はじめてのiPad(5) - Apple IDについて(1)
前回まででiPadを購入することができたら、次はiPadをセットアップすることになります。
前回はこちら。
iPadをセットアップ/利用していく上で必要なのが、Apple IDです。
Apple IDは、iPadを含むApple製品を利用するときに必要なIDです。Androidを利用するならGoogleアカウント、Windowsを利用するならMicrosoftアカウントが必要なように、Apple製品にはApple IDです。
忘れかけていますが、今回の一連の記事では「教員が授業で使うiPadをどうするか」というのが、テーマになります。これから数回に渡って、そんなiPadに使うApple IDをどうするかを考えていきたいと思います。
Apple IDは何に使われる?
まずは、Apple IDがどのような役割を果たすのか確認しましょう。
Apple IDでAppleの全てのサービスを利用できるようになります。例えば、iPadを紛失したときにはiPadの位置を知ることができたり、iPadにアプリを入れられるようになったり、Appleが提供するクラウドサービスを利用できるようになります。逆にいえば、Apple IDがなければ、iPadを満足に使うことはできません。
それと同時にAppleのストアから購入したアプリや電子書籍、音楽、ビデオ等はApple IDに紐づけられますので、どのApple IDでiPadを使うか、ということは非常に重要になります。
プライベートのApple IDと仕事用のApple ID
今回、購入するiPadがはじめてのApple製品であれば、何も迷うこうとなく、新しいApple IDを作ってiPadを使うことになると思います。
一方、これまで他にApple製品をお持ちであれば、これまで使っていたApple ID(ここでは仮に「プライベートApple ID」と呼ぶことにします)をそのまま仕事用のiPadで使うこともできますし、プライベートと仕事を分けたいのであれば、仕事用に新しいApple IDを取得(このApple IDは「仕事用Apple ID」と呼ぶことにします)し、運用していくこともできます。
プライベートApple IDを仕事で使う場合は、これまで購入してきたアプリ等をそのまま利用することもできますし、Appleの提供するクラウドサービスiCloudに置いているデータをそのまま活用することもできます。その一方、プライベートのデータを意図せず全体の前に見せてしまうということも考えられます。
一方で、仕事用Apple IDを新たに取得すれば、これらのプライベートの混在は限りなくゼロに抑えられます。しかし、これまで作成してきた情報を使えなかったり、購入したアプリ等をそのまま使えないなどのデメリットもあります。
データを混在させずにこれまでの資産を生かす
このようにプライベートApple IDを使う場合も仕事用Apple IDを使う場合のいずれにもメリット、デメリットがあります。
ここで、私たちが目指したいのは、
仕事用Apple IDを使っても、これまで買った資産(アプリや電子書籍)も極力使いたい。
ということになると思います。
このような運用については、次回以降、紹介していきます。
具体的なApple IDの取得や運用方法についてご紹介する前に、Apple ID運用の注意点を2つご紹介します。
Apple IDの注意点(1) Apple IDをたくさん持たない
これまで複数のApple製品をお使いの方にありがちなのが、Apple製品を買うたびにApple IDを変えてしまい、複数のApple IDを持っていて、データや購入したアプリ等がいろいろなApple IDに散らばっている問題です。
ぜひ、この機会にプライベートで使うApple IDと仕事で使うApple IDを整理しましょう。
Apple IDの注意点(2) Apple IDは途中で変更しない
iPadを最初にセットアップした後は、Apple IDを変更することは、その仕組みを十分理解し、トラブルがないように変更できない限り、お勧めできません。途中でApple IDを変更することで、これまでインストールしていたアプリ等が使えなくなります。
このことから、ご自身のiPadをどのApple IDを使って、どのような運用するかは大切なポイントになります。
でも、そんなにややこしくないです
ここまで書くとApple IDってややこしいな、と思うかもしれませんが、今時のOSを利用するのであれば、どのOSでも似たようなものです。
正しく理解しながら利用すれば難しいことはありません。Apple IDの取得方法なども含めて、次回以降もしばらくApple IDに焦点を当てていきます。
※この記事の内容は、2020年4月の話です。
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