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休日ドライブ

車を運転するたびに思うけど、自分の体より大きいものを操作している、ロボに乗ったような感覚になる。

ぼくはカーシェアで車を乗るくらいで、そこまで車に執着もないし、ただの移動手段くらいにしか思っていない。なので車を好きな人の気持ちはあまりわからない。

しかし車を運転が楽しいという感覚はある。次から次に入ってくる情報から状況を判断して、車という自分の体より数倍大きなものを操作する。これがちょうどいいくらいのストレスを感じる。この点に幾分かの快感を感じている。

ところで普通の人は大学生くらいになると、親や友人から安くで車を譲ってもらったりするのだろうと思っている。ぼくもその例にもれず何かしら縁はあるだろうと勝手な予想をしていた。
なによりぼくはバスで片道2時間以上かかるような場所の大学に通っていたし親も多少、気をきかせてくれると思っていた。

そんな気持ちは露知らず親はそんな施しはしてくれず、何故か免許だけは取らせてくれた。とはいえ免許があっても車がなかったら、免許は身分を証明するくらいにしか役に立たない。

車を買うためにバイトしたくても通学時間でそんな時間もなく、自分で車を手に入れることもできずに社会人になってしまった。

そしてレンタカーを借りたりして、自力でいろんな人に車の運転を付き合ってもらいながら、ようやく一通りの運転ができるようになった。
youtubeで何度もパーキングの練習動画も観たりした。

ぼくの車に無頓着なのと、ドライブが多少好きなのはこういう経験から出来上がっている。

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