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はじめてのiPad(8) - 大型提示装置に繋ぐ
思いの外、話が長くなってきて、たぶん、読んでいる方(居るのか!?)も書いている方も飽きてきている感じだとと思いますが、8日目の今回は、授業で使うために教室にあるプロジェクタや大型テレビ等の大型提示装置に繋ぐということについて書きたいと思います。
ちなみに、前回はこちら。
iPadと大型提示装置を繋ぐ方法は、有線と無線の2種類があります。
有線は接続が簡単ですが、iPadを持ちながら教室を自由に歩くことができません。一方、無線なら、教室のどこにいてもiPadを操作して、必要な資料を提示したり、その場で児童生徒のノートを撮影して、すぐに提示することができます。
有線で繋ぐ
有線での接続方法は、大きく分けて
(1)HDMI
(2)VGAとかRGBとかD-Sub15ピンとかいわれる方法
の2つがあります。(1)のHDMIは比較的新しめのプロジェクタやテレビで利用でき、映像の他に音も一緒に出すことができます。(2)のVGAは、古いタイプのプロジェクタや視聴覚室やステージなどで使われることが多く、映像だけを送信するタイプです。VGAを使って動画など音が出るものを視聴するときには、別に音を出力する必要があります。
HDMIで繋ぐ
HDMIは、最近のプロジェクタや大型提示装置についており、こんなケーブルを使います。身近なところでは、たぶん、ご自宅のテレビとハードディスクレコーダーの接続などで使われているのではないでしょうか。
iPadをHDMIで大型提示装置と接続するためには、iPad Pro以外のLightningコネクタを持つiPadならこの「Linghtning - Digital AVアダプタ」が必要です。
ちょっと値段が高いのが残念です。某Amazonなどでは同じようなものを安く売っています。しかし、それらの中にはMade for iPad(略してMFiと呼ばれます)を取得しておらず、OSのバージョンアップによって使えなくなるものが少なくありません。
安物買いの銭失いにならないためにも、このようなアダプタに関しては純正品を買われることをお勧めします。
iPad Proであれば、USB-Cで接続できるUSB-C Digital AV multiportアダプタが必要です。
実は、このUSB-Cで繋げるiPad Proの場合、Lightningとは異なり、純正品に拘らなくても別なもので代用が効きます。それらは、純正品にはない機能を持つものもあります。ただし、USB-Cであっても稀に使えないこともあります。
VGAで繋ぐ
学校は、古いプロジェクタなどが多いので、HDMIが付いておらず、VGAで繋ぐためには、HDMIとは違うアダプタが必要になります。
VGAはこんなケーブルです。何と無くみたことがあるのではないでしょうか?
iPad Pro以外のLightningコネクタのiPadはこちらです。これもHDMIアダプタと同様に純正品がお勧めです。
USB-CのiPad Proはこちらが純正品になりますが、それ以外でもUSB-Cなら使えます(これもHDMI同様に純正じゃないものは、稀に使えないこともあるようです)。
無線で繋ぐ=Apple TVで繋ぐ
無線で繋ぐには、Apple TVというAppleの製品が必要です。Apple TVはApple TV HDとApple TV 4Kがありますが、違いは対応している解像度です。通常のプロジェクタや大型テレビにiPadの画面を映すだけであれば、安価なApple TV HDで十分です。
大型提示装置とApple TVは、HDMIケーブルを使って有線で接続します。Apple TVとiPadはAirPlayで無線で接続することになります。iPadとApple TVが同じ無線LAN(Wi-Fi)に繋がっていなくても接続することはできますが、不安定になりがちです。安定して接続するためには、iPadとApple TVを同じ無線LANで繋ぐことが必要です。
なお、学校でApple TVを無線LANに接続する場合には、必要に応じてApple TVにProxy等の設定しなければなりません。しかし、Proxy等の一部の設定については、Apple TVの設定画面では設定できません。MacとApple Configuratorを使って設定する必要があります。
具体的な接続方法
有線や無線での具体的な接続方法は、宮城県教育委員会が出している解説ビデオを見てもらうとわかりやすいと思います。
実は画面が映せないこともある
注意しなければならないのは、著作権保護の関係から、アダプタでの有線接続やApple TVへのAirPlayでの接続でiPadの画面を大型提示装置に映し出せないことがあることです。
また、大型提示装置に画面を映し出しているときには、画面収録もすることはできません。
これまでのまとめ
ここまでのことをまとめると、授業で使うiPadを揃えるのであれば、
(1)iPad本体
(2)ペンやキーボード、ケースなどは必要に応じて
(3)大型提示装置と接続するためのアダプタ(と場合によってはケーブル)またはApple TV(とApple TVと大型提示装置を接続するHDMIケーブル)
があれば、授業で使うことができるようになります。
この一連の記事が、授業で使うiPadを購入したい先生方の参考になれば幸いです。
このシリーズもこれで一区切りかなと思いますが、また、何か思いついたら続きを書きたいと思います。
※この記事の内容は、2020年4月の話です。