな、って思う。
味の違いが分かる大人 = かっこいい、みたいな。
そんなことを友人と話していると、友人曰く「山頂で飲むコーヒーはうまい」らしい。
登山ブームというのもあってか、ぼくはその時に登山してみたい、と思った。
そのときに人生のリストに「登山にチャレンジする」を書いた。
少し思い返してみると、小学生のときは、登山するようなイベントがあって、イヤイヤ登ったのを覚えている。
けれど、大人になって登山をするということは、まあ、ない。
ただ、山に行こうにも、一人ではなんだか行く気になれない。
遭難とかも考えると、誰かと一緒に行きたい。
「いつ、登山に行けるだろうか」
と他力本願、棚ぼたを期待していた。
そんなことを思っていたら友人から
「今度の日曜に山登ろう」
の連絡。
こんなキセキってあるんすね。
引き寄せの法則ってこのときはちょっと信じたよね。
もちろん、このチャンスを逃してはいけない、と思いぼくは登山に行くことにした。
山の装備
登山するのはいいけど、登山の服装ってよく考えると知らない。
そんなことを思ったので、登山の服装をググってみる。
どうやら、登山の服装で大事なことは、
- レイヤーを作ることが基本。
- アウターには、ハードシェルかソフトシェルを。
- これらは割とユニクロで揃う。
温ければいい、ってわけじゃないのね。とか、
ソフトシェル?なんじゃそれ?とか思ったりしつつ、ぼくはとりあえずユニクロへ向かった。
そして、結果的にこれで山に挑むことにした。↓
- アウター1: ユニクロのブロックテックパーカ
- アウター2: ECWCS level3
- インナー: Tシャツ
- パンツ: ユニクロのEZYアンクルパンツ
- シューズ: GEL-VELOCITY 2(テニスシューズ)
服についてはこんな感じ。
んで、次、食料。
いろいろと調べてみると、ぼくくらいの男性(体重65kg, 28歳)だと、4時間の登山で水を1.5Lくらい消費するらしい。
「なんやかんやで、2Lくらい消費するやろう。」
と、思ったぼくは2Lのクリスタルガイザーをもっていくことにした。
結果的には、1.5Lピッタリでこの登山を終えることができたんですが。。。
あと、登山には行動食という登っているときに食べる食料を持っていくみたいで、一応、ブラックサンダーを持っていくことにした。栄養ありそうだし。
ロケーション、アクセスについて
先に言っておくと、登山に要した時間は、2時間x往復、で4時間くらい。
今回登った山は、初心者でも登れる山ってこと割と福岡では有名な山、宝満山になった。
宝満山までのアクセスは、こんな感じ。↓
- 博多から太宰府まで電車で移動
- 太宰府についたら、そこからコミュニティバスで竃門神社まで向かう
竃門神社の近くに登山口があるので、そこから登ることができる。
そして、帰りもそこから下山してくる。
ちなみに鬼滅の刃の主人公、竈門炭治郎と関係があるみたいで、なんかすごく鬼滅ファンがいた。作者も福岡出身だとか。。。みんな、全集中してた。
一合目、二合目 - すでにちょっとツライ。
さてさて準備は整った。
登っていこうじゃないの。レッツ登山。
ここはもちろん険しいこともない道。
ただ登山初心者にはちょっときつかった。ぼくはきつかった。
「これが10合目の山頂まで続くのか。。。」
と思うと、正直、辛いキモチにもなった。
この時点で、すでにちょっとツライ。
三合目、四合目 - だんだんと登山感が出てくる。
だんだんと登山感が出てくる。
それなりに息も切れたりしてきて、汗もちょっと額に流れたりしながら歩みをすすめる。
四合目付近では、登山ぽい給水ポイントが。↓
夏とかに登るとまた、いいかもね。
虫とか出てぼくはちょっと嫌かもしれないけど。
五、六、七合目 - 「あー、なんで登ってんだろ。」
目の前の一歩に集中していた。
もうね、周りとかだんだん見れなくなるから。まじで。
「あー、なんで登ってんだろ。」
ってたまに思う自分がいた。
一方で、
「登山たっのし!」
っていうぼくもいたりと、感情の忙しい時間だ。
七合目では、なんだかゼルダ感ある建物の跡が。
これは一体何だったのだろう。詳しい人教えてほしい。
あと、芭蕉もこの山に登ったらしい。
まー、そんなに芭蕉に思い入れはないけどね。
中学のときのギャグ漫画日和の松尾芭蕉がアツかった。
八、九合目 - これは登山じゃない。クライミングだ。
これは登山じゃない。クライミングだ。
みたいなポイントが出てくる。
こういうの見ると、
「まじかよ。」
って言いたくなる。
いや、多分言ってた。
こんなときに、トレッキングポールなんてなんの役にも立たない。
もうね、ただの棒。ここまで助けてくれたけど、このときは邪魔でしかない。この棒。
山頂 - そして。。。
山頂には神社があって、とりあえず登頂した記念に、山の神に挨拶の意味もこめて参拝する。
しかし、なぜか悪そうな顔をしてしまった。ぼく。
山頂から少し降りたとこに、キャンプ場がある。
あと山頂からここに向かうのが、今回で一番の難所だった。
「どんなアドベンチャーだよ。」
「またクライミングかよ。」
とか言いつつ、キャンプ場に到着。
キャンプ場のトイレは割ときれいで、良かった。
あと見たことないくらいでかいハエもいた。
小指の第一関節くらい大きかった。
キャンプ場でのコーヒーは、普通のスタバのマメだったけど、山補正というのはすごい。すごくうまい。
でも、思い返すと、別に山頂じゃなくても外で飲むコーヒーはうまいんじゃないか?とも思った。野暮ですね。
あと、カップヌードルを食べたり。
「カップヌードルってこんなに美味いことあるんか?」
これは今まで食べた中で一番美味しかったカップヌードル。↓
いろいろな発見
山を登っていると、登山でしか体験できないようなことや、発見があった。
それをつらつらつらと。。。
発見1 - 疲れない工夫
これが正しいのかは、わからないけれど、膝をできるだけあげないようにして、登ってた。
不意に。
確かに段差が大きなところを一気に上がろうとすると、体力を使う感じがする。
これがずっと繰り返されると、多分後半にその疲れが蓄積してくるんじゃないかな。
ペースが遅くなってもいいから、自分のペースで行くのが疲れないように登るのがいいと思う。
発見2 - 挨拶してくれる人たち
登山のルールなのか、マナーなのか、とにかく出会う人、すれ違う人が挨拶をしてくれる。
そうなってくるとぼくも挨拶をしないわけにはいかず、挨拶する。
多分、この登山で半年分くらいの挨拶はしたと思う。
ちょっとした非日常で、気持ちのいい体験だった。
発見3 - 「人生と一緒」
なんだかふざけ半分、その場のノリで、
「人生と一緒」
なんて言いながら登ってた。
はじめはふざけてたけど、目の前の一歩を頑張る感じ、小さい一段を積み重ねていく感じ、登っているときは割とメンタルもフィジカルも追い込まれる。
そんなときに、なんか人生感じてた。
ぼくが有名人だったら、仕事の流儀的なprogress流れてる。
発見4 - 山は登らせていただく。
下山のときにこんなものがあった。
「なんだこれ。しかも、なんで下山のときに?」
「いやいや、上りのときに出せよ。」
とか思ったけど、
「これが上りのときに出てきたら、文句いいたくならない?」
という友人の言葉に納得してしまった。
だから、ここまでぼくが登山をする」という表現は間違っているんだと思う。
正確には、「登らせていただく」だ。
「コレ、違ったな。。。」
今回の登山チャレンジを通して、「コレ、違ったな。。。」っていう反省をつらつらと。
「コレ、違ったな。。。」1 - Tシャツはやめたほうがいい。
「動きやすい服装がいいだろう。」と思ってTシャツを選びそうじゃない?誰しもが。
でもね、これ、やめといたほうがいい。
かいた汗でぬれたTシャツは山頂に近づいていくにつれ、冷たくなる風で冷やされて体温を奪ってくる。
これが地味に寒い。
「コレ、違ったな。。。」2 -くるぶし丈の靴下はやめたほうがいい。
登山のときは、靴下はロング丈一択。
ぼくは何を思ったか、くるぶし丈の靴下で登山に挑んだ。
くるぶし丈だと何が悪いか、ってシンプルに足元が寒い。
枝や段差で足をケガしたりする可能性も考えると、やっぱりロング丈一択。
スポーツのときに着るような速乾性のある素材を選んだほうがいい。まじで。
「コレ、違ったな。。。」3 - スニーカーはやめたほうがいい。
トレッキングシューズがあるならいいけど、そんな明日、や今週って突然誘われてると、トレッキングシューズなんて用意できない。持ってない。
ググってみるとトレッキングシューズがないなら底の硬い靴でどうにかなる、らしい。
テニスシューズはソールが硬い部類の靴らしかったので、ぼくはそうした。
ちょこちょこテニスしておいてよかった。
テニス部でよかった。
結果として、大きな支障なく登ることができた。
初心者が登るような、めちゃくちゃ険しいような山でない限りは、それでいいじゃないかな。しらんけど。
準備ができるならHokaのトレッキングシューズとかで登ってみたかった。
ぼく、Hoka、それなりに好きなんですよ。ミーハーだけど。
「コレ、違ったな。。。」4 - 行動食あんまり消費しない。
ググって、途中で食べたりしますよ、とか書いてたけど、そんなに体力消耗するような山ではなかったから、必要なかった。
途中のコンビニで買ったブラックサンダーは山頂で食べることになった。
山頂で食べるブラックサンダーは、いつもどおりのブラックサンダー。
山補正はない。
「コレ、違ったな。。。」5 -下山の方が全然ツライ。
登山は上りの方がツライと思うでしょ?
意外なのかもしれないけど、全然下山のほうがツライ。
下山していると、段差を降りるときの衝撃をだんだん足で吸収しきれなくなってくる。
そして、足がプルプルしてくる。なぜか。
「下山、ツラー、こわー」
って下山中、何度も思った。
トレッキングポールの偉大さに気づいた瞬間でもあった。あのときは邪魔とか言って申し訳ない。
「コレ、違ったな。。。」6 - 山頂も同じと思わない。
はじめの道の感じは、そこまで険しくない。
だんだん山頂に近づくにつれて険しくなっていく。
このことって、想像すれば、考えれば、当たり前だけど気づかなかった。
山頂付近でこんなシーンに出くわす。
「登れる?これ?」って思う。
キモチもちょっと萎える。
ゲームだったら、アクションボタンのマークが出てきてるやつだから。
完全優勝。
ここからが本当の登山が始まる。
このために登山したといってもいい。
ここまで読んだあなた、ここからが本当の登山だ。
宝満山の登山口の近くにはお風呂屋さんがある。
登山したときの汗をきれいサッパリと流すべくぼくと友人はそこへ向かった。
登山でかいた汗を流し、さっぱりしたら、これ。
そして、こう。
「勝利。」
何に勝ったのかはさておき、そう、言いたくなる。
いや、言ってた。
そして、お風呂で勝利したぼくと友人は来たときと同じコミュニティバスで太宰府駅へ。
太宰府駅では時間があったので、コレを。
疲れた体に甘いものがこんなにしみるとは。。。
「これは優勝。」
そう、言いたくなる。
いや、これも言ってた。
更に、やれることは全部やってやろうと思ったぼくと友人は、こんなことに。。。
「これは完全優勝。」
そう言わずにはいられないかった。
とこんな感じで登山を髄の髄まで楽しみ、ぼくは人生の100のリスト - No.52: 登山にチャレンジする、を達成した。
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